学校では、夢について教えてくれますが、追いかけるための具体的な方法までは教えてくれません。
「将来は有名人になり、モテモテになる」
「歌手になり、ミリオンヒットを出す」
「プロ野球選手になり、メジャーリーグで活躍する」
「作家になり、本を出す」
「モデルになり、ファッション誌に載る」
こうした夢を描くことは悪いことではありません。
私の場合、幼稚園のころは「おもちゃ屋さんになる」という夢を持っていたことがあります。
しかし、学校では「じゃあ、夢を実現させるために今どうすればいい。これからどうすればいい」と言っても教えてもらえません。
先生も、1人でたくさんの生徒を抱えていますし、担任になっても1年しか付き合いませんから表面的なところしか述べません。
「夢は描いてもいいけど、後は自分の責任ね」と言っているのです。
具体的にどうすればいいのか、長期的に応援してくれる先生はとても少ないものです。
自分にしかわからないことです。
自分が努力しなければならないことですから、先生はその話題には触れないのです。
追いかける方法は自分で見つけ、自分が努力をするしかありません。
「頼りは自分一人」というわけです。
子どものころは親に頼り、先生に頼り、学校に頼り、頼ってばかりの生活です。
学校も毎日通い、無難に勉学をこなしていけば、幼稚園から小学校、小学校から中学校、中学校から高校と自動的に上っていけます。
子どもたちは誰かに頼れば、いつか自動的に夢も叶うだろうと思っているのです。
自動的なのは、学校までです。
夢の実現までは、自動的ではなく、自分の力を頼りにしなければならないのです。
こうした子どもたちが、大人になって現実を知り、自分で努力しなければならないことに気づいたときには、もう遅い。
夢の実現のためには「自動的」ではなく「自分の力」で積極的に進まなければいけないことを教えてあげなければならないのです。
それも、できるだけ早いうちにです。