2013.08.29

「2ちゃんねる」元管理人への課税処分は 「麻薬幇助は不起訴」への意趣返しか

掲示板「2ちゃんねる」のトップページより

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」の元管理人である西村博之氏に対し、東京国税局が1億円の申告漏れを指摘していることが明らかとなった。

 西村氏は、これまで通り沈黙を貫いているので、国税サイドの情報に依るしかないが、「2ちゃんねる」で発生した広告収入約3億5000万円(09年~12年)は、シンガポールの管理会社に送金され、西村氏はそのなかから報酬として支払われた約1億5000万円を申告していたという。

 だが、国税当局は、残る約2億円も管理会社がペーパーカンパニーで、実質的には西村氏の個人所得と認定。西村氏は、12年分として約1億円を申告したものの、残る約1億円分を申告しなかったために、課税処分された。既に、修正申告のうえで、追徴税額約3000万円を納付した。

長きにわたる麻薬特例法違反容疑での捜査

 西村氏は、覚醒剤売買に関する書き込みを放置、覚醒剤の購入をそそのかしたという麻薬特例法違反(あおり、そそのかし)容疑で、警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課による長い捜査を受けてきた。

 サイバー犯罪対策課は、他のセクションの応援も受け、関係先を家宅捜索、西村氏が2009年にシンガポールの管理会社に管理運営権を譲り渡したのは偽装で、削除依頼に応じず、放置しているのは西村氏の指示であることを立証、西村氏を逮捕しようとした。

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