月姫リメイク 前編 感想
個人的体験として、発売ギリギリまで原作再プレイ(マジで発売当日午前中の公式通販届くまでやってた)しちゃったのは新鮮味が薄れてちょっと失敗だったかな〜と思う部分があったんだけど(アルクルート後半に「おっ原作より面白くなってるな!」って確認作業感が出ちゃったところとか)、明瞭に覚えてるおかげで面白かった部分も間違いなくある(ネロ戦と同じ作戦でヴローヴと戦おうとしたら街が炎上し始めるところとか)のでまぁ失敗7成功3くらいの感じかな……。
そのあたりの事情もあって、特に面白かったシーンは知らないことばっかやってるアルクルート前半とシエルルート後半に集中していた。
月姫(アルクェイドルート)
後半は本当にクオリティアップに徹してる感じで「旅の終わり」くらいにしか目新しさがない(その分「旅の終わり」にはすごいパンチがある)んだけど、前半のヴローヴ戦がめちゃくちゃ面白い。
「ショウタイムだ、吸血鬼」には間違いなく「殺しあおうぜ、ネロ・カオス」を消しただけの価値がある。
僕は奈須きのこ基本テーマの一つに「失われたものがあるのならそれ以上の報いが存在しなければならない」というのがあると思ってるんだけど、逆説的にそれ以上の報いが存在するのなら失われるものがあってもいいということになるからな……(悪役の思想)。
後編でもドンドン古いものを失わせて新しいものを得ていってほしい。
「アルクルートの内容がほぼ原作そのまま」っていうの、(特にほぼ別物になってたシエルルートクリア直後は)前編最大の不満要素だったんだけど、後編以降について考えている内に「あっこれ絶対真アルクルートあるじゃん!」って気づいてからはまぁ今回はこれで良かったんだなって思えてきた。
そもそも原作の強度が高いんだよなアルクトゥルー。道中は月姫通信Rのきのこコメントの通りシンプルすぎて今やるとちょっと食い足りないけど、終わり方が完璧なので。
夜の虹(シエルノーマル)
ファミ通インタビューで言っていた「シナリオ中の大切なキーポイントは同じだがそれ以外はみんなの記憶にないもの」を地で行く感じ。
「アルクvsシエル」「セルフ首切り」「ロア死亡後にだんだんおかしくなっていく志貴」「シエル戦」「アルクェイド戦」あたりの要点だけを抑えながら全然知らないものを見せてくれるのが楽しい。
「同人版では終盤まで生きてたロアがリメイク版では早々にアルクェイドに殺される」→「同人版ではロアに殺される選択肢がリメイク版ではロアの宿主が志貴だと悟ったノエル先生に殺される選択肢に変更」の奴とか、再構成の仕方がパズルめいている。
逆にヴローヴ戦に対しては比較対象が同人版ではなくリメイク版アルクルートになった結果「いやアルクルートのヴローヴ戦の方が面白かったな……?」みたいにならなくもなかったんだけど、まぁそれはそれ。パーセンテージ・ショウタイムが好きすぎたせいだったので仕方ない。
変更点や追加点は色々あるけど、一番でかいのはやっぱノエル先生。この1キャラ足すだけで罪と罰っていう奈須きのこ基本テーマがめちゃくちゃ引き立っている……。
あとこのエンド見た後ネコアルクが「寝不足なら寝ろ」ってちゃんと注意してくれるのが妙に気が利いててなんか好き。ここからトゥルークリアまで普通に3時間とか必要なんで、同人版程度の差分量だと油断してプレイ始めたら確実に寝落ちするからな、寝不足の人……。
白日の碧(シエルトゥルー)
百パー見たことないやつ。
『月姫リメイク』、基本的に見たことないことやっていればやっているほど面白いので、もちろんシエルトゥルーもめちゃくちゃ楽しい。
まさかロアが脳内カーナビと化して志貴に協力するだけでこんなに面白くなるとは……(「言い方!」「ベルトコンベアーだ」)。
原作の時点で「ずっとバラせバラせって言ってたのに志貴に黙れって言われたらちゃんと黙るロア」あたりにはちょっと面白み感じてたけど、まさかその方向性でキャラ伸ばすとは夢にも思わなかった。
好きなんだよな、主人公を悪の道に落とそうとしていた脳内寄生生物的な奴と共闘する展開……。
月姫通信Rに書いてある「『月姫』『魔法使いの夜』の世界観における最強存在という説得力を示す」は十分達成されているんだけど、あまりにもアルクェイドとシエルと志貴がフルスペックを発揮しすぎているせいでなんなら「後編これに比べてしょぼさ出ちゃったりしない!?」って若干不安になってくる。
大丈夫なのか……? まぁバトルのスケールが大きければ大きいほど面白くなるわけでもなければ、バトルのスケールが小さいとつまらなくなるわけでもないのは言うまでもないけど。
どうでもいいけどエンド画面では「Ciel Route True Ending」って書いてあるのにシエル先生は「シエルルート・エクストラエンディング」って言ってるの、どっちなんだろう。トゥルーかエクストラかって言われたらエクストラかなとも思うが……。
今後の展開について
月姫リメイク 後編
月姫 -The other side of red garden-。
旧作のサブタイトルが「Blue blue glass moon, under the crimson air」で前編のサブタイトルが「A piece of blue glass moon」な以上、後編は「A piece of the crimson air」だと思っていたんだけど別にそんなことはなかった。
翡翠・琥珀・秋葉ルートがあるのはいいとて、さっちんルートもあるの? さすがに4ヒロインは多すぎない?
画面に出る順番が翡翠→琥珀→秋葉→後編タイトル→さつきなので、さつきルートは後編じゃなくて崩壊編(仮)行きって解釈もギリギリできなくはないかな……。
というか、前編の2ヒロイン40プレイ時間ですら一気プレイできる限界感あったので、4ヒロイン80プレイ時間とかやられると普通に困る。さっちんルートは崩壊編に行ってほしい。
あとこれ、順番的にもしかして遠野家サイドのグランドルートは琥珀じゃなくて秋葉ルートになってたりする?
