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僕の間違いじゃなければ、時々はてなのブログでコメントを頂いた方のように思う。Python関係で。大変お世話になりました!
法人の設立にあたっての事務処理と、会社運営のお気持ち編を、自分の体験からまとめてみます。2016年6月にノリ(そうだ独立しよう)だけで起業して7年ほどひとり。今は2人体制になった。
会社を大きくする方法はなんもわからんので、そういう内容を期待される方はすいません!沿わないと思う!
1. 決算処理は専門家に任せたほうが良い
自分は前職の会計事務所でお世話になったため、起業当初から会計事務所を利用させてもらっている。年間30万弱。決算処理込み。
6月1日に創業したけど、タイミング的に6月になっただけで、深い意味はなかった。会計事務所的に3末はGW進行と重なるので避けたほうがいいかも。
決算処理は確認しないといけない事項が多すぎて、素人がいくら確認しても漏れるもんは漏れる、間違えるもんは間違える。別表を作るのは仕訳を打つより大変。会計事務所にやってもらったほうがいい。
なので、税理士でも会計士でもよいが、何かしらお世話になりましょう。
2. 社保引き落とし対応してるネットバンクがコスパよし
ネットバンクの多くは、社保の口座引き落としに対応していません。自動引き落としに対応していない場合、自分でPayEasy経由でATMで振込をしないといけない。
イオン銀行とGMOあおぞらネット銀行の2社は、対応しています。私はUFJがメインバンクでしたけど、2024年度からはGMOあおぞらネット銀行に切り替えました。
ただ、GMOあおぞらネット銀行さんが管理画面ログイン初手で、年利14%の創業支援ローンのダイアログを強めに出してきたことに、下品じゃねって思ってる。それ以外は特に文句はないw
カードはAMEXにしました。ポイント還元率とANAマイル還元率がよく、補償の幅が広いため。月何百万も使うような規模じゃないし。
3. 節税に魔法はない
法人税で取られるか個人の所得や年金で取られるかの2択で、どう転んでも刈り取られる。基本は個人に還元です。年金受給額にも影響があるし。
小規模企業共済(積んだら所得税から控除される)、倒産防(損金扱いになる)はおすすめ。保険(主に社長の生命保険)はあんまり節税にならない印象。
手当も考えたけど課税対象なのが多い。家賃補助も課税される(給与の一部とみなされる)ので旨味が少ない。非課税なのは交通費と出張手当ぐらい。出張いかねー。電車のらねー(リモートだから)
事前確定届出給与も、支給額に応じて所得税は発生する。とりあえず出します宣言だけして、業績がよかったら出すようにすれば良い。出せなかったらそれまで。誰も罪に問われません。
節税に魔法はないけれども、森羅万象此経費でもある。ほとんどの費用は経費になりえます。遠慮せず!経費として計上していきましょう。何かしら、道はある。
4. 無担保で金利2%以内なら借入MAX
自分はコロナ禍で、金融公庫の融資を受けた。無担保で実質金利負担がないというすごい条件。引っ張らない理由がない。20年に申し込んで5年で組んだ。もうすぐ終わってしまうので、3倍界王拳でおかわりしたいけど、さすがにこの条件では無理だろう...
フリーキャッシュがあればあるほど、会社にいろんな選択肢が残る。選択肢を作る原材料は、余剰資金のみと言っても過言ではない。
1000万引っ張るとして、2%の負担だと60万。5年払いだと60ヶ月なので、60万だと毎月1万プラスして返済すれば良い。悪くない費用だと思っている。次は信金さんで組もうとしている。S信用金庫さん!頼むで!
5.助成金・補助金の情報は定期的にウオッチ
ひとり法人でも法人なので、助成金や補助金が受けられる資格を有することは往々にある。これだけ国からの支援があるとは知らずに驚いた。業績が昨年より悪化した場合、コロナ禍の影響もあって補助金を有する資格を得られることが多いので、業績が悪化した時は公的支援を要チェック。
ITの世界だと、IT導入補助金というのがあり、これが使えるかどうかはとても良く聞かれるんで導入業者にトライすべき!ウチも今年やるから!
