2013.06.28
民主党は"やっぱり左"で"安保とデフレにはノーコメント" 現実感覚の希薄さは綱領を読めば見えてくる
民主党がホームページで公開しているマニフェストの表紙
いよいよ参院選だ。前哨戦と位置付けられた東京都議選は自民、公明両党の圧勝に終わった。日本共産党は大健闘した。
その一方、惨敗を喫したのは民主党である。いったい民主党はどうなってしまうのか。
そんな折、たまたま民主党議員たちが集まる勉強会に招かれた。民主党について「思うところを忌憚なく語って欲しい」という。そこで、出かける前に民主党の綱領とその解説、参院選に向けた「重点政策」というパンフレットを読んでみた。
そこで今回は、民主党についてあらためて考えてみる。
まず、民主党とは何か。綱領は「私たちの立場」として次のように書いている。
《我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ。同時に未来への責任を果たすため、既得権や癒着の構造と闘う改革政党である。私たちは、この原点を忘れず、政治改革、行財政改革、地域主権改革、統治機構改革、規制改革など政治・社会の変革に取り組む》
民主党は「やっぱり左」、綱領が社共そっくり
ここで、すぐ思ったのは「民主党ってやっぱり左なんだな」ということだ。
「働く者」の立場に立つのだとすると、社会民主党や日本共産党とそう変わらない。たとえば、社民党は党の理念を説明した「社会民主党宣言」の中でこう書いている。
「私たちは、社会民主主義の理念に基づく政策の実現を目指し、経済・社会の中心を担う働く人々や生活者の立場から社会の民主的な改革に取り組み、すべての人々に門戸を開いた政党です」。「働く人々」と「生活者」というキーワードは民主党と同じである。
共産党はどうかといえば、綱領の中に次のような文章がある。