クロアゲハ(黒揚羽、学名Papilio protenor)は、アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。

クロアゲハ
Papilio protenor demetrius
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
: アゲハチョウ科 Papilionidae
: アゲハチョウ属 Papilio
: クロアゲハ P. protenor
学名
Papilio protenor
Cramer, 1775
和名
クロアゲハ
英名
Spangle

成虫の前翅長は45 - 70 ミリメートルほどである。翅の表裏とも黒色で、裏面には後翅外縁に赤斑が並び、日本産のものには尾状突起がある。オスには後翅前縁に白い帯が見られる。この白い帯は時間と共に黄味をおびる。春型は夏型よりも小形で、赤斑が発達し、色もより濃い黒色をしている。4月から8月ごろまで年に2 - 4回発生する。ジャコウアゲハオナガアゲハカラスアゲハなどと比べて尾状突起が短い。幼虫はナミアゲハと似ているが、緑色の部分が濃く暗めである。

台湾中国からヒマラヤにかけて広く分布し、日本においては、ssp.demetrius本州(秋田以南)の都市近郊や山地に生息している。

幼虫食草は、カラタチユズサンショウミヤマシキミナツミカンなどの柑橘類の葉である。

近縁種

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以下の似た種がある。

画像 和名 学名
  クロアゲハ
黒揚羽
Papilio protenor アゲハチョウ属
Papilio
アゲハチョウ科
Papilionidae
  オナガアゲハ
尾長揚羽
Papilio macilentus
  カラスアゲハ
烏揚羽
Papilio bianor
  ジャコウアゲハ
麝香揚羽
Atrophaneura alcinous
(Byasa alcinous)
ジャコウアゲハ属
Byasa

脚注

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