サバリマラ寺院
サバリマラ寺院(サバリマラじいん Sabarimara, サンスクリット語:शबरीमलै)は、インド南部、ケーララ州の山間部にあるヒンドゥー教寺院[1]。
シヴァの3番目の息子であるアイヤッパが主神の寺院。このためサバリマラ・アイヤッパ寺院とも言う。一般には、4月および11月から1月にかけ例祭の期間のみ公開され、この期間は300万人から400万人といった規模の巡礼者が詰めかける。2011年1月14日には、寺院から帰る巡礼者が将棋倒しとなり、102人が死亡する事故が起きた[2]。
入場者のカースト制限は無いが、10歳から50歳の女性は、月経期間で不浄であるとの考えから、入場が制限を受けてきた。なお2018年9月にインド最高裁判所が入場禁止を覆す判決を出した[3]。その後、参拝しようとする女性と、反対するヒンズー教保守派の対立が続いた。2019年1月2日、警官に護衛された女性2人が足を踏み入れたことで、地元や首都ニューデリーにある州事務所周辺で暴動が発生した[1]。この参拝は、インド共産党が与党の州政府の支援を受けて行われたが、事後もヒンズー教保守派の反発は強く、女性2人は警察の保護下に置かれた[4]。
出典
編集- ^ a b 「女人禁制寺院立ち入りで衝突/インドで騒動拡大 1人死亡、1400人超逮捕」『東京新聞』朝刊2019年1月6日(国際面)掲載の共同通信記事、2019年1月12日閲覧。
- ^ 「インドの寺院で将棋倒し、102人死亡」フランス通信社(AFP.BB.News.)2011年01月15日。
- ^ 「全長620キロ、インドで女性たちが人間の鎖 寺院参拝問題めぐり抗議」 AFPBB 2019-01-02。
- ^ 伝統的価値観「女人禁制」揺れるインド『毎日新聞』朝刊2019年1月25日(国際面)2019年1月31日閲覧。