ここにきて、ますます貧乏になる日本人のための『死なないノウハウ』…貧困ビジネス、孤独死、役所ガチャとたたかう「5つの攻略法」

近い将来、「働けなくなったら」「お金がなくなったら」「親の介護が必要になったら」「病気になったときに頼る人がいなかったら」「自分の亡きあとペットはどうなるのか」……。「これから先」を考えるだけで目の前が暗くなる人は多いだろう。

そんな悩みに、具体的に解決の糸口を示してくれる本が話題となっている。現代の貧困問題に20年近く取り組んできた雨宮処凛さんの『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』だ。

なぜ今、先の不安が尽きない人が増えているのか? <日本で「普通に生きる」は、もはや無理ゲーです…将来を《搾取》されないために知るべき『死なないノウハウ』>に引き続き、雨宮処凛さんに、人生の荒波の中で「死なない」ために知っておくべきことを伺った。

雨宮処凛著『死なないノウハウ』

知っておきたい『死なないノウハウ』1

公的支援を受けるときは「相談」ではなく「申請」する。
「役所はメニューを教えてくれないレストラン」

――独り暮らしや、家族と疎遠になっている人が知っておきたいことは何でしょうか。

雨宮:独り暮らしに限らず、今は4割近くが単身世帯です。今は家族がいても、老後には独り暮らしになってしまう人が圧倒的に多いんです。

具体的に見ていきましょう。2020年の国勢調査によると、世帯のかたちで一番多いのは単身世帯で38.1パーセントです。1985年は20.8パーセントで5世帯に1世帯が単身世帯だったのに、今や2.5世帯のうち1世帯になっている。つまり、両隣のうち1~2軒は単身世帯なんです。

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