グリシドール
グリシドール (Glycidol) は、エポキシドとアルコール基の両方を含む有機化合物である。
グリシドール | |
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オキシラニルメタノール | |
別称 2,3-エポキシ-1-プロパノール 酸化3-ヒドロキシプロピレン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 556-52-5 |
KEGG | C10920 |
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特性 | |
化学式 | C3H6O2 |
モル質量 | 74.08 g/mol |
密度 | 1.1143 g/cm3 |
融点 |
−54 °C |
沸点 |
167 °C (分解) |
危険性 | |
NFPA 704 | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途
編集発癌性
編集国際がん研究機関 (IARC) により、発癌性物質グループ2A (おそらく発癌性がある)に分類されている。
2009年、花王は食用油「エコナ」のグリシドール脂肪酸エステルの含有量が比較的多いとして、その出荷を一時的に停止した[1]。グリシドール脂肪酸エステルはグリシドールの前駆体で、胃酸などの強酸下で分解しグリシドールを生成するとの説がある。
脚注
編集- ^ 日本経済新聞社 (2009), 「エコナ」出荷一時停止, 日本経済新聞 全日版 (13 ed.), 日本経済新聞社 (2009-09-17発行), p. 15