Apple、今月中にFIFAと約10億ドルで放映権契約を結ぶ可能性
Appleが、国際サッカー連盟(FIFA)と独占グローバル放映権契約を結ぶために動いていると報じられました。FIFAは2025年にクラブワールドカップ(クラブW杯)を新方式に刷新する予定で、同社はその放映権を獲得したいと考えています。FIFAクラブワールドカップ2025には、6つのサッカー連盟から32のクラブが出場する予定です。
早ければ今月中にも合意が発表される可能性
AppleとFIFAの合意は、早ければ今月中にも発表される可能性があります。契約額は約10億ドル(約1,547億円)になる見込みですが、この契約に無料放映権が含まれているのかは不明です。つまり、Apple TV+の加入者のみがトーナメント全体を視聴できる可能性があり、FIFAの幹部はその点について懸念を示しています。
Appleは既に25億ドル(約3,869億円)を投じて、米メジャーリーグサッカー(MLS)のグローバル放映権を獲得しています。MLSとリーグカップの試合はApple TV+でストリーミング配信され、Apple TV+非加入者はシーズン中にシーズン中に月額2,300円、または1シーズン15,000円、加入者は月額2,000円、1シーズン12,000円の特別価格で視聴可能です。
NBAのストリーミング配信権を獲得する可能性も
Appleは、スポーツのライブ配信をApple TV+に新規顧客を誘致する手段として考えています。MLSとの契約に加え、同社は米メジャーリーグ(MLB)とも契約を結びました。なお、Appleは全米プロバスケットボール(NBA)のストリーミング配信権のパッケージ獲得に関心を示していると以前、報じられていましたが、The Athleticによると、同社はNBAの2025-2026シーズンのストリーミング配信権の一部を獲得する可能性があるということです。
この他にも、Appleはアメリカンフットボール(NFL)、英国のサッカー・プレミアリーグ、そして米大学スポーツリーグ「ビッグ・テン・カンファレンス(Big Ten)」の配信権の獲得に向けて動いていると報じられていました。
Apple TV+の米国におけるシェア率は伸び悩んでおり、2023年第3四半期(7月〜9月)時点での同国におけるApple TV+のシェアはわずか7%であることが明らかとなっています。日本においては、Amazon Prime Video、Netflixのシェア率が圧倒的に高く、Appleがこれらの競合他社と肩を並べて競うには、まだ時間がかかると言えるでしょう。
Appleが今後、さらにスポーツのライブ配信を増やしていくことで、市場のシェア率にどのような影響が出てくるのか注目が集まります。
Source:The New York Times,The Athletic via MacRumors