米特許商標庁が12日、検索結果表示画面のユーザーインターフェイスに関して米Googleに対して意匠特許を授与したことが明らかになった。
これまでもGoogleは価格比較サーチエンジン「Froogle」の検索結果表示画面などに関して意匠特許を出願していたが、今回授与された意匠特許はGoogleのビジネスの基本となるサーチエンジンの検索結果表示画面であるだけに、サーチエンジン業界全体に影響を与える可能性もある。
出願書類によると、Googleは3つの画面イメージを提出している。1つ目はサーチエンジンで「bush」と検索した結果を表示した画面だ。検索結果の中央上部にはニュースサーチエンジンからのブッシュ大統領に関する検索結果が表示されており、その下にWebからの検索結果が表示され、そして次の検索結果ページに移動するための見慣れたナビゲーションが表示されている。その画面右側には「Sponsered Links」と書かれた広告が表示されている。
2つ目の画面イメージでは、サーチエンジンで「photos」と入力した検索結果で、この画面には広告が表示されていない。そして画面中央上部にショッピングサーチエンジンからの検索結果がアイコンとともに表示され、その下にWebからの検索結果が2件表示されている。
3つ目の画面イメージは「travel」と検索した場合の検索結果表示画面だ。その特徴は、検索結果の上に「Sponsered Links」として広告が2件表示されており、検索結果の右側にも画面イメージ1に見られたような「Sponsered Links」広告が表示されている点だ。検索結果の部分ではニュースサーチエンジンからの検索結果がアイコンとともに表示され、その下にWebからの検索結果が表示されている。いずれの画面もGoogle利用者には見慣れた画面と言えるだろう。
米国特許商標庁が12日に公開した書類によると、この意匠特許は2004年3月26日に出願されており、法の規定により意匠特許が授与された2006年12月12日から14年間にわたって有効となる。
一般的には、意匠特許は見た目が全く同じというわけでなくても実質的に同じであれば保護される。そして米国でこの意匠特許が登録されていることから、同じデザインのものを米国で作成することはもちろんのこと、米国内で使用したり米国内に輸入することはできなくなる。そのためサーチエンジンのデザインによっては他社が影響を受けることもあり得るかもしれない。
関連情報
■URL
米特許商標庁が公開した書類(英文)
http://patft.uspto.gov/...
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( 青木大我 [email protected] )
2006/12/13 11:21
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