1日たった4分足らずの時間で、有酸素性トレーニングと無酸素性トレーニングを同時に行えて、かつ、どちらも最大の効果が得られる夢のようなトレーニング方法が今回オススメする「タバタトレーニング」だ。
世界中の人たちが日々実践しているこのトレーニングの特徴は「高強度・短時間・間欠的」の主に3つ。
まずは、タバタトレーニングの基本的な考え方を紹介していこう。
※本稿は田畑泉『1日4分 世界標準の科学的トレーニング』を一部再編集の上、紹介しています
世界に羽ばたく大人気のタバタトレーニング!
インターネットで「TABATA Training」を検索すると約950万件ヒットしますが、日本語の「タバタトレーニング」で検索すると、ヒット数は約85万件です(いずれも2022年7月1日現在)。
実に、英語ページのほうが日本語ページよりも10倍以上多く存在します。その数字が示すように、タバタトレーニングは日本よりも海外でよく知られるトレーニングなのです。
中でも最初に注目したのは、アメリカ西海岸のトレーニングマニアたちでした。どうやら著者の発表した論文を読んだことで一気にブレイクしたようです。
その後、東海岸のハーバード大学医学部の学生たちも論文を読んで知り、タバタトレーニングをやりはじめました。タバタトレーニングは、休息を挟みながら高強度の運動を行う「インターバルトレーニング」の一つですが、このようなトレーニング自体は1930年代から存在していました。
インターバルトレーニングを取り入れた、チェコスロバキア(現在のチェコ)のエミール・ザトペック photo by gettyimages
それが、1952年のヘルシンキオリンピックで5000m、1万m、マラソンの3つの金メダルを獲得した陸上選手ザトペックが採用していたことで有名になった、という歴史があります。