2021.02.23
# 新型コロナウイルス
新型コロナ「抗原検査キット」が、まさかの「大量廃棄」される事態になっていた
またも税金のムダ使いか医療現場ではほぼ使われていない
「こんな検査正直、だれもやってないから、もうPCR検査だけでいいんですけど、そうはできない事情があるんですよ」(厚労省技官)
いま厚労省が頭を悩ませているのが、大量に余った「抗原検査キット」の使い道だ。
その数は、なんと1250万セット。抗原検査とは、鼻腔などから採取した液を使い、新型コロナのウイルスを特徴づけるたんぱく質を調べるもの。
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神戸大学病院感染症内科教授の岩田健太郎氏が解説する。
「抗原検査は、PCRに比べて3000〜6000円と安価で受けられて、10〜30分で結果が出る点は便利なのですが、正確さに欠けるのです。
抗原検査で『陰性』になっても、コロナにかかっていないとは言い切れない。確定診断を出すにはPCR検査をするしかなく、二度手間になるため、医療現場ではほとんど使われなくなりました」
需要が少ないとわかっていながら、なぜ、大量に不良在庫を作ってしまったのか。厚労省に問い合わせると、結核感染症課の担当者がこう回答した。