Facebookの利用中止で幸福度が上昇 米大学調べ
わたしたちの身近になったSNS。友達の近況を知れるなど非常に便利なツールですが、その一方でSNSを利用している人はうつ病になりやすいという研究結果も出ています。
このたびニューヨーク大学の研究チームらが行った調査で、Facebookの利用を中止すると幸福度が高まる、ということが判明しました。
Facebookの利用中止で幸福度が上昇
ニューヨーク大学とスタンフォード大学の研究チームは、日頃からFacebookを利用しているユーザーに102ドル(約1万1,000円)を支払い、Facebookの利用を4週間中止してもらう実験を行いました。報酬額は4週間の利用停止の条件としてユーザーが求めたおよその金額(100ドル)です。
実験の結果、被験者は実験前と比べて時事ニュースに関する情報量が減る一方で、幸福度が増し、Facebook以外のSNSの利用やネット上での活動が減ることが判明しました。Facebookを使っていなかった1カ月間は自由時間が約1時間増え、大半のユーザーは調査終了後もSNSに費やす時間が減ったとのことです。
SNS利用者の25%以上がうつ病になりやすいという研究結果も
SNSの使用が人生の幸福度を下げる、という研究結果は過去にも掲示されています。
ピッツバーグ大学医学部の研究チームは、米国に住む19歳から32歳までの1,787名を対象に、SNSが精神に及ぼす影響についての調査を実施しました。
その結果、SNS利用者の25%以上がうつ病になる可能性が高いということが判明しています。SNSの利用頻度が低い人に比べて、頻度が高い人がうつ病になるリスクは2.7倍だったとのことです。
研究論文の執筆筆頭者ルイヤイ・リン氏は、SNSがうつ病を引き起こす原因について「SNSの投稿を見ると自分以外の人たちが幸せで充実している人生を送っていると感じてうらやむ気持ちが生じる。その結果、うつ病になる」と説明しています。
Source:CNN,Forbes
Photo:pixabay-geralt
(kotobaya)