6.ゼロ→イチは丸投げしてはいけない
自分が一切やったことがない物事は、絶対に丸投げしない。他人に作業を依頼する意味・自分のアウトプットの違いなど、振り返ることが一切できません。
自分はWeb開発が専門なので、WebマーケティングやWebデザイン、パンフレット等の作成などは専門外です。それでも、まずは自分でやってみる。マーケティングなら本を読んで見様見真似で広告を出す、デザインならWebテンプレ買ってハメ込むだけでもいいから、レイアウトを組んで実装する。パンフレットもFigmaでそれっぽいのを作ってみる。
自分でやってみれば、出来上がったプロの仕上がりとの差異が明確になって、「ほぇ〜」という気付きが得られる。ここがお金が取れるポイントなのかという、価値の引き出しも広がる。
7. 実力よりも高めの仕事しか来ない
仕事として受ける以上、絶対にできるなという勝算が高ければ高いほどよいのは間違いない。ITのような不定形な成果物を作る仕事は、特にそう。
ただ、色んな仕事をひとりでやってみて、殆どの場合は「近しいことをやったことはあるし、出来ない理由はないように見えるが、やってみないと全部できるかわからぬ」というケースが多い。
自分の中で『これくらいの力がついたら、これくらいの仕事をしよう』と思っても、その仕事は来ない。必ず実力よりも高めの仕事が来る。それは「チャンス」だから、絶対怯んじゃだめ。
ネットでよく見かけるタモさんのお言葉、貼っておきます。要出典。
できることと求められることの谷間が必ずあり、それはチャンスだと仰っている。谷間のない仕事なんてこねーってわかっていれば、谷間に対する橋の架け方を覚えていくのみ。
この谷間に出会うのが楽しいと言えば楽しいので、会社をやってるところはあります。時間は犠牲になる所は多いですけど。
8.仕事仲間 is 財産
同じ価値観を持っている仕事仲間の存在が、何よりも自分を助けてくれる。なので、自分も少しでも助けられるようになりたい。創業時からおかげさまでずっとお付き合いのある会社さんもあるけれど、ほどんとはプロジェクトの終わりであったり、担っていたロールが不要になる「卒業」に伴い、契約が終わる。
仕事が見つからないより仕事仲間が見つからないほうが、まずいと思っている。最初の会社の同期に教えてもらったブログというプラットフォームで、java-ja を始めとするコミュニティに出会えたのは僥倖としか言いようがない。
飯を食いに行ける仕事仲間が思い浮かばないと、ちょっとした相談もしにくくなるし、刺激ももらえなく or 与えられなくなるので、なんでこんなことをやっているのだ、悪い意味の「僕は僕であるために」に追い込まれてしまうかもしれない。
9.知っているかではなく、知られているか
人脈が大事なのは間違いない。ご紹介で私も生きている。会社としては微妙だが。
人脈というのは、自分が誰を知っているかでは無い。全然ない。名刺を交換した程度じゃ何にもならない。実際の所は、自分が他人に「この人はXXXの人だ」と知られているか。これが人脈の意味だと思われます。
自分が知られているから、つながりが持てるわけ。
知っているだけだと「綾瀬はるかを知ってます」というのと同じ。そりゃ向こうは著名人だもの、知ってるよね。でも、自分は綾瀬はるかと会ったこともないし、メシも一緒に食ったことがないので、連絡の取りようがない。
そのためには、良い意味で自己PRをしないといけない。自分はブログがきっかけだった。やっぱり本音を言わないとね、人は自分のことを面白い人だねって思ってくれないんじゃないかなと思っていて、なるべくフラットに本音を伝えるように、伝わるように、コミュニケーションを取れるよう努力しています。
10.成果は人ではなく設計によって生み出す
スキルと成果は比例しません。成果は、適切な権限と制約によって設計されるべきものです。ゴルフと同じです。最低限のショットが打てないとコース回れないけど、成果を出すにはコースマネジメントが必要ですよね。その設計する準備が整っていないなら、採用は時期尚早ではないかと思っています。業務委託の方に入ってもらうにしても。
ご本人の現在のスキル、与えられるべき権限と制約をどう設計するかを考えられるよう、努力しています。その中で、ここで仕事すると面白そうだな感じて頂ければ、嬉しい限り。もちろん、スタートアップでエンジニア誰もいなくてファーストペンギンになる人を採る時は別だけど。事業がないから。
よくある「自走できる人材募集!」みたいなやつ、あれで「よっしゃ!ワイは自走できるで!御社で働きたいなぁ!」って思う応募者がいらっしゃるのでしょうか・・・? かなり疑問に思っています。即戦力が人手不足なのは当たり前。なんでワイがお前のために働かなあかんのよって思われて当然じゃないですかね。零細法人なら尚更です。
特に能力のある方ほどイニシアチブがあるかどうかを気にされます。イニシアチブ=好き放題ではないので、その制約を考えないと、後で苦労するケースをチラホラ漏れ聞いております。人にまつわることは日々勉強でございます。
引用した記事の森本さんも書かれていましたが、法人としては1人でもチームは1人ではない。助け合える所は助け合うべきなんですけど、同種のエンジニアが集まってプロジェクト分担みたいなスキームを上手に組めたことがない。船頭多くして船山に登るになるから。これも今後の課題。
興味ある人でダラダラ話しましょう〜。X(旧Twitter)で適当によんでくーださい。