オーバーステア
オーバーステア(英語: Oversteer)またはオーバーステア傾向とは、通常レベルの直進安定性を持った自動車が、定常円旋回で一定の舵角のまま駆動力(速度)を上げていった際、後輪の接地摩擦力が遠心力に負け(後輪のスリップ角が前輪のスリップ角よりも大きくなり)、車両が円の内側に巻き込まれる挙動を示すシャーシ特性を指す[1][2]。特にモータースポーツではルース (loose) とも呼ばれる。
オーバーステア傾向の車両は速度が上がり、運動エネルギーが大きい状態でスピンに陥りやすくなる。そのため一般向けの自動車では、運転者の対処が難しいオーバーステア傾向を避け、弱アンダーステア傾向に設計されている。
オーバーステアになり、特定のRの旋回目標を越える度合いになった場合、コーナーの向きと反対側にハンドルを切るカウンターステアを用いて軌跡の修正(スピン回避)を行なう必要がある。
関連項目
編集脚注
編集- ^ “アンダーステア、オーバーステアとはどういうことですか? | JAF クルマ何でも質問箱”. 2023年1月18日閲覧。
- ^ “誰か教えて! 「オーバーステア」「アンダーステア」って何?”. 2023年1月18日閲覧。
参考リンク
編集- アンダーステア、オーバーステアとはどういうことですか? - JAFクルマなんでも質問箱