スプリングステークス&阪神大賞典

 阪神大賞典というと、何を思い出しますか? 私はナリタブライアンvsマヤノトップガンを思い出す。

 ……というのは正確ではありません。私が思い出すのは、ナリタブライアンvsマヤノトップガンの一騎打ちを実況するにあたって、沈黙という手段を用いてそれを実況しようとする杉本清のことです。……というのも正確ではありません。その実況を見ながら「うわ、なんかこれで競馬実況史に残る実況とかにしようっつーの?」と、ひねくれた目で見る自分の、実に面倒くさい性質についてです。あのとき離れた三着に入ったルイボスゴールドは、ジャパンカップでシンボリルドルフの二着に突っ込んできた‘公営の星’ロッキータイガーのようだったと思う。

 ……などという思い出話から入るのは、今日の阪神大賞典を当てられなかったからに決まっている。オウケンブルースリ一着固定からナムラクレセント、スクリーンヒーロー、ニホンピロレガーロを二着三着に、という三連単で大外れ。アサクサキングスを無視しているあたりがふるっている。

 スプリングステークスも当たらん。で、これ、レッドスパーダ二着で、東スポで井崎脩五郎が言ってたタカモト芸の的中じゃないか。曰く、スプリングステークスの連対馬の馬名の中から一文字ずつつなげると、「フジテレビショウスプリングステークス」になっている(だったかな?)と。今年はレッドスパーダの、えーと、どれかだ。こんな決定的なネタのある日に、フジテレビの競馬放送が三十分短縮バージョンで井崎センセかわいそう。俺の馬券は、こともあろうにメイショウドンタクからというあたりでしょうもない。藤田伸二から柴山雄一への乗り代わりで、「あ、この馬初戦は赤木で勝ってるし、前走も小牧で二着、元地方騎手と相性いいんじゃねえの」とかいうわけのわからない自信を持ったのもいけなかった。あと、亡くなられた安田伊佐夫調教師の管理馬であったことは、今気づいた。いやはや。
 あー、もう、昨日までふり返っても、若葉ステークスで単勝と馬連獲ったくらいであって、今週もひどかった。もうちょっとどうにかならないか。あーしかし、フラワーカップで自信をもってピエナリリー買ったりしているようでは、ちょっと穴狙いがすぎるか。もうちょっと考えていきたい。