個人的に同人版だと秋葉が一番好きだった(リメイク版ではアルクェイドが一気に上げてきてどうなるか予断を許さないが……)ので、そうなっているならちょっと嬉しい。
内容的には四季とさっちんに加えて、新キャラの斎木業人・みお・阿良句博士、あとシエルトゥルーでロアがフラグ立ててた「志貴の仇敵」(軋間紅摩?)あたりと戦う話になるんだと思うけど、シエルルート以上に原型をとどめなさそうなのでどうなるのか全く予想がつかない。
とりあえず1日目終わり、秘密の場所だったという屋根裏で志貴が「薄汚れた包帯」見て泣いたのが関わってくるのだけはわかるけど、いったいなんなんだよあれはよ。
月姫リメイク 崩壊編(仮)
絶対ある。間違いなくある。(というか、先にも言ったけどむしろできれば分割してほしい)
そもそも後編のサブタイトルがA pieceじゃなくてThe other sideなあたり、「月の表側のもう一欠片」ではなく「月の裏側」、要はタイトルそのものが「実は『月姫リメイク』は前後編じゃなくて表側前編、裏側、表側後編の3部作でした」という種明かしみたいなもんじゃないのか、あれ。
こちらのサブタイトルが「A piece of the crimson air」になる……のか? シエルトゥルーの章題に「Crimson Air」があるんで、もしかしてこれで回収されている扱いなんじゃないかとも思うが……。
具体的に崩壊編で何やるかって言ったらそりゃもう真アルクェイドルート。ネコアルクの発言はマジだったというオチ。
プロローグや2日目朝であからさまにアルクェイドの物語が前編ではまだ終わっていないことが示されている(シエルトゥルークリアした直後は完全にこの辺りを忘れて「えっもしかしてアルクェイドの役割これで終わり!? 」って不満に思ってしまった)(いやだって総プレイ時間40時間超の内めちゃくちゃ序盤にしかないからさ、伏線が……)。
どうも『月姫R』という作品自体がアルクトゥルー後にアルクェイドが見ている夢の世界……みたいな感じになるのか? そのままやるとアルクルート以外が全部夢オチになってしまうんで何か捻ってあるとは思うけど……。
わざわざ「佐々木少年版がライバル」とか言ってるくらいだし、めちゃくちゃスケール上がったげっちゃルート、アルクェイドとシエル先輩と秋葉とさっちんが大暴れする感じのオールスター、これが今後の月姫正史だって感じのやつを期待したい。
シエルトゥルーをクリアした直後は「これじゃメインヒロインがアルクェイドじゃなくてシエルみたいじゃない!?」という釈然としなさを持ってたんだけど、真アルクルートがあるならアルクェイドの立ち位置が「一番最初に攻略するヒロイン」から「一番最初と一番最後に攻略するヒロイン」に格上げされるじゃんと気づいてから氷解した……というかこれ、
前編:アルクェイド、シエル(シエルがグランドルート)
崩壊編:さつき、真アルクェイド(アルクェイドがグランドルート)
っていう構成になって、初期設定「メインヒロインはアルクとシエルと秋葉の3人。翡翠と琥珀はサブヒロイン」を今度こそ実現する形になるのでは。
旧『月姫』ではなぜかサブヒロインのはずの琥珀さんがグランドルート担当で、メインヒロインのアルクェイドは後半出番が後ろ姿ちょっと映るだけになるというわけのわからん構成だったからな……。
『Fate/stay night』でもまったく同じことやってるけど、メインヒロインが一番最初にルート終わってだんだん出番が減っていく構成、かなり不思議。
『Fate』の方はコンシューマ版『[Réalta Nua]』でラストエピソードが追加されたことで「物語の始まりと終わりがセイバー」って形にまとめられたので、『月姫R』もそれのボリュームアップバージョンみたいな感じで取れるな。
登場人物
アルクェイド・ブリュンスタッド
めちゃくちゃかわいい。
正直旧アルクにはあんまピンと来てなくて、人気投票1位なのもいまいちよくわかってなかったんだけど、リメイク版アルクェイドはめちゃくちゃかわいい。
原作ではあっさり流されていた夜のホテルで志貴が眼鏡を外すシーン、「直死の魔眼のせいで世界が今にも壊れそうに見える志貴にとってアルクェイドの美しさは奇蹟」っていうメインヒロインとしての説得力がすごい。これ、原作の時点で考えてあった要素なのかな? 僕は正直原作プレイしてもまったく読み取れてなかったんだけど……。
シエルトゥルーでの「志貴はアルクと一緒だと幸せになれるけど、志貴は自分を幸せにすることよりもシエルを幸せにすることを選んだ」っていうフラれかたもいいよな……志貴の運命の女としてのアルクェイド、アルクェイドよりも自分を選ばせたシエル、両方のヒロインとしての格を上げてる感じで……。
まぁこれは(リメイク版シエルトゥルーがよかったのは大前提として)そもそも同人版のシエルグッドがちょっとアレすぎただけみたいな部分もあるんだけど。シエルエンドのはずなのに志貴どう見てもアルクに未練持ってるんだが!?
