『ラブライブ!The School Idol Movie』……そりゃちょっと泣くよね

 おれは生粋のラブライバーではない。アニメ一期がはじまってその存在を知った。二期も見た。だが、劇場には足を運ばなかった。紅白歌合戦でアプリを使って予約を入れたりはしたけれど、南條愛乃はいなかった。そのくらいのものである。
 その『ラブライブ!』の劇場版をようやく見た。ちょっとほろっときた。きたけれど、なんにもバックグラウンドを知らない芸人の一発ギャグに笑うこともあるよね、というくらいだ。アニメ展開するまでのそれなりに長いであろう年月をおれは知らぬ。ゆえに、泣けた惚れた沁みたなどと言える資格はないのである。
 さらにいえば、おれは『アイマス』にノックアウトされて(これもアニメ展開あってのことだが)、ともかく765プロ至上主義みたいになっているので、『アイマス』に熱を入れられない、というところがある。これはおれの幼いころからの習性で、「おれは『ガンダム』が好きだから、『マクロス』や『パトレイバー』を好きになっちゃいけない」というような強迫観念があるといっていい。
 でも、それでも、やっぱり、ホロッとくるところはあるよね、といいたい。おれはあまり『ラブライブ!』に詳しくないので、次の展開などしらない。しかし、謎の時空に入り込んだ『アイマス』(765プロ)に比べると、卒業! 解散! というあたりは潔くて嫌いじゃない。
 そういうわけで、おれはラブライバーではないけれど、『ラブライブ!』世界をそれなりに好むものである。新しいアニメ展開などしようものなら、そりゃまあ見るだろう。そしてやっぱりホロッとくるところがあるのかどうか。おっさんは涙もろい生きものである。以上。

 ……一番好きなメンバーは? となると園田海未ということになる。しかし、すばらしいストライクウィッチーズに魂を捧げるものとしては、大橋歩夕大先生のライバルキャラにもっと光を、ということになる。