ホストが血まみれ…は日常茶飯事
PHOTO by iStock
日本一の繁華街、歌舞伎町では刃傷沙汰は日常茶飯事だ。
そして、その被害者のほとんどがホストである。
つい1年半まで、ホス狂いだった筆者もホストクラブ内でカッターを振り回す女性客に遭遇したことがある。一度や二度ではない。店内や路上で血を流すホストはほぼ1ヵ月に1回のペースで見ていた。
繰り返しになるが、歌舞伎町でホストが刺されるのはなにも珍しいことではない。あまりに日常的なのでニュースになることがないだけなのだ。
刺してしまう女性客の肩を持つ気はないが、かつてホス狂いだった私にとって、彼女たちの気持ちは痛いほど分かる。そのうえで、なぜホストは刺されやすいのかを真剣に分析していきたいと思う。その問いを明らかにする前に、まず前提とホストを刺してしまう女性客の分類を確認しておきたい。
前提となるのは、女性客は大体1人の推しホストがいること、ホストは人気であればあるほど抱える女性客が多くいること、女性客の間で共通の推しをめぐって強烈なライバル意識があることだ。
続いて、女性客の分類。ホストを刺してしまう女性客は大きく3つのタイプに分類される。「不安型」「激情型」「盲目型」だ。タイプごとに刺す理由やトリガーは違う。以下、実際に刺されたホストのエピソードとともに一つずつ見ていこう。