シエルルートのアルクェイドはお昼ご飯くらい奢れるってキレたりするのもランドマーク扱いされてキレたりするのもかわいい。
アルクェイドまわりの設定だと「相手の個体能力にあわせて強さが変わる(ので個体能力より大量の武器がウリのギルガメッシュには相性不利)」ってやつ、流石に地球さんポンコツすぎない?ってなるのがどうかと思ってたんだけど、今回くらいガッツリ描写した上で存在する弱点設定としてなら全然アリだな。ちゃんと武器も戦力にカウントされてるし。
シエル
これも同人版では全然刺さってないヒロインだったんだけど、悪くない、悪くないぞ……。
まず単純に見た目がかわいいよな。シエル先輩、没デザイン→旧デザイン→新デザインとキャラデザ変わるたびに着実にかわいくなっていく。
あとなんかめちゃくちゃ強くなっている。『talk』の「不死がないシエルは埋葬機関の戦力として不足」設定もあって旧シエル先輩のことはゾンビマンくらいのイメージで居たんだけど、リメイク版シエル先輩は第七聖典と原理血戒だけで十分強キャラとしてやっていけそうじゃん。新しく原理血戒を手に入れれば強くなれる伸び代もあるし。
そもそもこの祖を倒して原理血戒を手に入れると新しい魔術を生み出せてパワーアップできるっていう人間ロックマンみたいなシステム、単純にワクワクする。
「戦闘力は弱いが原理血戒が便利な祖を何体か狩って地力を上げたら(旧設定では)「死徒でありながら死徒に対してのみ強力な能力」を有していたブラックモアを倒して残りはその能力で無双」みたいな妄想チャートが浮かぶわ。というか、本編時点で22位と25位って下位祖倒してディバイディングドライバーと必殺技手に入れてるの、かなり理想的な感じのルートなのでは。
バトルもののヒロイン、基本的に強ければ強いほどかわいいみたいなところがあるので、シエル先輩に負けずに秋葉もさっちんも強さの基準をどんどんインフレさせていってほしい。
旧設定だと「飛び道具を愛用する為に、シエルは「弓」の通り名を持つ」っていう曖昧な通り名だった(黒鍵のことだったのかこれ?)「弓」がリメイク版では「めちゃくちゃ強い弓を他の埋葬機関のメンバーがびっくりするくらいめちゃくちゃ上手く使うから弓」で明快になった。
あとシエル先輩が虹に思い入れを持つようになったおかげでラルクアンシエル事件も「お前弓の腕がすごいからコードネームは空な」ってナルバレックあたりが夜の虹の話聞いて決めたんだろうなってちゃんと想像できるようになった。
遠野志貴
なんか原作と違って変態紳士になってしまった男。(まぁ原作は原作でベッドヤクザだったけど)。
シエル先輩に対して異常にガツガツ行くのはシエル先輩が催眠を強くかけすぎたせい、シエル先輩が悪い……ってフォローも考えてみたけど、それで解決するの冒頭のふとももガン見だけで放課後に手パンされた後も全然態度変わってないからな……無理か……。
天敵が「無限、混沌、完全」なの、無限は転生無限者、混沌はネロ・カオスかなぁと思うが完全ってなんだろ。ラスボス担当の新規祖とかかな。
遠野秋葉
直前に旧作プレイして「秋葉、今やってもかわいいな……」と思ってたのもあってリメイク版でのかわいげのなさには若干戸惑ったけど、月姫通信Rを見た感じ意図的なものっぽいのでまぁ全然OK。秋葉ルートに期待。
死徒二十七祖(多分)の阿良句博士から「万年に一人の怪物」扱いされてるあたり、超パワーアップしたアルクェイド&シエルとタイマンできるくらいにはパワーアップしてそうな印象。
二十七祖ですら歴史3000年もないらしいのに万年……。
槙久の手記(これ読むとバッドエンドになるのが地味に好き。原作の表側では読まなかった本だからうっかり表側で読んでしまうと死ぬしかないというか)を見るに、遠野の血が覚醒したの近代に入ってかららしいんで、代を重ねるごとに血が薄れていってる扱いだった旧作とは設定が結構根本から変わってそう。
これは根拠一切ない妄言なんだけど、祖先が鬼じゃなくなったりしてるんじゃない……?
鬼だとすると万年に一人はさすがに凄すぎるし(鬼としての才能が茨木童子とか鬼女紅葉とか余裕で超えちゃう)、「Fate世界でもシエルやアルクェイドは戦闘能力がそのままなので戦力化しやすい(=志貴や秋葉は戦力化できない?)」がよくわからない感じになるし(Fate世界にも普通に鬼はいるので)。
天敵に零距離射撃があるのはなんなんだろ。天敵って基本的に相性悪いものが入るコーナーだと思うけど、零距離射撃と相性いい人間いなくない? リメイク版秋葉はバリア能力持ってるので「この距離ならバリアは貼れないな」に弱いとかそういう話だろうか。
弓塚さつき
生きてるー!?
シエルルート11日目では出てきてアルクルート11日目では出てこないあたり、生死の分岐トリガーは「ロアが6日目にアルクェイドに殺されるかどうか」とかだろうか。
「原理血戒を得れば吸血鬼階梯を無視して飛び級で二十七祖になれる」設定、どう考えてもさっちんが二十七祖になるためのもの。他ヒロインのルートで祖化してボスになるのか、さつきルートで祖化して志貴と共闘するのか……。
どちらにしろ祖にさえなってしまえば「三流の死徒であれ原理を持つ以上は星を打倒しうる」の理屈でリメイク版のインフレ環境の中でも十分ついていけそう。
ロアが空想具現化見て「これでは魔術が成立しない、魔力枯渇どころではない」って枯渇庭園のアッパーバージョンみたいなセリフ言ってたけど、あれ「ロアは魔力枯渇に弱いので枯渇庭園で倒せる」って説明なのか「ロアは枯渇庭園では倒せない」って説明なのかどっちだろ。
アルクェイドとシエルが原作の強さにプラスアルファあること考えたらさっちんの切り札が原作と同じってのも考えづらい気もするけど、そもそも原作に枯渇庭園なんて出てこないからな……。
翡翠&琥珀
この2人、何すんの……!?
