2024.05.17
# 選挙 # 政局

日本維新の会に内紛勃発!東京15区補選「違法スレスレ運動」指摘に音喜多議員の反論は…

足立康史議員に処分を求める上申書

4月に行われた衆議院3補選では立憲民主党が全勝。「立憲を倒し野党第一党になる」ことを目標に掲げる日本維新の会は東京15区と長崎3区で候補者を立てたが惨敗に終わった。

この2つの選挙区は自民党が候補者を擁立せずに不戦敗となったことから事実上の「野党第一党」を決める上での前哨戦と見られていたが、結果はあまりにも明白であった。

その後の各社世論調査での政党支持率でも大きく水を開けられ、少なくとも関西以外では「与党VS立憲」の構図が基本となりつつある。

 

いいところのない維新だが、ここへきて「内輪揉め」まで勃発している。

「足立康史議員の発言に対し厳格な対処を求める上申書」

こう題された文書は2024年4月19日付で、宛先は党の馬場伸幸代表と藤田文武幹事長となっている。送り主は東京維新の会代表の柳ヶ瀬裕文参院議員である。

柳ヶ瀬氏が問題としている足立氏の問題とは以下の2点だ。

1. 不特定多数の有権者が閲覧するSNS投稿において、東京15区での機関紙配布について当該配布がさも違法であるかのような個人的見解を述べた

2. 動画配信において、1時間にもわたり、機関紙配布は通常の範囲ではないなど持論を展開し、公の手続きによらず党の判断を一方的に否定した。そのうえ、この点についても「党に言っても一向に交通整理がされないので、最終手段としてスペースで自身の考え方を出した」等と、党の統制を無視することを正当化する発言を繰り返した

東京維新が党本部に出した上申書

これが「足立議員の手前勝手な理屈によって公に党の名誉を害するものであった」と断じているのだ。

そして、「足立議員の一挙手一投足は、金澤ゆい候補の当落にも著しく不利な影響を与え、組織人たる党所属議員としての資質を根本から疑わせるものであり、断じて許されるべきではない」として党紀規則に基づき足立氏への処分を要求しているのである。

関連記事