【My Redmine 導入事例】バルテス株式会社様

2018/07/31

My Redmineとはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェア「Redmine」をクラウド上でご利用できるサービスです。
バルテス株式会社様のご利用事例を紹介します。

テスト結果の不具合報告などお客様とのやりとりを円滑に
IPアドレス制限で特定のお客様だけアクセス可能に

左からバルテス株式会社 ソフトウェアテスト部 マネージャー 高畑浩之様、ソフトウェアテスト部 セクションマネージャー 西尾崇様

バルテス株式会社様は、テストサービスを提供されています。Webサイトやモバイルアプリ、業務システムなど幅広い分野で年間1,200件以上のテストを行われています。

ソフトウェアテストに関する国際的な資格認定機関である「ISTQB」のパートナープログラム最高位ランクである「Global Partner」に日本では初めて(世界で8社のみ)認定されています。

また、2018年1月に実施されたアンケート調査(アンケートモニター提供元:GMOリサーチ)において「ソフトウェアテスト・検証会社 支持率 第1位」、「リピートしたいセキュリティ診断会社 第1位」に選ばれるなど多数の実績があります。

ソフトウェアテスト部 マネージャー 高畑浩之様、ソフトウェアテスト部 セクションマネージャー 西尾崇様、マーケティング部 マネージャー 小坂俊介様にお話を伺いました。

Webサイトやスマホアプリ、業務システムなど年間1,200プロジェクトのテスト実績

御社について教えていただけますか?

ソフトウェアテスト部 セクションマネージャー 西尾崇様

私たちバルテス株式会社は、ソフトウェアテストサービスを提供しています。年間約1,200件のテストの依頼をいただいています。その中でも多いのはWebサイトやスマートフォンのアプリ、大規模なものだと業務システムがあります。一週間から長いものでは一年かけてテストを行います。

テストの前にどのようなテストをするのかお客様との相談からスタートします。

テストはプログラムを直接見たりするのではなく、実際に世に出る少し前の段階で動作確認などを行います。デジタルカメラや家電などの組込製品であれば出来上がった状態、PC上で動くWebサイトやシステムであればPC上で動いてる状態でテストします。実際に手を動かしてテストする場合もあれば自動化ツールを使ってテストすることもあります。セキュリティ上、お客様の会社から持ち出しできない製品に関しては、お客様先で常駐してテストを行っています。

お客様へ不具合の報告をチケットで
オプションサービス「IPアドレス制限」を活用

「My Redmine」をどのような場面で利用されていますか?

「My Redmine」は一部の案件において3つの用途で利用しています。1つ目はテストをして見つかった不具合の報告や課題管理のためにお客様とやりとりしているもの、2つ目は案件を受注したときに社内でアサインするとき人材開発部から人員手配の依頼をするもの、3つ目は見積もりの状況をウォッチするプロジェクトを最近立ち上げました。

例えば、カメラの場合だと起動しないなどの問題が起きたときには不具合1件につきチケット1件を発行してお客様に報告します。お客様には不具合の再現手順をご提示し、問題だと判定されたらプログラムを修正していただきます。テスト全体の結果は別途表計算ソフトの一覧表で管理していて、最終的に一覧表のファイルを納品するという流れです。また、ファイルの受け渡しや作業日報の報告もすべて「My Redmine」でやりとりして一元管理しています。

弊社では「My Redmine」のオプションサービスである「IP アドレス制限」を利用して特定のIPアドレスからのみアクセスできるよう制限しています。テストをはじめるときにお客様先のIPアドレスを許可対象に追加、テストが終わったらIPアドレスを許可対象から外します。

「My Redmine」による管理が必要なお客様には、「My Redmine」のプロジェクトを作成します。同じ企業様で複数の案件が進行する場合は子プロジェクトを追加していきます。以前デジタルカメラのテストの依頼を受けたときは、カメラ1機種に対して子プロジェクトを1つずつ作って運用していたことがあります。最終的には20機種くらいテストをやらせていただいたのでそのお客様のプロジェクトに対して機種ごとにサブプロジェクトがぶら下がっていくような使い方です。

テストが終わるとプロジェクトを終了、お客様のユーザーをロックしますのでプロジェクト数やユーザー数は変動します。「My Redmine」に登録しているユーザーのうちバルテスが概ね3分の2、お客様が3分の1程度の割合で運用しています。

「My Redmine」を利用したりお客様が運用するオープンソースのRedmineも利用する

「My Redmine」を導入する前のことを教えてください。

ソフトウェアテスト部 マネージャー 高畑浩之様

「My Redmine」の導入前はお客様独自のシステムだったり表計算ソフトをやりとりしていました。毎回ファイルを送付するとどれが最新なのかわからなくなる問題がありました。

「My Redmine」を導入したのは2011年でRedmineが知られてくるようになった頃でした。オープンソースであれば無料でも利用できるけど自分たちでサーバを用意したり管理するのは大変なので「My Redmine」を利用することにしました。初めて使った時は使いやすかったのですぐ覚えることができました。本格的な管理のツールを初めて使ったのがRedmineだったので慣れ親しんでいます。

最近ではお客様側でRedmineをご用意されるケースも増えています。すでに自社の業務を外部委託されているお客様の場合は、Redmineで外部のベンダーにアクセスしてもらって様々な作業の管理をされているようで、その中にバルテスも加わることが多いです。そのためRedmineの知名度はどんどん高まっている印象を日々感じています。一方で、Redmineなどのツールを運用されていないお客様には、「My Redmine」をご案内しています。テストを外部に委託するのが初めてというお客様についてはRedmineをお持ちになられていないことが多い印象です。

カスタムフィールドに入力して分析に活用
初めての方には簡単なルールをチケットに記載

「My Redmine」の運用で工夫されている点はありますか?

何もかも説明欄に入力するのではなく、カスタムフィールドを作って各フィールドに入力するようにしています。例えば、スマホのテストだとスマホの機種やOSのバージョンなどのカスタムフィールドがあります。チケット一覧画面でソートしたり絞り込んだりもできるので、最終報告として不具合の分析をするときに、この機種で不具合が一番多かったとか、このような問題が多かったというのが分かって役立ちます。

また、初めて Redmine をご利用いただくお客様のためにチケット更新のルールなどをご案内しています。チケットを発行する時にどのような場合にステータスや担当者を変更するのかなど簡単な使い方をチケット本文の末尾に記載することがあります。例えば、質問内容を記載して質問相手を担当者にしてチケットを作ります。質問相手の方は質問に対して回答のコメントは入力して頂けますが、担当者、ステータス、進捗率は変更して頂けないケースがあります。その状態でチケットの一覧で見るとチケットが更新されているのかわかりません。担当の方も入れ替わりがあると、誰にルールを説明したのかわからなくなるので一律でそれをテンプレートとしてつけています。あとは文書やプロジェクトの概要に簡単なルールを書いたりして、わかってもらえるように工夫しています。

マーケティング部 マネージャー 小坂俊介様

会社名
バルテス株式会社
所在地
大阪市中央区安土町3-5-12 御堂筋安土町ビル5F
設立
2004年4月19日
事業内容
ソフトウェアテストサービス
コンテンツテストサービス
テストコンサルティング
URL
https://www.valtes.co.jp/
本記事の内容は2018年7月時点のものです。
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