音楽業界にアニソン旋風が吹き荒れているらしいので、シングルCDチャートについて考えてみるよ その2

先日のエントリ後も色々と調べたり、考えたりしていたのだけれど、なかなか考えがまとまらないので、とりあえず、はてブでいただいたコメントで気になったものを取り上げてみたいと思います。皆さんコメントありがとうございます。

ochame-cool ochame-cool 中くらいの興味の人が、買わなくなった / 若い子はCDで買わない の2つかな?

以前と比べると、シングルCDを購入する動機づけは総体的には下がっているのかもしれませんね。代価としての着うたがある、というのも考えられますし、そもそも音楽バブルの頃が過剰だったのかもしれません。あと若い子自体が減ったってのも大きいと思います。

dsl dsl 当時はランキング上位ってだけで買う層が居ただろうからねぇ。ブームってやつは恐ろしい。

売れてるから購入される、というのは少なくともメジャーコンテンツに関しては、宿命なのかなと思っています。売れることで注目を集め、より多くの人に試聴の機会が提供されますし、音楽がコミュニケーション/ファッションの一部として機能するのだとすれば、支持を受けているということは、多くの価値や意味を生み出すのかなと思ってます。
ブームってその外にいたり、終わってから振り返ると、やけに寒々しいものですからね。

AKIYOSHI AKIYOSHI 発売1ヵ月に数千枚でも、その後ロングテールで地味に売れ続けてるなんて都合のいいことってことないですかねぇ?/多様化で毎月のリリース枚数が増えたとか(インディーズの増加含め)。

リリース枚数というのは新譜数ってことでしょうか?増えたというわけではないみたいですが、ただ1999年前後の数字には近くなってるみたいです。。


出典:RIAJ 日本のレコード産業2008

ただ、ジャンル別の数字をみないとわからないことも多いので、ちょっと大雑把な感じですね。ジャンル別のデータも記載されていますが、時系列では出てないみたいですね。RIAJのこの発行物は毎年出てるので、並べればいろんなことがわかりそうですが…。時間があれば、やってみます。ちょっと眺めてみたところ、アニメーションというジャンルもあって、それを何年分かみてみると、年を追うにつれて減ってるんですよね、新譜数が。なかなか面白そうなのですが、多分声優さんの歌がアニメーション枠でカウントされているのか、とかそういう知識も必要かもしれません。

あとロングテール〜というお話ですが、ちょっとわからないですね。どこかで下位80%の平均売上枚数の推移とかあれば面白そうですが。ただ、シングルは回転が速いので、アルバムのように過去のカタログが大量にある、という状況は作りにくいと思います。

oirano oirano アニメ・韓流・アイドル……濃い固定ファンの多いところが相対的に強い http://www.oricon.co.jp/search/result.php?kbn=js&types=rnk&year=2008&month=10&week=4&submit4.x=33&submit4.y=7

実際そうでしょうね。ジャニーズ/アイドル、アニメ、韓流のような固定層がいる方が、ある程度は販売枚数の見通しも立てやすいですし、出たとこ勝負感もなさそうです。そうした人にとっては、ファンアイテムとしての価値も付随してるので、購入の際の後押しになるのかなぁと思ったりします。所有欲もあるでしょうし、フィジカルな製品としての価値も高く評価してるのかなと。その辺は音楽好き(特定のアーティストのファン)にも通じるところがありそうですね。

makou makou ボクみたいな非アニメファンでもたまにアニソン買う。勉強用に。実はそういう人が多いとか。/アニソンにはCDで買うメリットがあるのかも。CD以外で手に入れる場合のデメリットがある?わからない。
whatsmyscene whatsmyscene J-POPやアニメのCDを純粋な音源として買う人が今どれぐらいいるのか判るデータがあると面白いかもしれない。
KoshianX KoshianX むしろジャニーズも「特定ファン」向けな面もあるから……。そう考えるとCDを買うというのがとてもオタク的な行為になってるんじゃないかなあ
taro-r taro-r 携帯で金がないからCD買わないとか,特定のファンが減ってるとかいうのはわかるけど,アニメファンはその辺と動向が違うということなのだろうか?。

この辺は、私も疑問に思ってるところなんですよね。CDであれば、ジャケットもあれば、購入することでコレクター欲も満たせる、それに現時点では音楽配信よりは音質がよい、というメリットがありますが、それをよいと評価したからCDを選択しているのでしょうか。
アニソン好きの人に聞いてみたいのは、購入したいというアニソンが音楽配信とCDで購入できたとして、どちらを選択するか、ということですかね。個人的にはフィジカルな製品に対する愛着というか、コレクター欲みたいなところもあるので、やっぱりCDを選びます。
あと音源として買っているかどうか、というのは他の要因とも交絡していると思うので、「音源として購入する」以外の要因をパーシャルアウトするような分析が必要ですね。

wiseler wiseler もうみんながみんなCDを消費する時代は終わったんだよ。欧米並みにアルバム500円で売れば売れると思うよ?

欧米でも相場としては安くて10ドル、平均的には13-16ドル程度だったと思いますが…。さらに欧米でも、というか欧米の方がCD離れは深刻です。

dosankotv dosankotv ジャニーズはジャニヲタが買う。アニソンはアニヲタが買う。何も変わらない。w

えぇ、それ以外の人が変わったのが、レコード産業にとって打撃なってるのかなぁと思ってますw

inumash inumash 英チャートは既にDL数もランキングに反映されていて、CDリリース前にDLだけでチャート1位とか、何年か前の曲(ダンス系が多いかな)がDL解禁されて1位とかざらにある。オリコンの集計方法が時代遅れなんだよねぇ。

実際、テレビなんかの音楽チャートは音楽配信分を含めたりしてますよね。オリコンも集計はしているんですが、総合チャートを出すということはしていないみたいです。英チャートでいえば、以前未契約のニューカマーが音楽配信だけでランクインしたとかいう話題もありましたね。着うたでもそういったことが起こりうるのかはわかりませんが、ある種1つのチャネルとして確立しているのですから、それも含めてランキングをつけた方がよいのでしょうね。

mohno mohno シングルCDの代わりに着うた、ってのはありそうですね。そもそも 8cm CD を見なくなり、シングルも 12cm ばかり。

J-POPでは8cmはなくなったみたいですね。で、シングルCDをどれだけ必要としているのか、と考えると、流行をフォローしておきたい、という人にとってはそれほど高い価値をおけるものではないのかもしれません。個人的には着うたの購入がアルバムCDの購入に繋がっているのかどうかが気になります。

とりあえず…

もう少し調べてまた書きます。何か抜けてる気がするんですよねぇ…。