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500円玉のレア硬貨とは?価値のある年号と特徴を解説
古銭・お金500円玉には、流通量の少ない年号や製造エラーによって、額面以上の価値がつくものが存在します。特に昭和62年製の500円玉や傾打エラーコインは、高値で取引されることもあります。本記事では、価値のある500円玉の見分け方から、適切な保管方法、高く売るためのポイントまで、プロの鑑定士の知見をもとに徹底解説します。お手元の500円玉に価値があるかどうか、ぜひ参考にしてください。
また、レアと噂される年号でも実際には価値がないものも多く存在します。損をしないために、本当に価値のある500円玉の特徴をしっかりと理解しましょう。
500円玉の価値が高い年号一覧【レア度ランキング】
レア度の高い500円玉について、価値の高い順に解説していきます。流通している500円玉の大半は額面以上の価値はありませんが、以下の年号は価値が高くなる可能性があります。
【第1位】昭和62年製 白銅貨
最もレア度が高い500円玉です。発行枚数が約277万枚と極端に少なく、現在でも800〜1,000円程度で取引されています。
特にミントセットやプルーフ貨幣セットの場合は数千円以上の価値がつく可能性があります。
【第2位】平成31年/令和元年製 ニッケル黄銅貨
同じ年に2つの元号があった特殊な年で、平成31年は約1億2,600万枚、令和元年は約7,700万枚と、通常年と比べて発行枚数が少なめです。
ただし、単体での価値は500〜600円程度とそれほど高くありません。ミントセットやプルーフ貨幣セットであれば若干のプレミアが期待できます。
【第3位】昭和64年製 白銅貨
わずか1週間しか存在しなかった昭和64年の硬貨として注目されますが、発行枚数が約1,600万枚と意外に多いため、価値は500〜600円程度です。
【第4位】令和3年製 新旧2種
デザインが変更された年であり、新旧2種類の500円玉が発行されました。しかし両方とも発行枚数が1億7,000万枚以上あり、現時点では特別な価値はありません。
ただし、令和3年の新旧両方が入ったミントセットは、記念品としてコレクション価値が期待できます。
- レア500円玉の価値を左右する要素
・発行枚数の少なさ
・硬貨の状態(未使用品や傷の有無)
・ミントセット/プルーフセットかどうか
・コレクターからの需要度
なお、単体の500円玉以外にも、エラーコインは年号を問わず高値で取引される可能性があります。特に傾打エラー(表裏のデザイン角度がずれているもの)は、傾きの大きさによって数万円以上の価値がつくことがあります。
500円玉の3種類の特徴と見分け方
500円玉は偽造防止のため、これまでに3回のデザイン変更が行われてきました。それぞれの特徴を詳しく解説します。
白銅貨(昭和57年〜平成11年)の特徴と価値
500円紙幣に代わって登場した初代の500円硬貨です。以下の特徴で見分けることができます。
- 【素材】銅75%、ニッケル25%
- 【重さ】7.20グラム
- 【色調】銀白色
- 【側面】「◆NIPPON◆500◆」の刻印
価値について
ほとんどの年号は額面以上の価値はありません。ただし以下の場合は価値が上がります。
- 昭和62年発行:800〜1,000円
- ミントセット・プルーフセット:数千円の可能性
ニッケル黄銅貨(平成12年〜令和3年)の特徴と価値
偽造対策を強化した2代目の500円硬貨です。以下の特徴があります。
- 【素材】銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%
- 【重さ】7.00グラム
- 【色調】黄味がかった色
- 【側面】斜めギザ
価値について
発行枚数が多いため、基本的に額面以上の価値はありません。以下の場合のみ若干の価値上昇が期待できます。
- 平成31年/令和元年のミントセット
- 未使用の美品
バイカラー・クラッド貨幣(令和3年〜)の特徴と価値
最新の偽造防止技術を搭載した3代目の500円硬貨です。特徴は以下の通りです。
- 【素材】銅75%、亜鉛12.5%、ニッケル12.5%
- 【重さ】7.10グラム
- 【色調】中央部が銀色、外周が金色の2色構造
- 【側面】異形斜めギザ(不揃いな形状のギザギザ)
セキュリティ機能の強化
バイカラー・クラッド貨幣には、最新の偽造防止技術が多数採用されています。数字の「0」の中には特殊な角度でのみ見える潜像が施されており、「日本国」の文字の周囲には微細な文字が配置されています。さらに、異なる金属板をサンドイッチ状に重ねる「クラッド技術」と、それを金属リングにはめ込む「バイカラー技術」を組み合わせることで、高度な偽造防止を実現しています。このような複雑な構造と最新技術の採用により、偽造はさらに困難になりました。
価値について
現行硬貨であり、発行枚数も多いため、現時点では額面以上の価値はありません。ただし、令和3年発行の新旧両方が入ったミントセットは、記念品としての価値が期待できます。
本当はレアではない誤解されやすい500円玉
500円玉には、実際には価値が高くないにも関わらず、「レアなのでは?」と誤解されているものが多く存在します。ここでは、そうした誤解の多い500円玉について解説します。
昭和64年・平成元年は本当にレア?
