顧客の要望を受け入れれば受け入れるほど、逆に使われないものが出来ると思います。
色々考えられる理由はあるんですが、多分それは「色」がなくなってしまったからではないか、と。何でもかんでも「はいはい」って受け入れちゃうと、結局誰の心にも響かないつまらないものになってしまう。よく言われるじゃないですか。「何でもできる」とは「何にもできない」と等価である、と。
そう、「できる」ということは「できないことが明確であること」でもあるんです。制限を与えることで、できるという範囲が明確になります。そうすると深く掘ることもできるようになる。毒にも薬にもならないものには価値が無い、というのが私の持論。ある人にとってはソリューションであり、ある人にとってはガラクタ。だが、それがいい。そうでなくては、響かない。
出来ないことを裏返して出来ることを活かす視点が大事だと思います。