専業主婦世帯は減少を続けている
内閣府男女共同参画局の令和3年「結婚と家族をめぐる基礎データ」によると、妻が64歳以下の世帯において、およそ4割がパート主婦世帯(617万世帯)、ほぼ同数で3割ずつがフルタイム(共働き)世帯(466万世帯)、専業主婦世帯(462万世帯)と分かれています。
約20年前の平成15年(2003年)では、専業主婦世帯が最多の約47.5%(849万世帯)、次にパート主婦世帯が27.9%(498万世帯)、共働き世帯が24.6%(439万世帯)となっていました。
共働き世帯の数はさほど変化がない一方、専業主婦世帯が半分に減り、その代わりにパート主婦世帯が増えています。世帯数でいえば、まだまだ専業主婦世帯も多いので実感しにくいものの、数字の推移を見れば、結婚しても女性も働き続けるのが主流になっていると言えるでしょう。

しかし、その流れに反するように、今でも結婚後に専業主婦を望む女性は少なくありません。そして、妻を専業主婦にしたがる男性も一定数います。
残念ながら昨今の経済環境を考えると、それはかなりハードルの高い望みと言えます。年収の高い男性ほど見栄やプライド、または多忙であることが原因で配偶者に専業主婦になることを望む傾向がありますが、結婚前に冷静に将来のことを考えてみることをおすすめします。
今回は、「できれば彼女を専業主婦にしてあげたい」という内容で、結婚前に相談に来られた男性の事例をお伝えします。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)