スタートの保険料が圧倒的に安い「更新型保険」や、「一生涯上がらない保険料」というワードをCMで耳にする「終身払込」。なんとなくおトクそうと、月々の支払額が安いコースを選んでいる方も多いでしょう。しかし、保険のプロである国際保険総合研究所所長の三田村京氏は、「ちょっと待っていただきたい」と、いいます。「更新型保険」と「終身払込」にひそむ恐ろしすぎるのワナと、近頃人気の「ネット保険」の注意点を警告します。
支払額が2倍に…「更新型」保険を選んではいけない
「乗り継ぎ」より「直通」のほうがおトクな列車運賃
列車の運賃でも航空運賃でも同じだが、一般的に費用は乗り継ぎよりも直通の方が経済的なのは常識だ。
たとえば、新幹線(のぞみ)で東京から博多に行くとき、直通の切符であれば23,390円(運賃+特急指定席料金)かかる。これを東京―新大阪―博多と新大阪で1回乗り継ぐと
(14,720円+15,600円=)30,320円
になり、6,930円も高くなる。さらに、東京―名古屋―新大阪―広島―博多と3回乗り継ぐと、
(11,300円+6,680円+10,630円+9,310円=)37,920円
になり、直通よりも14,530円(率にして約60パーセント)も高くなる※。
※(令和3年〈2021年〉12月現在の運賃・料金による)
国際保険総合研究所
所長
東京生まれ。長年勤務した大手生命保険会社を退職後、国際保険総合研究所を開設。
徹底した消費者の目線で、生命保険のあり方を研究。正しい生命保険の考え方についての講演、指導、相談をはじめ、テレビ出演や新聞・雑誌執筆など多方面で活躍。「抱き合わせ保険」「アカウント型保険」「更新型」「転換」の問題点などを最初に指摘、後悔のない生命保険の入り方・やめ方のアドバイスを大胆・詳細に展開している。
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