シッダールタ
ヘルマン・ヘッセの小説
『シッダールタ』(原題:Siddhartha. Eine indische Dichtung)は、ドイツの作家ヘルマン・ヘッセ(ノーベル文学賞受賞)の長編小説で、1922年に出版。
著者 | ヘルマン・ヘッセ |
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国 | ドイツ |
言語 | ドイツ語 |
出版日 | 1922年 |
1919年から1922年にかけ、スイスのモンタニョーラで執筆された。釈迦の出家以前の名前を借りて、求道者の悟りの境地に至るまでの苦行や経験を描いている。1972年にコンラッド・ルークス監督で映画化された。
梗概
編集紀元前6世紀のインド。父親、母親、友人…全ての人からの寵愛を受けるシッダールタは、それらの物から自分の幸福を満たすことはできないと悟り、沙門の道を選ぶ。沙門の先達とともに行動をともにするが、多くのことを経験したのち、沙門道では自分は救われないと感じる。その頃、涅槃に達した仏陀という人がいるという話を聞き、仏陀のところへ赴く。仏陀が悟りに達していることは認めながら、教えの中に一点の不完全さを指摘し、弟子になる道を選ばず、衆生の中へ入っていく。遊女カマーラを知り、事業に従事して成功するが、満足を得られず、川にたどり着く。川から学んだシッダールタは、一切をあるがままに愛する境地に到達する。
日本語訳
編集- シッタルタ (三井光弥訳、新潮社、1925)
- 悉達多 (手塚富雄訳、「ヘッセ全集」三笠書房、1939、新版1963)
- 「シッダールタ」手塚富雄訳、角川文庫、1953
- 『シッダルタ』手塚富雄訳、岩波文庫、2011年。ISBN 978-4003243565。
- ジッタルタ 印度の譚詩 (芳賀檀訳、人文書院、1952)、のち新版「著作集」
- 内面への道 シッダールタ (高橋健二訳、新潮社「ヘッセ全集」、1958、新版1982)
- 「シッダールタ」(新潮文庫、1959、改版1971、再改版1992、新装2012)
- 「シッダールタの旅」、竹田武史構成・写真(新潮社、2013)。高橋訳を用いた小版写真集
- 「シッダールタ」(新潮文庫、1959、改版1971、再改版1992、新装2012)
- シッダールタ (秋山英夫訳、世界文学全集 講談社、1975)
- シッダールタ (岡田朝雄訳、草思社、2006/草思社文庫、2014)
- シッダールタ(ヘルマン・ヘッセ全集12、日本ヘルマン・ヘッセ友の会・研究会編訳、臨川書店、2007)