
「センター試験のトラブルは毎年の風物詩のようになっているので、少しのことでは驚きません。でもさすがに今年の不手際続きには、啞然としましたね」(都内の大学受験予備校職員)
1月14日に行われた今年の大学入試センター試験初日の混乱ぶりは例年に増してひどかった。社会科系教科の問題用紙の配付ミスで再試験の対象になった受験生は、全国でなんと3400人超。宮城県気仙沼市の会場では英語のリスニング試験に使うICプレーヤー200台が未着というトラブルも起こり、結局、過去最多の212人が21日の再試験に臨まざるを得なくなったのである。
センター試験を利用している4年制大学は、国・公立および私立大学の約90%。これらの大学の受験生は、センター試験後に私立大学の入試や国立大学の2次試験が待っている。実施者側のミスによる再試験など迷惑この上ない話だが、呆れたことに、その再試験でもトラブルがあった。埼玉県川越市で、再試験場にやってきた受験生に「受験は認めない」と門前払いを食らわせたあげく、4時間後に態度を一変させて〝再々試験〟を受けさせるというドタバタがあったのだ。
今回ほどひどい年はなかったが、トラブル自体は〝恒例〟と言ってよい。
「'05年と'07年には試験問題の流出騒ぎが起きているし、'06年度から導入された英語のリスニング試験用のICプレーヤーの不具合は、例年起こっているのです」(前出・予備校職員)
こうまでトラブル続きとなれば、運営主体の「大学入試センター」(目黒区駒場)に疑いの目を向けざるを得ない。いったいどのような組織なのか。『公務員の異常な世界』などの著書がある、ジャーナリストの若林亜紀氏が解説する。