会議や打ち合わせの議事録、個人タスクのメモなど、仕事の様々な場面で利用する「メモ帳」。皆さんは、どんなツールを利用していますか?

紙にメモをするのは手軽ですが、ペンのインクで手が汚れてしまったり、ちょっとした修正ができなかったりと、不便な点も多いですよね。
そこで、Mac、Windows、iPhone等で使えるテキストエディターのアプリをまとめてみました!特徴を参考に、自分に合ったアプリを探してみてください。

Ulysses

http://www.ulyssesapp.com/

Ulyssesは、様々なテキストエディターの中でも、ライティングするための機能が非常に優れたアプリです。その機能性から、Apple Design Award 2016にノミネートされています。

特徴

入力したテキストをPDFやWord、HTML形式で書き出せるほか、電子書籍に変換(ePub化)することが可能です。

さらに、MediumとWordpressのアカウントがある人は、アカウントを追加することで、アプリ内から直接投稿ができます。マークダウン表記もしっかり反映されていたので、Web上で記事を書くことが多い人には特におすすめです。

アプリ内でフォルダ分けができるので、書類管理にも優れています。プロジェクトごとにフォルダ分けをして、議事録や個人タスクを格納すると、後から見返す時に便利です。
また、フォルダのアイコンは数十種類から変更ができ、様々なフォルダを作成すると想定されていることが分かります。

Ulyssesで選択できるフォルダのアイコン

どのアイコンを使うか、フォルダ分けが楽しみになるようなラインナップです。
フォルダの機能を活用すれば、仕事のタスクや議事録から、プライベートのメモまで、Ulysses一括で管理できますね。

Bear

http://www.bear-writer.com

Bearはイタリアのデザイン、ソフトウェアを手がけるShiny Frog社が提供するテキストエディター。Apple Design Award 2017にノミネートされています。

社内で愛用するメンバーも多く、以前からいくつかの記事でご紹介してきました。

特徴

iPhone、Mac、iPadで利用することができ、マークダウンやHTMLがリアルタイムで反映されます。シンプルなUIとシンプルな機能は、テキストエディターを使ったことがない人におすすめです。さらにオートセーブなので、保存ボタンがないことも特徴です。「この辺で一度保存しておこう」と気を使わずに、作業に集中することが出来ます。

初回起動時には、デフォルトでマニュアルが入っています。チュートリアルがないので、慣れている人はすぐに使いはじめることが出来ますし、初心者の人はこのマニュアルを見て、使い方を覚えることが出来ますね。

熊のキャラクターが効果的に使われており、どこか気楽な雰囲気を持ち合わせたテキストエディターです。プライベートの日記などにも使いたくなりますね。Bearは日本語対応もしているので、ご安心ください。

また、アプリ内課金の機能になりますが、iPhoneとMacでデータを同期することも可能です。iPhoneでメモした内容を、後からMacで丁寧に編集するなどの使い方が出来そうです。

Brackets

http://brackets.io/

Adobeがオープンソースで開発されているテキストエディターです。HTML、CSS、JavaScript用に作られています。MacとWindowsで利用が可能です。

特徴

編集中のHTML/CSSファイルをGoogle Chrome上で確認できる「ライブプレビュー」機能がおすすめです。デフォルトでプレビューができるので、Webページの制作をする際などに活用できますね。

また、日本語に対応しているため、わざわざカスタマイズして日本語設定にする必要がないところも嬉しいポイントです。

Mou

http://mouapp.com/

Mouは中国企業が提供する、デベロッパー向けのテキストエディターです。

特徴

Mouは起動すると、左右に分かれた画面になっています。左でマークダウンの記入をすると、右にプレビューが反映される仕組みです。

1画面の中で、マークダウンが即座に反映されるテキストエディターもありますが、初心者の人には2画面に分かれているツールもおすすめです。画面が分かれていると、「こう書くとこんな風に反映されるんだ」と実感ができるので、練習して覚えていくことができます。マークダウンの記述を覚えると、ブログなども書きやすくなるので、ぜひトライしてみてくださいね。

Atom

https://atom.io/

AtomはGitHubが提供するテキストエディターです。Mac、Windowsで利用が可能です。

特徴

パッケージと呼ばれる、カスタマイズできる機能が豊富に揃っています。その数は7022種類にのぼります。

例えば、Atomの言語はデフォルトでは英語ですが、日本語パッケージをインストールすることで、メニューバーがすべて日本語になります。ほかにも便利なパッケージは色々ありますが、最低限揃えておくと、議事録やメモ代わりに使えるのが以下です。

  • count-word:文字数をカウントしてくれます。
  • preview:書いたコードのプレビューができる機能ですが、マークダウンにも対応しているので、文章を書くときにもおすすめです。

  • markdown-pdf:マークダウンで表記した文章を、そのままpdf化してくれます。

パッケージをインストールしたらショートカットキーを覚えておくと、更に便利に使いやすくなりますよ。

メモ

MacとiPhoneにデフォルトで入っているアプリです。特にiPhoneユーザーであれば、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。

特徴

iCloudと同期すると、iPhoneとMacで同じメモを利用することが可能です。

画像挿入ができる他、iPhoneではペンツールでの書き込みも可能なので、iPhoneで作成したメモをMacで整理、清書するなど、様々な使い方が出来ます。純正アプリなので、無料で使える点もおすすめです。

マークダウンには対応していないようですが、タイトルや見出し、箇条書きなどに形式を変えることは可能です。

ペンツールでメモが描きこめるほか、箇条書きリスト、チェックリストなども作成できます。

更に、指定したユーザーと共同編集ができるところも便利なポイントです。上記スクリーンショットにも写っている、人のアイコンをクリックすると、共同編集したい人を招待することができます。遠隔で作業をする時におすすめの機能です。


会議の議事録や、タスクの整理など、仕事の場面でメモ帳代わりに使えるテキストエディターをご紹介しました。

実物の書類はかさばる上に、修正がきかないところが難点です。紙は時間の経過で劣化してしまうこともあるため、必ず残しておきたい議事録やマニュアルなどは、テキストエディターを利用して、見やすく整理した状態で保存したいですね。

今回は6つのテキストエディターをご紹介しましたが、実際に触ってみて、しっくりくるものを選ぶことが大事です。「なんとなく色合いが好き」といった直感も重要で、気に入ったツールを選ぶことで作業に集中しやすくなり、生産性も上がられると思います。特徴を参考にしながら、テキストエディターの導入を検討してみてください!