iPhone15 Pro Max用可変望遠ズーム関連部品、日本企業は受注できず?
iPhone15 Pro Maxに搭載された後、iPhone16 Pro MaxとiPhone16 Proにも搭載されると噂のペリスコープレンズを採用する可変式望遠レンズ搭載カメラモジュール(以下、可変望遠カメラモジュール)のアクチュエーターについて、これまでiPhone用アクチュエーターを供給してきたアルプスアルパインやミネベアミツミが受注することは困難と、韓国メディアThe Elecが報じました。
同メディアは、韓国企業であるLG InnotekとJahwa Electronicsの2社が供給すると伝えています。
高収益カメラモジュール用部品供給、日本企業はソニーのみ?
可変望遠カメラは光学倍率4倍〜9倍に対応、iPhone15 Pro Maxに搭載した後、iPhone16 Pro Maxに加えiPhone16 Proにも搭載される見通しです。
The Elecによれば、iPhone15 Pro Maxの可変望遠カメラモジュール用アクチュエーターは、LG Innotekが70%、Jahwa Electronicsが30%を供給し、アルプスアルパインやミネベアミツミが受注するのは困難な状況とのことです。
iPhone15 Pro Maxの可変望遠カメラモジュールはペリスコープレンズを採用するとみられており、同部品は高い卸価格で販売できることからサプライヤーは十分な利益を確保できると期待されています。
LG InnotekとJahwa Electronicsが供給するアクチュエーターは、同カメラモジュールのレンズ駆動用と光学式手ブレ補正機構(OIS:Optical Image Stabilization)用に搭載されます。
Pro Max以外のモデル向けにアルプスアルパインとミネベアミツミも供給
特に、LG Innotekはアクチュエーターを供給するだけではなく、それを組み込んでカメラモジュールに組み立てる工程も独占受注したとみられています。
また、Jahwa ElectronicsについてThe Elecは、Galaxy向けペリスコープレンズ用アクチュエーターを供給するなど、レンズを速く正確に動かすアクチュエーターの製造に関して実績があると説明しています。
The Elecの報道通りだとすれば、iPhone15 Pro Maxの可変望遠カメラモジュール向けの主要部品を供給する日本企業は、ソニーだけ(イメージセンサー)になります。
ただし、可変望遠レンズを搭載しない他のiPhone15シリーズのカメラモジュール向けアクチュエーターは、引き続きアルプスアルパインとミネベアミツミも供給すると、同メディアは述べています。
Source:The Elec via IT之家
Photo:Apple(米国)
(FT729)