コパ・アメリカ2019

2019年にブラジルで開催されたコパ・アメリカ

コパ・アメリカ2019西: Copa América 2019)は、2019年6月14日から7月7日にかけてブラジルで開催されたサッカーの大会である。決勝はリオデジャネイロのマラカナンで開催。

コパ・アメリカ2019
COPA AMERICA BRASIL 2019
大会概要
開催国 ブラジルの旗 ブラジル
日程 2019年6月14日 - 7月7日
チーム数 12 (2連盟)
開催地数(5都市)
大会結果
優勝  ブラジル (9回目)
準優勝  ペルー
3位  アルゼンチン
4位  チリ
大会統計
試合数 26試合
ゴール数 60点
(1試合平均 2.31点)
総入場者数 855,861人
(1試合平均 32,918人)
得点王 ブラジルの旗 エヴェルトン
ペルーの旗 パオロ・ゲレーロ(3点)
最優秀選手 ブラジルの旗 ダニエウ・アウヴェス
 < 20162021

開催国選定の経緯

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南米サッカー連盟が、アルゼンチンで開催された2011年大会から、同連盟所属国がアルファベット順に同大会を持ち回り開催することを想定していたため、同ルールに則れば、2015年大会はブラジルが開催することになり、2011年2月の時点でブラジルサッカー連盟も同国での開催予定を発表していた。しかし、2013年から、FIFAコンフェデレーションズカップ20132014 FIFAワールドカップ2016年リオデジャネイロオリンピックと、ブラジル国内で立て続けに国際的スポーツイベントが続くことから、2015年にコパ・アメリカを主催することに対して、ブラジル国内から反対意見が表明された。南米サッカー連盟会長のニコラス・レオスは、同連盟の100周年を記念する意味もこめ、同連盟に所属こそしていないものの1993年から毎回コパ・アメリカに招待されているメキシコでの代替開催の可能性を示唆していたが、ブラジルサッカー連盟と、本来の順番であれば次回に当たる2019年の同大会を主催予定だったチリサッカー連盟による協議の結果、ブラジルとチリが開催権・開催順を交換することを合意し、2012年5月、開催権交換が正式に認められ、2019年にブラジルでの開催が決定した。なお、次回大会から西暦偶数年(UEFA欧州選手権と同年度)開催を予定しているため、今後変更のない限り西暦奇数年に開催される最後の大会となった。

開催地

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2018年6月14日、CBF副会長であるフェルナンド・サルネイサルヴァドールリオデジャネイロサンパウロベロオリゾンテポルト・アレグレの5つの都市で大会を開催すると発表した。開催されるスタジアムは2018年9月17日に決定され[1] 開幕戦はサンパウロのエスタジオ・ド・モルンビーで準決勝はポルト・アレグレのアレーナ・ド・グレミオとベロオリゾンテのミネイロンで決勝はリオデジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンで開催される[2]CONMEBOLは2つ目のサンパウロの会場をアリアンツ・パルケからアレーナ・デ・サンパウロに変更すると発表した[3]

リオデジャネイロ サンパウロ
エスタジオ・ド・マラカナン エスタジオ・ド・モルンビー アレーナ・デ・サンパウロ
収容人数: 74,738 収容人数: 67,428 収容人数: 49,205
     
ベロオリゾンテ ポルト・アレグレ サルヴァドール
ミネイロン アレーナ・ド・グレミオ アレーナ・フォンチ・ノヴァ
収容人数: 58,170 収容人数: 55,662 収容人数: 51,900
     

出場国

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CONMEBOL加盟の10カ国および招待国の2か国が出場。

2018年5月4日、招待国に2022 FIFAワールドカップ開催国カタールと日本を招待すると発表した[4]。カタールはアラブ圏アラブサッカー連盟所属)の国から初のコパ・アメリカ参加でもある。日本は、1999年大会以来5大会ぶり(20年ぶり)の大会参加となる。日本は2011年大会も招待を受け、一旦受諾していたものの、東日本大震災の影響により辞退している(当該記事を参照)。

コパ・アメリカが招待国を含む12か国体制となった1993年大会以来、10回のコパ・アメリカ全てに参加していたメキシコが初めて参加国から外れたため、同国の連続出場が止まると同時に、同大会以来続いていたCONCACAFからの連続出場も途切れた。

組み合わせ抽選

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組み合わせ抽選は2019年1月24日にリオデジャネイロで行われた[5]