リメイク版で物語のスケールが上がりすぎて、絡新婦やったり強化パーツをやってるだけでヒロインの立ち位置を確保できるのか、若干不安になってくる。
もちろんなんらかの形でなんとかなっているんだとはわかるが……。
ヴローヴ・アルハンゲリ
まず4日目のサブタイトルが「黒い獣」じゃなくて「火炎血河」だったところで「あれもしかして……?」ってなり、黒豹が出てきたところで「いやネロはちゃんといるのか……」ってなり、アルクェイドが「使い魔持ちの死徒はもういない」って言ったところで「やっぱネロ死んでない……?」ってなり、最終的にホテルにヴローヴが登場して「ネロ・カオス、リストラされてるー!?(ガビーン)」ってなるの、発売直後にプレイしなきゃ得られない楽しい経験だった。
「19位」「祖を継いだばかり」「本来なら原理血戒を継げるほど強くない下級死徒」とマイナス要素が多くていかにもチュートリアル敵というか、多分二十七祖の中では最弱くらいのポジションなんだろうな、完全武装シエルが一般人への被害考えずに戦えば完勝できるレベルの。
ところで、アルクルートやった時「極上の血液10人分のストックを消費できない理由、もう死んで血を吸えない相手だからなんだろうな……」と勝手に思い込んでいたので、シエルルートで「男を慰める十人の妃」情報が出てきてちょっと困惑してしまった。「己が領地に愛する女(モノ)たちを残し、はるばる海を渡った」って書いてあるし奥さんたちなら普通に生きてそうなもんだが……。
そこあたりの説明、マテリアルの用語集でしてくれるもんかと思ってたらまったくそんなことはなかった(というか今回用語辞典の内容薄すぎない? 9割本編で説明してたことしか書いてないんだけど……)。
ミハイル・ロア・バルダムヨォン
カーナビの人。
二十七祖を実質リストラされてしまったが、代わりに13年前アルクェイド捕獲して二十七祖呼んで第六法の儀式起こして成功寸前まで持ち込んでたことになってて、『月姫』世界の悪役としてのスケール感はむしろかなり上がった気がする。
アルクルートでの死に方も「渡り廊下の崩壊に巻き込まれたと思ったらなんか潰れて死にかけてる」から「渡り廊下ごと下半身を殺されて死にかけてる」にバージョンアップしたし……(代わりにシエルルートでの死に方がめちゃくちゃしょぼくなった)。
ノエル先生
リメイク版シエルルートは全体的に「2011年に『月姫』をやり直した奈須きのこがどこを修正したいと思ったか」がわりとダイレクトに伝わってくるんだけど(シエルグッドこれ半ハーレムエンドじゃねーかとか)、その中で一番目立つのはやっぱりノエル先生。
「ああうん、今まで非情な吸血鬼ハンターとしてバリバリやってたはずのシエル先輩が急に男作って急に情に流されて急にロアの宿主助けようとするの、やっぱおかしいよな……」という気持ちを味わわされるわ。
精神的にも肉体的にも才能ないっていう良くも悪くも一般人代表みたいな感じのキャラだし、なんとなくこの後のルートで見せ場作って「阿良句博士みたいな悪い奴に捕まると落ちるところまで落ちるけど、マーリオゥみたいなまともな奴に捕まればまともになるんだなぁ」みたいな扱いのキャラになりそうな予感がちょっとある。
マーリオゥ・ジャッロ・ベスティーノ
志貴と初遭遇時に引き際を忠告するところからずっと「あっこいつ、口が悪いだけで基本正義の人だな……」って感じが出続けるキャラ。
ラウレンティス枢機卿と不老不死が絡む時だけそれが歪むけど、そのあたりの事情が明かされるのは後編通り越して崩壊編(仮)まで待たされそう。
ラウレンティス枢機卿、ロアの「不老不死が必要なほど老いたのか」「人のままでは完全な不老不死は実現しない」「不老の解決法はない」あたりのセリフを見た感じ「不死だが不老ではない」体になって老い続ける生き地獄状態とかになってるんじゃないかと思うけど、それとマーリオゥとマーリオゥ兄が同一人物らしいことがいまいち繋がらない。
ラウレンティス=マーリオゥかとも思ったけど、ロアがラウレンティスとベスティーノを区別してる口振りだし多分普通に別人かなぁ。
マテリアルの「嫌いなもの:ひとつ前の兄」って微妙な言い回し(上の兄じゃなくて前の兄って言うことある? ありそうな気もする)の記述を見て、ベスティーノも小規模版ロアみたいな感じで転生繰り返してる説とか思いついたが……。
無理矢理想像するならラウレンティスとベスティーノがそれぞれ別の不老不死法使ってて、ラウレンティスは老いたまま、ベスティーノは若返る度に1つ下の弟のふりし続けてるみたいな感じとか?
カリウス&アンドウ
悪いキャラではない、悪いキャラでは全然ないんだけど……この出番しかないならわざわざ追加する必要なくない!?
後編以降で何か活躍シーンが残されているんだとは思うが、ポジション的に一番出番多くなりそうなシエルルートで「マーリオゥの部下Aと部下B」扱いのまま終わってしまったのでちょっと不安になってくる。
まぁマーリオゥからして明らかにまだ役割が残っているので、多分そこでまた出番が回ってくる……んだよな?
阿良句博士
ロズィーアンの原理血戒のレプリカを持っていたり、ロアから「やらなくていい事しかやらない女」と評されている謎のキャラ……というか、月姫通信Rに書いてある「遠野邸にいる死徒二十七祖の食客」ってこいつのことだろう。
「阿良句寧子」って名前を筆頭に色々ある蜘蛛アピールや両方とも愛の話してる共通点的にフランス事変でいた蜘蛛の死徒も多分こいつだし、あとヴローヴの天敵にいる「改造魔」(原理血戒に耐えられる術式をヴローヴに施したやつ?)もこいつっぽくない?
多分後編以降ボスキャラになっていくんだろうなぁと思うが、志貴の体からなまりを取ろうとするイベントとか見るに逆に味方化するルートも1個くらいありそう。業人と戦うルートでは阿良句博士が味方に、阿良句博士と戦うルートでは業人が味方になる、とか。
どうでもいいけど二十七祖にこいつとORTで蜘蛛キャラが2人いるの、偏りすぎじゃない……? まさかORTと同一人物ってこともないだろうし……(ないよな?)。
斎木業人
謎の怪人。
『月姫R』発売前、『歌月十夜』を夢十夜だけでも事前にやっておいたのかなり冴えてた。おかげで名前見ただけで「赤い鬼神に出てた一族のやつ!」ってノータイムでわかった。
斎木一族も同人版とは大なり小なり設定変わっているとは思うけど、リメイク版見た感じでも「遠野の分家じゃない混血一族」くらいは一致してそう? 業人はなんか日光苦手とかめちゃくちゃ露骨な吸血鬼アピールしてくるが……。
これ完全に勘で言うんだけど、なんかこいつ「志貴とは相容れない価値観を持っているけど業人は業人で本人なりの確固たる芯を持っている」ってタイプの敵キャラじゃないかと思うんだよな。
みおのことを「投資した以上のものを回収する前に死なれては割にあわない」みたいな理屈で守りながら敵と戦ったり、ルート次第で利害が一致して志貴と共闘したりしそう。
どうでもいいけどプロローグで志貴が朧げに記憶していた違う病室のくだり、「コドモみたいにはしゃぐ博士」は阿良句博士でいいとして「お見舞いに来た怖い背広姿のオトナ」は業人だったりする?
