AirPods Maxは妥協の産物?開発の遅れにより複数機能を省略か
AppleのオーバーイヤーヘッドホンAirPods Maxは、発売の遅れを取り戻すためにいくつかの機能やラインナップを省略している、とBloombergのマーク・ガーマン記者が述べています。
開発の遅れを取り戻すため、機能を省略か
AppleのオーバーイヤーヘッドホンAirPods Maxは、発売直前まで「AirPods Studio」と噂され、さまざまな機能が追加されると予想されていました。
9月に画像と動画が流出し、10月には他社ブランドのヘッドホンがApple Storeから消えたことから、Appleのオーバーイヤーヘッドホンの発売が近いと噂されていたものの、Appleが3カ月連続で開催したイベントで発表されることはありませんでした。
Bloombergのマーク・ガーマン記者(@markgurman)は、AirPods Maxは製品開発の遅れを取り戻すために、いくつかの機能が省略された、と述べています。
Looks like they made some changes on these to get them out the door as was deemed likely after several development set backs over the past many months — not seeing swappable bands, and Apple Watch Digital Crown instead of touch panels, and left and right sides aren’t reversible.
— Mark Gurman (@markgurman) December 8, 2020
ヘッドバンドとイヤークッションの組み合わせ計画は廃案に
AirPods Maxは2020年中盤には製造開始の予定でしたが、ヘッドバンド部分の装着感がきつすぎる、などの問題により開発が遅れていました。
AirPods Maxは、ヘッドバンドとイヤークッションを組み合わせて、Apple Watchのようにカスタマイズして購入可能にする計画でしたが、製造のペースを早めるために計画変更を余儀なくされた、とBloombergは報じています。
ただし、Appleが公開した製品紹介動画で、イヤークッションをマグネットで着脱可能であることが語られていることから、カスタマイズ用のイヤークッションが発売される可能性はあります。
タッチ操作や左右自動認識機能は実現せず
AirPods Maxには表面をタッチして操作できるようになると噂されていましたが、Apple Watchと同様のDigital Crownに変更されたようです。
また、AirPods Maxが左右どちらに装着されたかを自動検出するため、ユーザーは左右を意識しなくてよい、とも噂されていましたが、AirPods Maxのイヤーパッド内側には「L」「R」の表記があります。
約35,000円のスポーツモデルは発売されず
リーカーのジョン・プロッサー氏(@jon_prosser)は、AirPods Maxには599ドル(約60,000円)の高級モデルと、350ドル(約35,000円)のスポーツモデルが用意される、と予想していましたが、実際に発売されたのは549ドル(日本では税別61,800円)の1モデルのみです。
プロッサー氏は、ガーマン氏のツイートに対して「主要機能のいくつかが省略されると聞いていたとは、ここまで多いとは…」とコメントしています。
I was told that they cut a few “key features” but.. dats a lot pic.twitter.com/2MpFWVBJjK
— Jon Prosser (@jon_prosser) December 8, 2020
MacRumorsは、AirPods Maxで噂されていた機能が次期モデルで追加される可能性もあるが、完全にお蔵入りになる可能性もある、と指摘しています。
Source:MacRumors
(hato)