組み合わせ抽選のポット分けは、2018年12月20日付けのFIFAランキングに基づいて決定された。組み合わせ抽選においては、招待チーム(日本・カタール)は同一の組には入らないものとした[5]

Pot 1 Pot 2 Pot 3 Pot 4

  ブラジル (3) (開催国)
  ウルグアイ (7)
  アルゼンチン (11)

  コロンビア (12)
  チリ (13)(前回優勝)
  ペルー (20)

  ベネズエラ (31)
  パラグアイ (32)
  日本 (50)

  エクアドル (57)
  ボリビア (59)
  カタール (93)

グループステージ

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各グループの1位・2位チームと、各グループ3位の中で成績上位2チームの、計8チームが決勝トーナメント進出

グループA

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チーム 出場権
1   ブラジル (H, A) 3 2 1 0 8 0 +8 7 決勝トーナメントに進出
2   ベネズエラ (A) 3 1 2 0 3 1 +2 5
3   ペルー (A) 3 1 1 1 3 6 −3 4
4   ボリビア (E) 3 0 0 3 2 9 −7 0
出典: CONMEBOL
(A) 上位ラウンド進出; (E) 敗退; (H) 開催地.
ブラジル  3 - 0  ボリビア
レポート

ボリビア  1 - 3  ペルー
マルティンス   28分 (pen.) レポート

ペルー  0 - 5  ブラジル
レポート
ボリビア  1 - 3  ベネズエラ
フスティニアーノ   82分 レポート

グループB

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チーム 出場権
1   コロンビア (A) 3 3 0 0 4 0 +4 9 決勝トーナメントに進出
2   アルゼンチン (A) 3 1 1 1 3 3 0 4
3   パラグアイ (A) 3 0 2 1 3 4 −1 2
4   カタール (E) 3 0 1 2 2 5 −3 1
出典: CONMEBOL
(A) 上位ラウンド進出; (E) 敗退.
パラグアイ  2 - 2  カタール
レポート

コロンビア  1 - 0  カタール
サパタ   86分 レポート
アルゼンチン  1 - 1  パラグアイ
メッシ   57分 (pen.) レポート サンチェス   37分

グループC

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チーム 出場権
1   ウルグアイ 3 2 1 0 7 2 +5 7 決勝トーナメント進出
2   チリ 3 2 0 1 6 2 +4 6
3   日本 3 0 2 1 3 7 −4 2
4   エクアドル 3 0 1 2 2 7 −5 1
出典: CONMEBOL
順位の決定基準: 順位決定方法
ウルグアイ  4 - 0  エクアドル
レポート
日本  0 - 4  チリ
レポート

ウルグアイ  2 - 2  日本
レポート 三好康児   24分58分

エクアドル  1 - 1  日本
メナ   34分 レポート 中島翔哉   16分

各組3位チーム

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チーム 出場権
1 A   ペルー (A) 3 1 1 1 3 6 −3 4 決勝トーナメント進出
2 B   パラグアイ (A) 3 0 2 1 3 4 −1 2
3 C   日本 (E) 3 0 2 1 3 7 −4 2
出典: FIFA
(A) 上位ラウンド進出; (E) 敗退.

決勝トーナメント

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トーナメント表

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準々決勝準決勝決勝
 
          
 
6月27日 - ポルト・アレグレ
 
 
  ブラジル0 (4)
 
7月2日 - ベロオリゾンテ
 
  パラグアイ0 (3)
 
  ブラジル2
 
6月28日 - リオデジャネイロ
 
  アルゼンチン0
 
  ベネズエラ0
 
7月7日 - リオデジャネイロ
 
  アルゼンチン2
 
  ブラジル3
 
6月28日 - サンパウロ
 
  ペルー1
 
  コロンビア0 (4)
 
7月3日 - ポルトアレグレ
 
  チリ0 (5)
 
  チリ0
 
6月29日 - サルヴァドール
 
  ペルー3 3位決定戦
 
  ウルグアイ0 (4)
 
7月6日 - サンパウロ
 
  ペルー0 (5)
 
  アルゼンチン2
 
 
  チリ1
 

準々決勝

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準決勝

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3位決定戦

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決勝

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優勝国

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 コパ・アメリカ2019 
 
ブラジル
3大会ぶり9回目

表彰

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受賞選手・国 備考
大会MVP   ダニエウ・アウヴェス[6] 優勝
得点王   エヴェルトン[6] 3得点
最優秀ゴールキーパー   アリソン[6]
フェアプレー賞   ブラジル[6]

脚注

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出典

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外部リンク

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