かぐや姫 竹御殿
かぐや姫 竹御殿(かぐやひめ たけごてん)は京都市西京区松尾にある建築物。金閣寺を模して作られた竹の御殿である。
かぐや姫 竹御殿 | |
---|---|
エントランス | |
情報 | |
設計者 | 長野清助 |
構造設計者 | 長野清助 |
設備設計者 | 長野清助 |
施工 | 長野清助 |
建築主 | 長野清助 |
管理運営 | 個人 |
高さ | 約10m |
着工 | 昭和初期(客殿) |
改築 | 1950年頃に御殿を増設 |
所在地 |
〒615-8287 京都市西京区松尾万石町51 |
座標 | 北緯34度59分32.3秒 東経135度41分9.5秒 / 北緯34.992306度 東経135.685972度座標: 北緯34度59分32.3秒 東経135度41分9.5秒 / 北緯34.992306度 東経135.685972度 |
概要
編集豊かな竹林が広がり、竹取物語の舞台とも言われる京都松尾の地に、竹工の名人・長野清助が27年の歳月をかけて独力で建造した。
長野清助が考案した、竹片をモザイクタイルのように貼り込んだ「清助貼り」と呼ばれる手法など、他に類を見ない建築で、鈴虫寺、苔寺、地蔵院などの名所が散在するこの地において、独特の存在感をかもし出している。
2000年代までは、竹細工師をしている清助の息子と、占い師をしている息子の妻が管理し、一般公開されていた。願い事を書いた色紙で折鶴を折って、竹御殿の中に安置されたかぐや姫像に捧げると、願い事が叶うという。
2017年、京都市より「京都を彩る建物や庭園」に認定された[1]。
2018年、台風第21号で被災し、修繕を行っていた清助の孫が高所から転落する事故がおきる。特異な建物であるため、親族にしか修繕などの管理ができなかったが、もはや親族では管理しきれなくなったことから、認定に関わった京都市の文化財マネージャーと相談の上、近所(西隣)の人が建物を取得[2]。
2021年に平屋棟と厠棟が改装され、2022年3月、近所の人のプロデュースにより、ブルックリンスタイルのヴィンテージカフェ「BAMBOO COFFEE」がオープン[3]。
交通アクセス
編集- 京都バス苔寺バス停前
不定休(ただし、休日・祝日は開いている場合が多い。確実に行きたい場合は事前予約が必要)
マスコミ放映など
編集脚注
編集- ^ 京都を彩る建物や庭園 京都市 文化市民局 文化芸術都市推進室 文化財保護課
- ^ かぐや姫竹御殿と長野清助 -京都を彩る建物と庭園制度における認定調査とその後- 永松尚
- ^ 【京都】昭和の名建築をいかしたカフェ「BAMBOO COFFEE」が鈴虫寺近くにオープン るるぶ&more.
参考文献
編集- 向井大輔『【かぐや姫竹御殿】思いのたけ 光る職人魂』asahi.com(朝日新聞社)、2011年11月4日、2018年1月21日閲覧
リンク
編集CAFE – BAMBOO COFFEE BAMBOO COFFEE公式サイト