スティーヴ・ヴァイ愛用!ベルクロ式バックパネルでトレモロ調整簡略化!!【マジックテープ】
👆 スティーヴ・ヴァイ先生愛用の ベルクロ (マジックテープ) 式バックパネル を導入しよう!
目次
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バックパネル脱着が面倒だったスティーヴ・ヴァイ先生にベルクロの達人が出した答えは?
トレモロブリッジ搭載ギターにおいて、何かと面倒になるのがバックパネルの扱いです。バックパネル (バックプレート) は弦の交換は勿論のこと、スプリングを調整する際に外す必要があります。
しかしながらこのバックパネル、ご丁寧に6か所でネジ止めするのが標準的仕様です。パネルを外す時はネジを取り外さなくてはならず、思いのほか面倒な作業になります。
弦やハンガー調整用の穴付きパネルもありますが、FRT用は穴無しが好まれる傾向です。パネルを外す作業は短時間で済むものの、何度も繰り返す内にうんざりしてきます。とりわけフローティングの調整を行う場合、ベストなポイントが中々決まらないものです。
前日は最高に感じた調整でも、翌日にはどこか物足りなく感じることも多いと思います。調整を繰り返すほどに、パネルのネジ脱着が嫌いになっていく人もいるかもしれません。
かのスティーヴ・ヴァイ先生もその一人で、バックパネルがネジ止めありきの『構造』に疑問を持っていました。公式サイトによると以前の愛機JEM-EVOはパネルを外し、キャビティをテープで保護していた模様です。
ベルクロの達人 Thomas Nordegg氏
この問題にギターテックのThomas Nordegg氏は、超シンプルな解決策を提示します。ヴァイ先生公式サイトで『ベルクロの達人』と称される彼は大胆にも、パネルとボディにベルクロを直接貼り付けた(直球)のです。
Thomas Nordegg is a velcro fiend.
引用:Vai.com – EVO Body (Back) 02
こうしてヴァイ先生が長らく愛用する、スクリューレスバックパネルが誕生します。先生はこの仕掛けがとても気に入ったらしく、JEM-EVO以降もスクリューレスバックパネルを採用です。
現行品のIbanez PIA3761Cはベルクロではなく、マグネット式のバックパネルを搭載しています。
ちなみに、Thomas Nordegg氏はボディの接触防止にもベルクロを活用しているよ!
Thomas Nordegg氏のご尊顔はコチラ
スティーヴ・ヴァイ先生を真似してベルクロ式バックパネルにチャレンジ!
という訳でヴァイ先生と同じスピリッツを持つ方は、ぜひともスクリューレスパネルを導入しましょう。最新のPIAマグネット式は再現が難しいものの、ベルクロ式は再現が容易です。ちなみにベルクロはマジックテープと同じく、面ファスナーの商標となります。
面ファスナーはフック(A面/オス)とループ(B面/メス)、性質の異なる2種のシートが対となるのが一般的です。2種のシートは接触すると表面同士が絡み合うため、対象物を簡易的に接着出来ます。ベルクロ式バックパネルはシンプル極まりない改造につき、パネルのネジ止めに不満を抱く方はぜひお試しください。
事前準備
改造に移る前に、ベルクロ式バックパネルに向くボディやテープを確認しましょう。まず使用する面ファスナーは、可能な限り薄手のタイプを推奨です。面ファスナーそのものに厚みがあると、その分バックパネルが浮くことになります。
そのため厚手の面ファスナーを使用した際に、ベルトのバックルが引っ掛かることがあるのです。またパネルの角も飛び出すため、演奏時に腹部に接触すると違和感を抱くかもしれません。ボディにも注意が必要で、ゴム系接着剤に強いフィニッシュが求められます。
面ファスナーはゴム系接着剤が使用されることが多く、ラッカー塗装やフレンチポリッシュには向きません。バックキャビティはJEM-EVOと同様に、パネルを落とし込む構造だとベターです。
純粋にテープの厚みを帳消しに出来るので、多少厚手のテープでもパネルが浮きにくくなります。ただし必要条件ではなく、落とし込みが無いボディは薄手のテープを選べばOKです。
パネルはキャビティサイズに収まるのであれば、純正以外を使用しても問題ありません。
スティーヴ・ヴァイ先生愛用 ベルクロ式バックパネル カスタム手順
それではここからは実際に、ベルクロ式バックパネルを再現していきます。とは言っても手順という程のものではなく、適当に貼り付けるだけで大丈夫です。
極端な話、ボディとパネルを面ファスナーで固定出来れば終了となります。一応スティーヴ・ヴァイ先生のJEM-EVO実機に近づける場合のみ、下記ポイントをチェックです。
バックキャビティとバックパネルを考慮してテープをカットする
テープがはみ出るとカッコ悪いため、パネルとキャビティのテープの長さを揃えます。長さを揃える際は、フック側とループ側を重ねた状態でカットすると楽です。
フック側をボディに、ループ側をパネルに貼り付ける
表面の硬いフック側をパネルに貼り付けると、脱着時にボディが傷つきやすくなります。JEM-EVO実機もループ側がパネルとなっているため、逆に貼り付けない方が無難です。
ボディをワックスで仕上げている場合は、ワックスオフが必要となります。バックキャビティは完全なに長方形ではなく、トレモロブロック部分が複雑な形状です。テープの幅や長さを調整し、なるべく広範囲にテープが貼れるよう考慮願います。
~2012年版と2013年~版について
特に難しい工程はなく、5分程度の作業でベルクロ式バックパネルが完成です。この状態は2012頃までJEM-EVOに採用された方式につき、便宜的に~2012年版とします。
では2013年以降はどうなっているかというと、パネル落下防止のテープが1弦側に追加されているのです。
guitar Magazinの『Steve Vai Backline Part 4』では、新調されたパネルを黄色いテープで固定している様子が確認出来ます。
扉状に開閉出来る上に、ベルトのバックルが接触しても外れる心配がないのです。より安全な運用が出来るため、見た目が気にならないのであれば2013年~版を再現すると良いでしょう。
……ていうかパネルを装着しなければいいのでは?
ベルクロ式バックパネルカスタムの手順は以上ですが、本カスタムに疑問を持つ方もいると思います。パネルの脱着を面倒に感じるにも関わらず、何故パネルを使うのかという点です。単純に考えるのであれば、パネルを常に外した状態で運用するという選択も出来ます。
これには理由があり、ヴァイ先生はトレモロキャビティ内にとある仕掛けを施しているためです。その仕掛けも実に単純明快で、ティッシュペーパーを詰めてスプリングの共振を低減させています。
ヴァイ先生はスプリングを筆頭に、あらゆる部位の共振対策にティッシュをフル活用です。JEM 77のプロトタイプでは、ピックアップキャビティ内をティッシュで埋め尽くしていました。
ティッシュカスタムは原理的にフレットラップに近く、サウンドを引き締め無駄な倍音を削ぐことが出来ます。スプリングティッシュカスタムはキャビティの密閉が必要となるため、パネル無しでは成立しないのです。ベルクロ式バックパネルカスタムは時短要素だけではなく、音質改善も兼ねた上での最適解と言えるでしょう!
次回はヴァイ先生のスプリングティッシュカスタムの音質改善効果を検証するよ!
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Ibanez / PIA3761 Steve Vai signature
Steve Vai / インヴァイオレット
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