たけだみりこ

日本の漫画家、イラストレーター

たけだ みりこ1964年昭和39年〉1月[1] - )は、日本漫画家イラストレーター[2]。主に4コマ漫画料理漫画、短編漫画を中心として活動している[3]三重県出身[1]

たけだ みりこ
生誕 1964年1月[1]
三重県[1]
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家イラストレーター[2]
活動期間 1983年[1] -
ジャンル 4コマ漫画料理漫画、短編漫画[3]
代表作セイシュンの食卓』シリーズ[4]
『クッキングファン』[4]
『ゴロニャワン』[4]
『キッチンの穴[2]
公式サイト みりめもり
テンプレートを表示

経歴

編集

1983年(昭和58年)、講談社少女向け漫画雑誌別冊少女フレンド』より漫画家としてデビューする[1]

漫画家としての活動と並行し、リクルート求人情報誌FromA』で求人広告制作のアルバイトをしていた頃、簡単な料理を紹介する漫画の執筆を依頼される。20歳代の頃に友人女性たちとの共同生活で覚えた料理の腕を生かし、1985年(昭和60年)7月から『イージークッキング』の題で料理漫画の連載を開始する[5]

1988年(昭和63年)、『イージークッキング』が単行本化され、たけだをバックアップする男性2人と共に「たけだみりこと東京ブリタニアン」名義で『セイシュンの食卓』として発行[4][5]。都会暮しの若者向けの漫画や[6]、簡単でアイディアに富む料理[6]、特に市販のインスタント食品などを混ぜ合せるだけの料理などが、コンビニエンスストア全盛期の読者に受け入れられ[7]、後に1990年代の貧乏学生のバイブルとも呼ばれるほどのヒット作となる[8]。なお第1巻発行時、紙面の都合で漫画をすべて描き直す必要があったため、たけだは『FromA』でのアルバイトを辞め、フルタイムの漫画家になる切っ掛けともなっている[5]

『セイシュンの食卓』はその後も、単行本が全4巻まで発行された後、テレビアニメ[9]小柳ルミ子大澄賢也のダンスで知られる料理バラエティ番組[10][11]ふりかけ電子レンジの販促用小冊子など、様々なメディアミックスが行なわれ[12]、たけだの代表作の一つに数えられている[4]

その後も、簡単、安価、美味、健康といったコンセプトのもと、多くの料理漫画を発表している[1]。後には病気を経て、野菜中心の食材を用いた料理を紹介している[3]。代表作は先述の『セイシュンの食卓』および同シリーズのほか[4]、『クッキングファン[4]』『ゴロニャワン[4]』『キッチンの穴[2]』などがある。『オトナになったセイシュンの食卓』『クッキングピープルちび』など、中高年にも簡単にできて健康を心掛けた料理漫画も描いている[2]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g たけだみりこ”. 料理漫画・セイシュンの食卓 after (2014年). 2018年10月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e 永峰英太郎『70歳をすぎた親が元気なうちに読んでおく本 入院、死亡、認知症、介護、相続の対応がすべてわかる』(改訂版)二見書房、2018年2月20日(原著2015年)、128頁。ISBN 978-4-576-18016-8 
  3. ^ a b c たけだみりこさんの野菜・豆中心レシピ”. ロハス・ムーン. 2018年10月31日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h たけだみりこと東京ブリタニアン『セイシュンの食卓』 2巻、角川書店角川文庫〉、1996年2月25日(原著1988年)、帯頁。ISBN 978-4-04-197202-1 
  5. ^ a b c d たけだ 1996, pp. 84–89
  6. ^ a b 南信長『マンガの食卓』NTT出版、2013年9月17日、262頁。ISBN 978-4-7571-4316-6 
  7. ^ 小杉なんぎ「御託 B級料理、コンビニ世代に人気」『毎日新聞毎日新聞社、1992年10月17日、大阪夕刊、11面。
  8. ^ 鈴木裕子他「貧者のための「なんちゃって」レシピ集」『SPA!』第57巻第34号、扶桑社、2008年7月22日、133頁、NCID AA11774006 
  9. ^ EASY COOKING ANIMATION セイシュンの食卓 - allcinema
  10. ^ 「TV&芸能 料理番組、大集合!」『産経新聞産業経済新聞社、1994年6月9日、東京夕刊、8面。
  11. ^ ただし、たけだはテレビ番組制作自体には携わっていない[5]
  12. ^ たけだみりこと東京ブリタニアン『セイシュンの食卓』 3巻、角川書店〈角川文庫〉、1996年3月25日(原著1989年)、84-89頁。ISBN 978-4-04-197203-8 

外部リンク

編集