ギリシア雷文
ギリシア発祥の幾何学紋様
ギリシア雷文(ギリシアらいもん、英: meander、伊: meandro、希: Μαίανδρος)は装飾文様の名。小アジアを曲流するマイアンドロス川(メアンダー川)の名に由来し、メアンダー、メアンドロス模様、メアンドロス柄ともいう。
歴史
編集新石器時代にバルカン地方のドナウ川流域のトリポリエ文化・ディミニ文化において土器の装飾文様として始まる。やがてアッペンニーノ山脈文化に引き継がれ、ギリシアの幾何学紋様として開花した。
用途
編集ギリシアでは建築装飾、ローマでは絵画やモザイクと、建築・工芸において主に用いられた。タピスリーや陶器、家具にも見られる。
画像
編集-
縁にギリシア雷文のある典型的な古代の赤絵式カップ。
-
ローマ時代のモザイク、ポンペイ
-
テピダリウムのギリシア雷文のモザイク
-
古典的な迷路
-
コッツウォルズのローマ時代のヴィラのローマ時代のモザイク、イングランド
-
Lincoln pink set、1865年
-
ダイヤモンド形のrosetteとギリシア雷文