「4800万円」の住宅ローンを組んだ夫婦が「5年後に離婚」して返済不可能に…さらに訪れた元夫婦の「悲惨すぎる末路」

和也(仮名・30代)と成美(同)は離婚したものの、子どもたちのことを考えて、和也は養育費に加えて住宅ローンの返済もしていくと約束をしました。最初は努力して支払い続けていましたが、だんだんと支払いが遅れるようになり、最終的には「返済が滞ってしまう」と和也から告げられたのです。

成美は何とか一人で返済していこうと銀行に相談しますが、彼女の年収では到底ローンを組み直すには無理がありました。弁護士からは破産を勧められ、狼狽している彼女にさらなる悲劇が襲います。

前編記事『「4800万円」の住宅ローンを組んだ「5年後」に離婚…「マイホームは手放さない」と決めた夫婦に起こった、まさかの「恐ろしすぎる悲劇」』よりつづく。

住宅ローンの支払い義務が全てある人物に…

この困難な現実に直面しながらも、成美は新たな解決策を模索し始めていました。

不安を抱えながら和也の弁護士に直接会いに行ったところ、さらなる問題が発覚しました。弁護士から、住宅ローンを組む際に成美の父親を連帯保証人に入れており、その全ての債務は父親に転嫁されると説明があったのです。成美はまさか全て転嫁されることまでは把握していなかったため、この事実に驚きを隠せません。

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住宅ローン申し込んだ当時、和也の収入は借入希望額の4800万円まで届かない状況だったので、成美の父に連帯保証人になってもらう必要があったのですが、まさかこんなことになるなら「無理をしなければよかった」と後悔しました。

彼女は父親にいまの状況を伝えるべく、重い足取りで父のもとへ向かいました。

 

「お父さん、実は、和也が破産を避けられない状況になっていて……。和也が以前に申し込んだ住宅ローンで、お父さんが連帯保証人になっていたの。だから、和也が破産した場合、住宅ローンの支払い義務が全てお父さんに転嫁されることになるの」

父親は驚きを隠せない様子で、成美の話を聞き入っていました。しかし、成美が事態の深刻さを伝えるにつれ、父は穏やかな微笑みを浮かべました。

「お父さんは大丈夫だよ。とにかく子どもたちを守るために尽力してあげてくれ」

父親の優しさと支えにより、成美は再び前進する勇気を持つことができました。

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