イドミミズハゼ(井戸蚯蚓鯊 Luciogobius pallidus)は、ミミズハゼの一種。井戸から見つかったため、井戸という文字が和名にあてられている。

イドミミズハゼ
保全状況評価
準絶滅危惧環境省レッドリスト
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ハゼ科 Gobiidae
亜科 : ゴビオネルス亜科 Gobionellinae
: ミミズハゼ属 Luciogobius
: イドミミズハゼ L. pallidus
学名
Luciogobius pallidus
Regan, 1940

分布

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本州新潟県富山県石川県福井県京都府兵庫県鳥取県島根県山口県広島県岡山県和歌山県三重県愛知県静岡県九州四国徳島県高知県愛媛県佐渡島五島列島奄美大島済州島河口域の転石下などの伏流水地下水中に生息する。岸から真水が染み出すような海岸や、干潮時に完全に干上がる場所でも見られる。[1][2]

形態

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全長6-8cm。頭が小さく縦扁する。ミミズのような細長い体形をしている。眼は小さいか退化して消えている。背鰭は1基で基底は短い。肛門は腎鰭基部の直前に位置する。体液でぬるぬるした体表をしており、鱗はない。脊椎骨数は34-37、胸鰭条数は13-15。体色はくすんだ柿色から桃色。[1][2]

生態

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秋から早春に繁殖する。小型の甲殻類を食す。礫の下に体をくねらせて潜む。[2]

保存状況

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地下水系や伏流水が減少したことで個体数は減少しており、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

[1]

脚注

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  1. ^ a b c 細谷和海 『増補改訂 日本の淡水魚』 山と渓谷社 431頁
  2. ^ a b c 松沢陽士 『ポケット図鑑日本の淡水魚258』 文一総合出版 257頁