秋葉を連れてきて叱ってる辺り槙久かなとも思うが、流石に父親をオトナ扱いしない気も……でも子供時代の志貴が「秋葉は妹だけど槙久は父じゃない」みたいな考え方してる可能性は普通にありそうだしな……。
みお
かわいい。かわいいが、かわいい以外言えることなんもないな……。
できれば崩壊編で攻略ヒロインになってほしいくらいかわいい。
しかし本編に登場しないフルネーム(阿良句寧子とか)まで記載されているマテリアルに本編に登場したフルネーム(斎木みお)が記載されていないみお、怪しすぎる。
血液型が不明なのも怪しすぎる。天敵が七夜黄理なのも怪しすぎる。何なら嫌いな物が熱い食べ物なのですらこれ「みおは猫舌」=「みおの正体は黒豹ちゃん」って言いたいんじゃないかと思わなくもない。
黒豹ちゃん
ネロの使い魔と見せかけてそんなことはなかった謎の動物。
初読時は気づかなかったけど、どうも路地裏で燃える死人から志貴を守ろうとしているように見えるあたり、アルクェイドが「志貴の知り合い?」って聞いてたのおとぼけ発言とかじゃなくてマジのやつじゃない?
バッドエンド11で志貴を殺したのも志貴のためと言えばそうだろうし。黒豹ちゃんって妙に気安い呼び方もその辺りを志貴が察してのことだったりするのか?
志貴の好きな物に「大型の猫」があるあたり、実は七夜志貴の宝物「家の庭で猫と遊んだ記憶」が黒豹ちゃんとの思い出とか……?
どうでもいいけどアルクェイドが「好きな物:仔猫」、シエル先輩が「好きな物:仔犬」、志貴が「好きな物:大型の猫」、翡翠が「好きな物:猫」、琥珀さんが「嫌いな物:猫」なの、絶妙に統一感がないというか、各キャラ間にそれぞれ猫派犬派・仔猫派大型派みたいな対立軸があるような、別にないような……。
クラーケ(メタスタシス)
二十七祖3体討伐済みのシエル先輩がひと目見ただけでビビって「まるで異次元にいるかのよう」「ゴッホの星月夜」って形容するの、これ要はクトゥルフ系のやつってことでいいのか? 阿良句博士も星辰がどうとか言ってるし。
「『月姫R』前編のシナリオは2014年にほぼ出来上がっていたものに2020年後半加筆修正したものが完成形」かつ「イマジナリ・スクランブルが発表されたのは2020年11月」なのでタイミング的にちょうどいい感じに一致してるが……。
蒼崎青子
原作の志貴への説教、志貴本人が「よくわからないけどいけないことなのはわかった」っていう理解度だったせいで正直僕もなんで怒ったのかいまいちピンと来てなかったんだけど、リメイク版では志貴がなんで怒られたのかをちゃんと理解して「この野原が森だった頃の記憶」とか説明してくれるので「例え植物でも命は命、生まれてきただけの価値があるし無意味に殺すのは良くないこと」っていうメッセージがめちゃくちゃ伝わりやすくなった。(それはそうとして建物の鍵を殺しては不法侵入する志貴)
『魔法使いの夜』では1980年代後半(多分1988年)に高校2年生。今作での出番が2014年の7年前だから2007年。年齢を計算するとだいたい36歳になる。アラフォー青子。
ただ、『メルブラAA』の「魔法使い相手に”初めまして”なんて、あの爺さんあたりが聞いたら爆笑する」みたいなセリフ見ると魔法使いの年齢を云々するの意味ない気もするんだよな。ファミ通インタビューでもきのこが(冗談めかして)青子は20歳から年はとらないって言ってたし。
ネロ・カオス
(『月姫』の中ボスとして)リストラされた祖。
十七分割される前のアルクェイドに「なにかの後なのでひどく疲れて消耗している」って描写があったり、アルク本人が「死徒の中でも複数の獣を使い魔にしているヤツはひとりだけ。そいつももう消えたけど」って言ってたり、アルクが「ちょうどどこに捨てようか困ってた祖の死骸(傷口に塗り込むと回復効果あり)」を持ってたり、マーリオゥが「もう一体大物が来てたって報告もある」「眉唾だったんで後回しにしてた」って言ってたり、どうも十七分割直前にアルクvsネロ戦が起きてるっぽく見えるんだけど最後まで明言はされない。
その割にアルクの語った消えた原理6つの中にネロっぽいのがいないのが不思議だけど、アルクェイドに原理を消滅させる能力はない、みたいな話か? 逆に原理消滅できるならロアも転生原理を消せばいいだけな気もするし。
リストラとは言ったけど、月姫通信Rによれば「特別枠に移動」っぽいので、単純にヴローヴに出番を奪われただけでは終わらないのかもしれない。個人的にはさつきルートで(げっちゃ2のあらすじ通り)志貴&アルクェイドvsロア&ネロをやるつもりなんじゃないかと妄想している。
まぁせいぜい「『メルブラTL』は『月姫R』直前を舞台にしたIFなのでアルクに倒される前のネロが普通に登場する」とかかもしれないけど……。
レン
『歌月十夜』リメイクは出る気があんまりしないし何食わぬ顔で本編に顔出しするんじゃないかと発売前には予想してたんだけど、全然そんなことはなかった。
夢魔が云々みたいな匂わせ描写すらなくなってるあたり、レンもしかして存在そのものが消えたりしてない……?
