2022.03.27
# 資格

「出世を諦めたおじさん」がこれから取るべき「食っていける資格」

一見地味でも、役に立つ
年々、減り続ける退職金、AIによる大量失業、意図せぬパワハラ・セクハラ認定。そこにコロナ不況が追い打ちをかけ……。「おじさん」は今、かつてない苦境に立たされている。『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』『リスクゼロでかしこく得する 地味なお金の増やし方』の著書がある佐藤敦規氏によると、2種類の資格を取ることが、こうした「おじさん」の強い武器になるという。具体的にどんな資格なのか、くわしく教えてもらった。

「独立開業できる資格」とは?

以前の記事で述べたように、私は出世も転職も難しい「現代のおじさん(50代もしくは40代後半のビジネスパーソン)」には「地味な資格」、つまり法人に必要とされる資格を取ることをおすすめしていますが、法人相手ならどんな資格でもいいわけではありません。

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ここでは、実際に資格を取得した人から得た情報も交えて、おすすめの資格を紹介します。

まず、取得をおすすめしたい資格は大きく分けると2種類あります。

社会保険労務士や行政書士のように「独立開業できる資格」と、宅建士や施工管理技士のように「業務において有資格者が必須となる資格」です。

「独立開業できる資格」とは、つまり士業として独立できる資格のことです。

最近は「ネットでなんでも簡単に情報を調べられるいま、士業は不要になる」という声をよく聞きます。他にも「士業で独立するのなら税理士や司法書士試験以上の難易度の資格を取らないと意味がない」「社会保険労務士や行政書士の資格では食べていけない」などの声も。

しかし、私はどれも真実ではないと考えています。

たしかに、ネットで簡単に情報を得られる時代にはなりましたが、情報を的確に理解できるかどうかは、また別の問題です。実際、新型コロナウイルスにおける雇用対策の助成金も、行政のホームページを見ただけでは理解できないと悩む経営者が多くいました。

 

くわえて、情報が多すぎて取捨選択できない状況にもなっています。ユーチューバーやインフルエンサーが注目されているのも、「情報の海から有益な情報を選び、分かりやすく伝えてくれる」という魅力があるためです。

この「翻訳」と「編集」という役割においては、今後も士業が担える部分は十分にあるでしょう。

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