昭和64年は、わずか7日間しか存在しなかった年号のため、レアだと思われがちです。しかし実際には約1億6,000万枚もの大量発行があり、特別な価値はありません。
もし未使用品やミントセットであれば500〜600円程度で取引される可能性はありますが、一般的な流通品は額面価値のままです。また平成元年も十分な発行枚数があり、レアとは言えません。
令和3年の新500円玉はレアなの?
令和3年は新旧のデザインが切り替わった年であり、新しい500円玉は見かける機会が少ないため、レアだと思われることがあります。しかし実際には以下の理由から価値は高くありません。
- 旧デザイン:約1億8,400万枚発行
- 新デザイン:約1億7,000万枚発行
- 今後も継続的に発行予定
特殊な刻印やデザインは価値がある?
側面に「NIPPON」の刻印がある白銅貨や、中央が銀色のバイカラー・クラッド貨幣、特殊なギザギザがある最新の500円玉などは、珍しく見えるため価値があると誤解されやすいものです。
しかし、これらは全てその時代の標準的なデザインとして大量に製造されたものです。「NIPPON」の刻印は初代白銅貨の通常仕様であり、バイカラーデザインや異形斜めギザは現行硬貨の標準仕様となっています。そのため、特別な価値を持つものではありません。
ただし例外として、これらの硬貨に製造時のエラーが含まれている場合は、エラーコインとして価値が生じる可能性があります。その場合は、信頼できる専門家に鑑定を依頼することをお勧めします。
価値の高い500円玉エラーコインの種類と特徴
通常の500円玉は流通量が多いため価値は高くありませんが、製造過程で発生したエラーコインは、その希少性から高額取引される可能性があります。ここでは代表的なエラーコインの特徴と価値を解説します。
傾打エラー(傾斜エラー)の特徴と価値
傾打エラーは、表と裏のデザインの角度がずれている状態のエラーコインです。主に初代の白銅貨で見られ、最も価値の高いエラーコインとして知られています。
価値の目安は以下のようになっています。
- 軽度な傾き:数千円〜1万円程度
- 中程度の傾き:2万円〜5万円程度
- 大きな傾き(90度以上):10万円以上の可能性あり
見分け方として、硬貨を回転させながら表裏の模様の角度を確認します。スマートフォンで動画撮影して確認すると、ずれが分かりやすくなります。
バリ取りエラーの特徴と価値
バリ取りエラーは、硬貨の縁に製造時のバリ(金属の突起)が残ったままのエラーコインです。特に平成12年〜平成16年のニッケル黄銅貨に多く見られます。
手で触ると縁に引っかかりを感じるのが特徴で、比較的発見しやすいエラーです。しかし、他のエラーに比べて出現頻度が高いため、価値は1,000円〜3,000円程度と控えめです。
その他の価値があるエラーコイン
これら以外にも、以下のようなエラーコインが高値で取引される可能性があります。
年号打刻抜けエラーは、裏面の年号が打刻されていない状態のエラーです。非常に珍しく、状態によっては数万円の価値がつくことがあります。
ヘゲエラー(めくれエラー)は、硬貨の一部がめくれあがっているような状態のエラーです。価値は数千円程度ですが、意図的な加工との区別が難しいため、専門家による鑑定が重要です。
なお、エラーコインは価値が高いため偽造品も多く存在します。不自然な凹みや磨きの跡がある場合は、人為的な加工の可能性があります。価値の判断に迷う場合は、必ず専門の鑑定士に相談することをお勧めします。
また、エラーコインの取引を行う際は、貨幣損傷等取締法に抵触しないよう、製造時の自然な状態のものに限定する必要があります。故意に硬貨を加工することは違法となりますのでご注意ください。
レア500円玉の価値を上げる保管方法
価値のある500円玉は、適切な保管方法によって状態を維持し、価値を保つことができます。一方で、誤った保管方法は価値を大きく下げてしまう可能性があります。ここでは正しい保管方法と注意点を詳しく解説します。
適切な取り扱い方と保管用品
レア硬貨を保管する際は、以下のような方法で劣化を防ぎます。
- コインを素手で触らず、綿手袋を使用する
- 専用のコインカプセルやホルダーに入れて保管する
- 温度・湿度が安定した場所で保管する
- 直射日光を避ける
保管用品は用途に応じて選択することが重要です。コインカプセルは最も保護性が高く、アクリル製の密閉容器で空気に触れないよう保管できます。コインアルバムは複数のコインをまとめて保管でき、かつ見やすく整理できる利点があります。
特にミントセットやプルーフ貨幣セットは、元々の化粧箱やケースをそのまま使用し、付属の証明書類も一緒に保管することで価値が維持されます。
価値を下げてしまう保管方法と注意点
以下のような保管方法は、コインの価値を著しく下げてしまう可能性があります。
絶対に避けるべき取り扱い方:
- 素手での頻繁な接触(手の脂や汗で変色の原因に)
- 硬貨同士を重ねての保管(擦れによる傷の原因に)
- 洗浄や磨きなどの人為的な処理
- ビニール袋での保管(化学変化を起こす可能性あり)
特に注意が必要なのが洗浄や磨きです。汚れが気になっても、自己判断での洗浄は避けてください。プロの手による適切な方法以外では、かえって価値を下げてしまう可能性が高くなります。