原理血戒システム的に祖の性質が代替わりで大幅に変わることってなさそうな気がして、じゃあ『実り』の原理持ちがアインナッシュなら初代の催眠アインナッシュって存在消えてるんじゃないの、という。
まぁ仮に初代アインナッシュがリストラされていたとしても、レンのエピソード残したいならアルクェイドが以前倒した何代目ロアとか堕ちた真祖とかが催眠能力持ってたことにすればいいだけな気もするけど。
エコアルク
かわいい。
志貴は青子、アルクェイドはゼルレッチって2人とも幼い頃魔法使いに導かれていたって『tale』で対にして描いたのが旧作だと好きだったんで、リメイク版でもやって欲しいんだよなあれ。
このキャラ作った理由がシエル先生のためじゃなくて真アルクルートで「君の人生は、目が覚めているだけで楽しいのだ」やるためだった可能性、結構ある気もするんだが……「またいつか、あるはずのない夢の中で」とか本編登場の前フリっぽいし。そもそも塗りがシエル先生&ネコアルクと違う本編使用だし。
死徒二十七祖
現行メンバー
以前書いた死徒二十七祖リストラ予想記事が大間違いだった(いやまさか「リストラ」という言葉の意味が「設定からリストラ」じゃなくて「登場人物からリストラ」だったとは……)のでちょっと恥ずかしいんだけど、一応「リメイクでネロ消えてそうじゃない?」「ロアの番外位設定消えてる可能性ない?」「プライミッツ・マーダーは死徒でも全然なんでもないので消えてるかも……」とかギリギリ触れてたのでなんとかセーフということでどうか。
1 The Da
2
3 Kishu
4 Millenn
5 ORT
6 リィゾ=バール・シュトラウト
7 アインナッシュ
8 フィナ=ヴラド・スヴェルテン
10 ネロ・カオス
11 スタンローブ、カルハイン
12 Lululily A
13 タタリ
14 ヴァン=フェム
15 リタ・ロズィーアン
18 エンハウンス
19 ゼリア・アッフェンバウム(ヴローヴ・アルハンゲリ)
20 メレム・ソロモン
21 スミレ
22 クロムクレイ・ペタストラクチャ
23 Zuckham Eri
24 エル・ナハト
25 ベ・ゼ
26 Agape
27 コーバック・アルカトラス
基本的に旧設定の抜け番を埋めただけって感じで、思っていた「設定や序列なども一新」とはだいぶ違った。
1位はまぁthe dark six、3位はキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグだろうけど、2位が全然読めない。一応Brunestudのestが見えるような気がしなくもないので朱い月のブリュンスタッド?
旧設定では1位だったプライミッツ・マーダーが消えて、2位3位4位が1位2位3位に繰り上がり、4位に代わりにミレニアムなんちゃらが入った感じだろうか。
結局設定上リストラされた祖はフォウくん(とロア)だけだった。
登場人物としてリストラされた祖はネロ・カオスとアインナッシュ、あと場合によってはメレム・ソロモンも? まぁ他にも表に入ってるだけで実際は死んでる祖がいるかもしれないけど。ゼリアも表にいるのに死んでるし。
追加祖について
19位はヴローヴとその先代のゼリア・アッフェンバウム。
22位はシエルに討伐されて原理血戒をパクられたクロムクレイ・ペタストラクチャ。
25位はシエルの師匠かつシエルに討伐されて原理血戒をパクられた剣僧ベ・ゼ。
完全に正体不明なのは4位(ミレニアムなんちゃら?)、12位(ルルリリー?)、23位(ザッカム?)、26位(アガペー?)の4人。
この中に多分阿良句博士がいるんだろうが、阿良句博士とフランス事変の蜘蛛が両方とも愛うんぬん言ってるの見るとアガペーかなぁ。
原理血戒(イデアブラッド)
旧設定における「死徒二十七祖は吸血鬼の冠位(タイトル)」「死徒二十七祖はそれぞれ独自の手段で不老不死を体現する」「原液持ち」あたりをめちゃくちゃケレン味効かせてド派手にバージョンアップした奴。好き。
なんとなく雰囲気が冠位指定とか人類悪設定に近く感じるけど、この頃のきのこの中でそういうブームでも起きてたんだろうか。
ヴローヴ戦の
「答えよ、矮小家畜の我が隷属。祖の証。根の病巣。大渦の如きその穴蔵。新たな原理を孕んだ胤よ。貴様にとって血とは何や?」
「謹んで受領えよう。おれにとって、血液とは暖そのもの」
のテンプレやりとりはもっと色んな祖で見せてほしかった。
というか、プレイ中は「おっこれロア戦でもやるやつだな!」くらいに思ってたのにロアが「別に祖じゃないけど被害の規模が祖級なので教会からは祖扱い」と祖から完全リストラされてたせいでやらなくて残念。
多分ヴローヴで言う「暖」の部分が祖の持つ原理によって変わるんだと思うんだよな……「おれにとって、血液とは実りそのもの」とか「おれにとって、血液とは城、即ち王国そのもの」とか……。
二十七祖、総耶にもっといっぱいやって来ていっぱい原理名乗りやってほしい。阿良句博士1人だけじゃ全然足りないわ。
討伐済みの祖
アルクェイド曰くすでに倒されている祖がアッフェンバウムの原理、『実り』の原理、『城、即ち王国』の原理、『剣』の原理の4つと教会に封印された『熔ける』原理、『四肢』の原理の2つ。
マーリオゥ曰くシエルが倒した祖が『森』と『城』。
シエルが原理血戒を持っている祖がベ・ゼとクロムクレイ・ペタストラクチャ。
『森』と『実り』は属性被ってるし、あだ名が『森』で持ってる原理が『実り』ってことでいいんだよな、多分。
『森』=『実り』の原理=アインナッシュ?
『城』=『城、即ち王国』の原理=クロムクレイ・ペタストラクチャ
『剣』の原理=ベ・ゼ
『熔ける』原理=エル・ナハト?
『四肢』の原理=メレム・ソロモン?
として、アインナッシュとクロムクレイとベ・ゼを倒したのがシエル、エル・ナハトとメレムを封印したのが教会って考えると、これバルトメロイが倒せる祖が残ってなくない……?
死徒二十七祖の設定改変で一番損したの、強さの根拠が崩れたバルトメロイかもしれない。一応シエルが倒した祖3体に共同撃破で絡んでる可能性とかならあるかもしれないけど。
フランス事変
左上のデカい奴=「街をぐるりとかこむ、10メートルを超える城塞」担当の死徒=クロムクレイ・ペタストラクチャ?
左下から2番目の植物っぽい奴=「人間を苗床にして咲く吸血花。血液で咲く真紅の薔薇」担当の死徒=リタ・ロズィーアン?
右上の蜘蛛=「六本足の昆虫、八本足の蜘蛛。多足類のわじわじしたもの」担当の死徒=阿良句博士?
左下の槍持ってる奴=「凍りついた街並」担当の死徒=ヴローヴ
右下の複数人連れてる奴=「地面に空いたいくつもの穴」担当の死徒=何これ?
