Apple、 HomePodの発売を延期!12月から2018年初頭に変更で商機逃す
Appleが12月に発売予定としていたスマートスピーカー、HomePodの発売が2018年初頭にずれ込むことがわかりました。Apple関係の著名ブログメディアDaring Fireballが伝えたほか、公式サイトの表示も変更されています。
AppleがHomePodの発売延期を発表!
Daring Fireballの著者、ジョン・グルーバー氏は、Appleの本社内でごく一部のジャーナリストを対象に開催された次世代Macについての発表会にも招待されるほど、Appleと強い関係を持っています。
同氏は、現地時間11月16日に更新したブログで、Appleの広報担当者から入手した以下のコメントをブログに掲載しています。
私たちは、Appleの画期的な家庭用ワイヤレススピーカー、HomePodに人々が触れるのが待ちきれません。しかしながら、お客様にお届けするには、もう少し時間が必要です。アメリカ、イギリス、オーストラリアに、2018年初頭にお届けする予定です。
このコメントに対してグルーバー氏は「iPhone Xの報道陣向け説明会でもHomePodについて言及されていなかったのでそんな予感はしていた」と以前から発売遅れの予兆があったと述べています。
また、「これはAppleには手痛い機会損失だ。今年のクリスマスツリーの下には、たくさんのAmazon Echoが置かれることになるだろう」と、1年間でデジタル機器が最もよく売れる時期であるホリデーシーズンにHomePodを販売できないことの影響を指摘しています。
執筆中に発売予定時期が切り替わった!
本稿を執筆中だった11月18日の午前2時前後に、米Apple公式サイトで発売時期が「Available December」から「Available early 2018」に切り替わったのが確認できました。
ファームウェアは7月末に流出していたHomePod
HomePodは、2017年6月に開催された世界開発者会議(WWDC 17)で、12月にアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国で発売予定と発表されていました。現時点でも、日本などでの発売予定については情報がありません。
Google、Amazonといったライバルに先行されているAppleとしては、発売よりも半年も前に予告することで、ホリデイシーズン商戦での売上を少しでも取り込みたい考えだったと思われますが、その目論見は崩れてしまいました。
8月には、製造を担当するサプライヤーInventecのトップが、「HomePod発売当初の出荷台数は非常に少ないだろう」と語っていたことから、製造上の問題が遅れにつながっていると考えられます。
7月末にはHomePodのファームウェアが流出し、各種仕様情報が判明したほか、ファームウェアを解析した開発者らによって、当時は「iPhone8」と噂されていたiPhone Xに関する正確で詳細な技術情報が数多く明かされ、話題を呼びました。
Source:Daring Fireball, Apple
(hato)