米国の若者が就職したい企業、3位にSpotify、8位にApple
花形職業と言えば、医者や弁護士、パイロットが真っ先に思い浮かぶかも知れません。人気の就職先も、日本であれば商社かコンサルティング企業の名が挙がりそうです。しかし、米国の若者にとって、就職したい特定企業はテック業界一色です。
医療業界かテック業界
全米高等学校奨学生協会(NSHSS)が行った調査によれば、Z世代(1990年代後半〜2010年代に生まれた世代)の人気就職先は以下の通りです。
資格を取得して安定した給料を稼げる医療業界が人気を博していますが、目を引くのはテック企業の存在です。
3位のSpotifyを筆頭に、Google(4位)、Amazon(5位)、Apple(8位)、Space X(9位)と、人気の企業はほぼテック業界です。Walt Disney Companyもストリーミング配信で存在感を発揮している点では、広義のテック企業に含めてもいいのかも知れません。
大躍進したSpotify
とくにSpotifyは、2020年の42位から2年後には3位と大幅な躍進を遂げました。NSHSSは「ユーザーとして、あるいはSNS上でブランドと関わることによって、その体験が『特定の会社で働きたい』と思うようにさせる」と、Z世代の傾向を分析しています。
「学生たちは、スマートフォンや車の中で移動しながら音楽を聴いている。だから(Spotifyは)彼らが知っている、とても馴染みのあるブランドなのだ」。これはGoogleやAppleにも同じことが言えるでしょう。
Space Xが人気の理由は
お騒がせ億万長者であるイーロン・マスク氏が手掛ける企業の中でもSpace Xが人気なのは、NSHSSにとって意外な結果でした。
調査によると、29%の学生が機会があれば宇宙で生活したり働いたりすることに興味があると回答したそうです。イーロン・マスク氏やリチャード・ブランソン氏(Virginグループ会長)といった人物が積極的に宇宙へと乗り出し、世界を変えようとする姿を見て、自分にも開拓できるフロンティアがあると実感しているのだ、とNSHSSは分析しています。
Source:CNBC
(kihachi)