左下から3番めの長髪の奴=「逃きる事を諦めた人だけを襲う美しい鳩の群れ」担当の死徒=白翼公とか?
最初は右下の女連れの奴がロズィーアン卿で「人間を苗床にして咲く吸血花。血液で咲く真紅の薔薇」担当だと思ってた(周りのいるのは娘たち)んだけど、画面演出的に「凍りついた街並、地面に空いたいくつもの穴、逃きる事を諦めた人だけを襲う美しい鳩の群れ」って文章出た後に下3人のシルエット出るんでこの流れっぽい? 少なくとも「凍りついた街並」とヴローヴは順番一致してるし。
既存設定の中に女連れて地面に穴あけそうなキャラいないので新キャラかなぁとも思う(ルルリリーは女っぽい名前だしザッカムとか?)けど、既存祖に設定変更入ってる可能性や文章の順番と画面表示順に一切関係ない可能性も全然あるしよくわからん。
神代同盟
旧設定でも「齢4000年を超える神代連盟(エルダータイトル)の祖」「西欧諸国に潜む、神代連盟(エルダータイトル)を名乗る魔術師のなれの果て」と軽く触れられてはいたけど、ちゃんと説明されるのは今回が初めて。
歌月十夜のデイリーメッセージで言う「最古参である三人」のことでいいのかなぁ。その場合は多分メンツが黒騎士シュトラウト、ヴァン=フェム、白翼公になるけど。残りの2人は旧設定では死んでいたやつ?
聖堂教会
埋葬機関
局長ナルバレック
枢機卿ノイ・セオナトール・グランファテマ
尼僧(シスター)キアラ・キッショウイン
悪魔祓い(エクソシスト)ミスター・ダウン
五人目は知らない
代行者アーガレオン
代行者シエル
ナルバレックが1位から局長に変わった結果実質メンバー1人増えた……というかこれもしかしてナルバレックただの管理者になって戦闘力設定なくなってたりする? 少なくとも祖3体封印設定はなくなってるはずだけど(むしろそのスコアがシエルの設定に引き継がれた感じ?)。
今までなんとなく埋葬機関=吸血鬼ハンター組織みたいなイメージ持って「なんで死徒相手に役立たずのミスター・ダウンいんの」くらいに思ってたけど、リメイク版シエル先輩の「対吸血鬼に特化しているだけで、他に偉大な方は何人かいます」ってセリフ見た感じむしろ逆で、悪魔担当とか吸血鬼担当とかそれぞれ得意分野がわかれてたりする組織なのかなこれ。
マーリオゥが「吸血鬼退治で役職が上がるかよ」って言ってるの、つまり枢機卿のノイと司祭のアンドレイは吸血鬼以外の敵を退治したことで役職上げてる、みたいな。
メレム・ソロモン
旧設定では埋葬機関5位だった二十七祖。
5位のことだけノエル先生が知らなくて『四肢』の原理が教会に封印されている(アルク談)あたり、表向きは教会に封印されたことになってるけど実際は5位の正体がメレムって話でいいのかな。
メレムは登場人物としては完全にリストラされてマジで教会に封印されてるだけ、5位をノエル先生が知らないのは全然別の理由……という可能性もまぁなくはないと思うが……。
あと原理の名前が人の願いの具現化とかそういう方向性じゃなくダイレクトな『四肢』になってるあたり、もしかして神子とかデモニッションあたりの設定消えて「めちゃくちゃ強い四肢の使い魔を具現化できる能力」とかに設定変更されてたりする?
エル・ナハト
旧設定では教会に封印されて対死徒用の切り札「胃界教典」ってアーティファクト扱いされていた祖。
これも教会に封印されている『熔ける』原理って奴がエル・ナハトのことでいいんだよな? メレムと違ってマジで封印されてて『熔ける』原理だけ胃界教典として勝手に使われてるみたいなイメージだろうか。
ミスター・ダウン
旧設定だと埋葬機関6位だったやつ。順番的にリメイク版設定では4位に昇格してるっぽい?
カレンがいないのは加入前なのか加入した上でもう死んでたりするのか。『hollow』から10年後と考えるとカレンが生きてる気はあんまりしないんだけど。
キアラ・キッショウイン
なん……何?
なんか設定が次元内全能なんてお前全ジャンル主人公最強議論スレかよってレベルですごいんだけど、キアラより上位の2人はそれより強いってことなのか? 1位2位は枢機卿と司教だし単に偉い順なだけとか?
「サバトによって悪魔化し、高次元の感覚を得た」って要は真性悪魔化して魔性菩薩になったって話でいいんだろうか。なんか本人も変生とか言ってるし。
第七聖典
この武器、結局どうなっているのかいまいちよくわからない。
「焼死(ブレイズ)」「病死(シック)」「出血死(ブレイド)」「衝突死(ブレイク)」「精神死(ロスト)」「拷問死(ペイン)」「断罪死(パニッシュ)」の7死因と「双銃」「銃剣」「大剣」「甲冑」「コア」「破城弩弓」の7武装がどう対応するのか……。
焼死=銃、出血死=蛇腹剣、拷問死=ヴァージンペイン、断罪死=破城弩弓まではいいとして、他は何? 杭打機は出血死+衝突死の複合装備らしいけどこれもいまいちよくわからない(剣消えとるやんけ。杭に変形してるみたいな話なのか?)。
残っているのが病死と精神死、銃の片方とコアだけど、これ組み合わせ成立するのか? コアはともかく病死する銃とか精神死する銃とかある!?
双銃って言いながら最後まで銃は右手用1本しか出てこないし、銃剣に至っては影も形もないと思うがこれがパイルバンカー本体? のことでいいのか? あとコアってそもそも武器なのか?
キャーンズ
シエル先輩はXV(キャーンズ)、四季の棺に書かれている数字はXVII。遠野家への転生を決めたのはシエル先輩……おかしくない?
シエル先輩が16で四季が17なのか、シエル先輩が15で四季が16なのか、どっちかじゃないかと思うんだけど……。
「実は16代目は志貴。四季が志貴を殺した時にロアも移動して四季が17代目になった」説とかも考えてみたけど、これだとシエル先輩が遠野家指定したのがおかしいよなぁ。
棺14ロアが棺15ロアの研究テーマを継承に決めて、棺15ロアが研究を完成、棺16ロアのエレイシアに継承を搭載した……って解釈してる人も見かけたけど、棺14ロアが「次の私は継承に耐えられる肉体スペックを持っているか」を気にしてるんだからやっぱこれ棺15ロアがシエル先輩なんじゃないか?
