草津を「セカンドレイプの町」と断定…冷静さを失うリベラルへの疑問

これは「人民裁判」同然ではないか?

「女性町議リコール」にSNS騒然

2020年12月のインターネットで、SNSを中心にして大きな波紋が広がっている。

「町長から性被害を受けた」と主張(いわゆる#MeToo的告発)する町議会議員に対して、別の町議(町長とは別人であることは留意したい)が告発した町議のリコール(解職)を求めて署名活動を行い、住民投票を実施。結果として投票した町民の9割以上がリコールに賛成票を投じ、当該の町議は解職となった件だ。

 
〈群馬県草津町は6日、新井祥子町議に対する解職請求(リコール)の賛否を問う住民投票を行い、即日開票の結果、有効投票の過半数が賛成し、新井氏は失職することになった。確定投票数は「失職に賛成」が2542票で、「反対」208票。当日有権者数は5283人(男2645人、女2638人)で、投票率は53.66%だった。

新井氏は昨年11月、「町長室で黒岩信忠町長と性行為をした」などとする電子書籍を配信し、同12月、議会で書籍内容に言及したとして除名処分を受けたが、県に不服申し立てを行い今年8月、県は処分を取り消した。これを不服とする町議らが解職を求めて署名活動を展開。有効数3180人で有権者数の3分の1を上回ったとして町選管は住民投票の実施を発表、11月16日に告示されていた〉
(産経新聞『群馬・草津町議のリコール成立、新井氏失職へ』[2020年12月6日]より引用)

この一連の騒動について、SNSやウェブメディアでは「自らの性被害を告発するという女性の勇気ある行動に対して、議会だけでなく町ぐるみでその訴えを潰した!」とする抗議の声が急速に拡大した。また、全国フェミニスト議員連盟から抗議声明が出されると、即座に議会側もそれに反論するなど、緊迫した状況が続いている。

Photo by iStock

関連記事