また、サビや変色が発生した場合も同様です。一般的な洗浄方法(お酢や重曹など)は硬貨の表面に傷をつける可能性があり、「人の手が加えられている」と判断され、買取価格が大幅に下がってしまいます。
長期保管を考える場合は、できるだけ早い段階で適切な保管用品を用意し、最初から正しい方法で保管を始めることをお勧めします。一度価値が下がってしまうと、元に戻すことは困難だからです。
レア500円玉の高価買取を実現する方法
価値のある500円玉を高く売却するためには、適切な相場の理解と最適な売却方法の選択が重要です。ここでは確実に高価買取を実現するためのポイントを解説します。
買取価格の相場を知っておこう
500円玉の種類によって買取相場は大きく異なります。2024年時点での一般的な相場は以下の通りです。
- 昭和62年銘:800円〜1,000円
- 昭和62年銘(ミントセット):3,000円〜5,000円
- 傾打エラー:5,000円〜10万円(傾きの度合いによる)
- その他のエラーコイン:1,000円〜3,000円
相場は市場の需要によって変動するため、売却前に複数の買取店で査定を受けたり、オークションサイトでの実際の取引価格を確認したりすることをお勧めします。
高額売却のための3つの換金方法
コイン専門の買取店に依頼
専門店での買取は、以下のようなメリットがあります。
- プロの鑑定士による正確な査定
- エラーコインの適切な価値評価
- その場で現金化が可能
- 偽造品や加工品の見分けが確実
なんでも査定のトータルでは、古銭やコインの買取も行っています。出張料・作業料無料で出張買取いたします。まずは無料のメール査定でお問い合わせください。
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買取額がすぐ分かる
オークションサイトでの出品
オークション形式での販売は、希少価値の高いコインで特に有効です。コレクターが競り合うことで、高値での売却が期待できます。
特に昭和62年銘やエラーコインは、オークションでの需要が高く、買取店より高額での売却が可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 取引手数料や送料が発生する
- 売れるまでに時間がかかる可能性がある
- 取引の手続きは全て自己責任
フリマアプリでの販売
フリマアプリは手軽に出品できる反面、以下のような課題があります。
- 専門知識を持つ購入者が少ない
- 適正価格での取引が難しい
- 詐欺やトラブルのリスクがある
なお、どの方法を選択する場合でも、事前に商品の状態を詳しく撮影し、傷や特徴を明確に記録しておくことが重要です。また、高額取引の場合は、信頼できる専門店での鑑定を受けてから売却することをお勧めします。
レアな記念500円玉の種類と価値
記念500円玉は、国家的な行事や記念すべき出来事を commemorate するために発行される特別な硬貨です。通常の500円玉とは異なるデザインが採用され、コレクターからの需要も高くなっています。
以下、価値の高い記念500円玉を、発行年順にご紹介します。
高額取引される主な記念500円玉
- 中部国際空港開港記念500円銀貨(平成17年):最も価値が高く、1,000〜2,000円程度で取引。唯一の銀製記念硬貨であり、素材価値も考慮される
- 天皇陛下御在位20年記念(平成21年):600〜800円程度で取引。プルーフ貨幣セットは更に高値
- 天皇陛下御在位30年記念(平成31年):600〜700円程度で取引。バイカラー・クラッド技術を初採用
記念硬貨の価値を決める要因:
- 発行枚数の多さ
- 素材(銀などの貴金属使用の有無)
- デザインの希少性
- コレクターからの需要度
- 保存状態
記念硬貨は未使用品であることが重要で、プルーフ貨幣セットのような特別な仕様のものは、より高い価値が期待できます。ただし、多くの記念500円玉は大量に発行されているため、極端な価値上昇は見込めないのが現状です。
なお、記念硬貨を保管する際は、専用のコインカプセルやアルバムを使用し、できるだけ元の化粧箱や証明書類も一緒に保管することをお勧めします。付属品が揃っている状態のほうが、より高値での取引が期待できます。
記念500円玉を売却する際は、必ず複数の専門店で査定を受けることをお勧めします。特にプルーフ貨幣セットは、店舗によって買取価格に大きな差が出る可能性があります。
まとめ
500円玉の中で最も価値が高いのは昭和62年製白銅貨で、800〜1,000円程度で取引されています。ただし、流通している500円玉の大半は額面以上の価値はなく、昭和64年や令和3年など、一見レアに思える年号でも実際にはプレミアはつきません。
一方で、エラーコインは年号に関係なく価値が高く、特に傾打エラーは数万円以上の価値がつくこともあります。価値のある500円玉を見つけた際は、素手での接触を避け、専用ケースでの保管を心がけましょう。
売却時は、コイン専門店での査定やオークションサイトでの相場確認を行い、最適な換金方法を選択することをお勧めします。
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