シエル先輩の年齢
1989年生まれ。2001年に12歳でロア覚醒。6年後に復活。半年間殺され続けた後6年間代行者として活動。
2014年の本編内では「戸籍年齢25歳、精神年齢19歳、肉体年齢12歳、外見年齢16歳~18歳」。
シエル先生は本編後18歳想定なので、2020年頃の「戸籍年齢31歳、精神年齢25歳、肉体年齢18歳」状態だろうか。マテリアルの記述だと年齢が「20歳(推定)」なのがよくわからないが……。
ちなみに旧『月姫』の設定では「16歳でロア覚醒、3年後に復活、それから5年間代行者として活動」なので「戸籍年齢24歳、精神年齢21歳、肉体年齢16歳」。肉体年齢はともかく、精神的にはコプスレ成人女性だった。
その他メモ
舞台年
2001年12月のフランス事変から13年後ということで2014年の10月。
『Fate/stay night』からちょうど10年後で、奇しくも解体戦争編と同年代ということになるけど、まぁ設定上クロスオーバーできないのでなんの意味もない符号じゃないか。
というかこれ、2014年な理由って単純にシナリオ書いたのが2014年ごろだったからでは。
『FGO』『UBW』との連携
「すべて予定通りのスケジュールで進んでいればアニメ『UBW』でギルガメッシュが人類悪という単語を使うのと、『FGO』のクライマックス、そして『月姫R』の中でのとある言及が同時に進行する予定だった」(参考)っていう話。結局なんだったのあれ……?
プレイ前は「聖杯の泥、ティアマトの泥、ネロ・カオスの創世の土は実は全部同じものだった!」的なギミックを予想してたんだけど、泥っぽいものも人類悪も出てこなかったしギルガメッシュのセリフと絡む要素何もなくない?
今更アニメ『UBW』や『FGO』1部と連携してもしょうがねぇみたいな感じでボツになったとか? それとも後編でやるのか……?
あとは別に3つ全部で連携するわけじゃなく「『FGO』と『UBW』は人類悪繋がり」「『FGO』と『月姫R』は逆行運河繋がり」の2連コンボだった可能性とかもあるかなぁ。
逆行運河
『MELTY BLOOD Act Cadenza』で青子のラストアーク「逆行運河・創世光年」として初登場して以降、『Fate/EXTRA CCC』のサーヴァント電脳体に潜っている時のサブタイ「逆行運河/原初黎明」、『Fate/Grand Order』のゲーティアの大偉業「逆行運河/創世光年」とちょくちょく出てくる逆行運河シリーズの最新作、「逆行運河/天体受胎」。
どれもノー説明で単語だけ出てくるのでいまいちよくわからないけど、『CCC』の原初黎明が人類史の発端、『FGO』の創世光年が地球誕生、『月姫R』の天体受胎が宇宙誕生って感じで、何かの原点に逆行すると逆行運河がつく……みたいなやつ……なのか?
眩病月
「アルクェイドとの約束を無理やり守ると行くバッドエンドルート」っていうところは原作と同じなんだけど、終わり方そのものは「学校でロアにやられる」「遠野邸で倒れる」で全然違って、でも両方とも「琥珀さん(リメイク版では翡翠に変装)に「志貴の体が弱いのは志貴のせいじゃない」って言われながら変な所に連れて行かれる」流れだけは一致しているズラし方が好き。
ところでこのエンド、「遠野志貴を生かしている何かの不興を買った」って要は志貴が全然自分との約束を守ってくれないことにキレた秋葉が生命力供給カットしたって話でいいんだよな? 朝に秋葉が妙にご機嫌だったのはこれから志貴を手元に置き続けることに決めたから、という。
うん、まぁ……これは志貴が悪いかな……。
「だめだ、来るな! ここには豹がいるんだ」
なんか好き。
来たのが燃える死人だったからそのままシリアスシーンとして成立したけど、もしあそこにたまたま通りがかった一般人来てたらすげぇ変な雰囲気になっただろうな……。
「はぁ?何言ってんだこんな町中に豹がいるわk豹だこれー!(ガビーン)」
間宮流ガイア仮説
「地球の資源は今の人類では使い切れない量ではあるが、それと環境破壊による地表の変化は別の問題。人類はどれほどヤンチャをしてもこの惑星を破壊できない。しかし自分のヤンチャのせいで気温、生態系は変化していき、人類が生存するためのハードルが高まっていく。自分の部屋を散らかしっぱなしにしても部屋に住めなくなるだけで家そのものは変わらないし、罰を受けるのは部屋から追い出されて居場所がなくなった俺だけ」。
現実逃避として真面目に授業を受ける現社大好き人間・志貴……っていうギャグシーンなんだけど、ギャグシーンの中に紛れ込んでるせいで逆に「絶対これ的を射てるやつじゃん!」っていう説得力がある。間宮教諭、校内最年長は伊達じゃないという感じだ。
シエルルート主題歌の歌詞
OPのジュブナイルは「歪なままひび割れているこの世界で一つ輝く綺麗な月」、EDのBelieverは「何も知らない誰かが何かを知るその為だけに」とか言ってて、これ両方ともシエルじゃなくてアルクェイドの歌じゃない!?
Brave ShineとLast Stardustみたいな感じで、アルクルート用主題歌として不採用になった曲をシエルルートに流用した的な曲なんだろうか。
きのこ本棚
詳しくはリンク先に追記したけど、今回種本として使われていそうな本は『宇宙の起源』『宇宙のはじまりの星はどこにあるのか』『紅茶の事典』『怪物の本』あたり。
特に面白いのは宇宙の種本2冊だけど、別にこれを読んでも逆行運河/天体受胎について何かわかるわけではない。いったいなんなんだ、■■■■■■。
6文字の宇宙系ワードで存在が仮定されるもの、ダークマターくらいしか思いつかないけどさすがにそんなもったいぶるような単語じゃないよなぁ。いやダークってついてるし闇色の六王権(the dark six)とかけてあるとすればワンチャンある……?