セネガル学校視察日記

ヒロセ通商の理念となっております「人と世界をつなぐ」ということから行っております、 学校建設プロジェクトは11カ国目となり、今回の訪問国はセネガル共和国です。

セネガル共和国は西アフリカの沿岸国で、国民の多くが農村地域に暮らし、 農業に従事しています。天然資源が少ないセネガルの主要産業は、農業・漁業・観光です。
また、首都ダカールは、パリ・ダカールラリーのゴールとして有名ですね。

農村部の貧困状況が深刻であるなか、急激な人口増加と都市化が進み、格差の拡大、若者の失業率の増加がみられます。生活基盤の整備遅れと人口集中により、都市の一部地域がスラム化するなどの問題も生じています。

今回、首都ダカール郊外ンディアレメ・リマモウライェ地区のンディアレメ中学校を 訪問しました。同中学校は、生徒数に対し教室、衛生設備、備品等が不足、老朽化し、 こうした劣悪な教育環境が生徒たちの学習意欲の妨げになっているとしてプランインターナショナルを通して支援をさせていただくことになりました。

現地より、教室その他設備の完成、落成式開催の連絡が入ったので、6月中旬に出発しました。 現地までの道のりは、関空(大阪)→ドバイ(UAE)→コナクリ国際空港 (ギニア) → ブレーズ・ジャーニュ国際空港(セネガル)と約18時間の飛行機移動です。
なかなかのハードさです。

空港に着くと、あれ?そんなに暑くない。アフリカの灼熱の暑さというイメージとは異なり大阪と気温はそんなに変わりませんでした。安心です。ただ現地の公用語はフランス語、まったく何を話しているのかわかりません。ドキドキしながら入管を通過しました。

外国に到着すると必ず行うこと、それは両替。為替に関わる者としては現地通貨が気になるところです。

早速、現地通貨フランセーファ(XOF)に交換しました。 
事前情報で日本円が使えずユーロのほうがスムーズに両替できると聞いていたので関空で円からユーロに両替し、セネガルでユーロをフランセーファに替えました。

100,000フラン分を10,000フラン10枚でホッチキスに留められた状態で渡されたのにはびっくりしましたが、特に書類記入やパスポートの表示等必要なくスムーズに両替できました。
レートは、1ユーロ655.97フラン程でした。日本円では1円5.38フラン程だと思います。
カバやラクダの絵柄が印刷されたユニークな紙幣です。

両替後は、タクシーでホテルへ移動し1日目を終えました。

2日目はいよいよメインイベントです。 朝、ホテルまでプランインターナショナルの職員の方と通訳の方で迎えに来ていただき現地事務所とンディアレメ中学校があるンディアレメ・リマモウライェ地区へ向かいました。

ホテルからンディアレメ・リマモウライェ地区には30分ほどで到着、今回の学校建設プロジェクトの担当者との挨拶もそこそこに、向かったのはンディアレメ・リマモウライェ地区を管轄するゲジャワイ県の県庁。そこで県知事・副知事を訪問しました。

県知事は若い男性で、スラっと長身の眼鏡をかけた誠実そうな方、副知事は若い女性で、すごく真面目そうな方(まだ就任したばかりとのこと)で 過密スケジュールの中、私にセネガルの教育の現状についてご説明いただきました。

セネガルでは近年、教育行政の管轄が中央政府から地方行政に移管され、 国からの予算があまり交付されないため、地方の厳しい財政ではなかなか教育方面に予算が回らないことを憂いており、ヒロセ通商の取り組みを大変ありがたく思いますとの お言葉をいただきました。

おふたりにお別れを申し上げた後、いよいよンディアレメ中学校へ向かいました。 ンディアレメ中学校は住宅街の中にあり、校門をくぐると大勢の生徒が校庭の両脇に並び 奥には来賓の方々も到着していました。

たくさんの生徒達からの好奇の目に緊張しながらその間を抜けて席へと着き、周りの来賓(先ほどの副知事、市長や教育長、地区の有力者の方々とご婦人方)に挨拶、お話しながら落成式の開催を待ちました。

吹奏楽団の演奏と女生徒たちの素敵なパフォーマンス(アフリカ的ノリ!)とともに 落成式がスタートしました。

国歌斉唱、国旗掲揚、校長先生の挨拶、来賓の方々の祝辞(私もお祝い申し上げました)とプログラムは進みました。

来賓の方々の祝辞で共通していたのは、教育の大事さ、インフラ整備、女性の社会進出、 そして将来的にはセネガルを途上国から脱しようという熱さを感じた点でした。

来賓の祝辞が一巡した後、生徒会長からお礼の言葉と生徒たち手作りのプレゼントをいただきました。

式終了後、みんなで新校舎に向かいテープカットを行いました。 大人も子供もわいわい盛り上がっている中、テープカット後に教室の一つに入りました。

シンプルなつくり(冷房は無いが思いのほか涼しい)に真新しい机と黒板が印象的でした。 生徒たちも初めて入る新しい教室にキャッキャしていて大変うれしそうでした。

この姿を見て学校建設プロジェクトで支援できたことを大変光栄だなと感じました。 黒板に勉強頑張ってくださいと日本語で書かせていただき、おそらく初めて見る日本語の文字にみんなオーッと言ってくれました、この中から日本語に興味を持ってくれたらいいなと思ったりしました。

書いた文字の意味と素敵な学校生活を送ってくださいと伝え、生徒と来賓の方々にお別れの挨拶をしました。

帰りに弊社よりプレゼントさせていただいたLION Tシャツで生徒さんにモデルになっていただき写真を撮りました。大変似合っていますね。

余談 セネガルでもLION FXで取引はできるか?社員として気になるところ。 ネット環境があればできるのは当然なのですが、試してみました。 ホテルのWifi環境と現地SIMカード(3G)環境で画面を開いてみましたが問題なくレート更新しています! デモ画面で取引も試してみましたがこちらも問題ありませんでした。 日本から遠く離れた地でも利用できることが確認できました。

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