Disney、ESPN配信拡大でAppleとの提携を検討中?
Disneyは、同社が運営の実権を握るスポーツ専門チャンネルESPNの配信拡大のために戦略的提携先を探しており、Appleがその有力候補として挙がっていると、米メディアNew York Postが報じました。
ただし記事には、Disneyがこの件についてすでにAppleと話し合いの場を持ったのかどうかを含む、裏付けとなるような情報は記されておらず、ほかのメディアは内容について懐疑的です。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. DisneyがESPNの配信拡大のためAppleと提携との噂。
2. Appleがスポーツコンテンツの配信に力を入れているのは事実。
3. DisneyとAppleは緊密な関係にあるがESPNとなると話は別。
緊密な関係にあるAppleとDisney
DisneyとAppleがかなり以前から、緊密な関係にあることは事実です。
つい最近では6月に開催されたAppleの世界開発者会議(WWDC23)にDisneyの最高経営責任者(CEO)ボブ・アイガー氏が登場、同社の動画配信サービスDisney+が、AppleのVison Proヘッドセットで視聴可能になると宣言しました。
またアイガー氏は2011年から2019年までAppleの取締役を務めています。
ESPNでのAppleとの提携はありうるのか
しかしESPNとなると話は別です。
Appleがスポーツ番組の配信に強い関心を持っているのは確かであり、Apple TV+では「MLS Season Pass」のメジャーリーグサッカーおよび「フライデーナイトベースボール」が視聴可能です。
しかしESPNの全コンテンツがAppleの独占配信になるというのは非現実的です。となるとコンテンツの切り売りという形になりそうですが、それがAppleにとってメリットになるかどうかは疑問です。
またNew York Postは、iPhoneを含むAppleデバイスにESPNアプリを工場搭載するというアイディアに、ESPNが魅力を感じていると記していますが、MacRumorsは、Appleは現在サードパーティーのアプリを一切工場搭載していないと指摘しています。
したがってDisneyがESPNに関してAppleと提携するという話は、参考程度にとどめたほうがよさそうです。
Source:New York Post via 9to5Mac, MacRumors
(lunatic)