買えば下がり、売れば上がる…神に憎まれた投資家、「逆神」“岐阜暴威”とは何者か?

異色の投資系インフルエンサー「岐阜暴威」をご存じだろうか? TwitterやYoutubeで活動しており、最近では日経テレ東大学などのメディア露出も増えてきている話題の人物だ。

投資系インフルエンサーと言っても、彼の発信を投資の参考にしようとするのは待ってほしい。「岐阜暴威」の特徴は、なんといっても「負け続けている」ことにあるからだ。そのすがすがしいまでの負けっぷりが話題となり、多くのファンを生んでいるのだ。

そんな「岐阜暴威」だが、何を思い、何のために「勝てない」投資を続けているのか。岐阜暴威本人に直撃取材をした。

岐阜暴威さん
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投資を始めていきなり…

――まず、投資をはじめたきっかけについて教えていただけますでしょうか。

岐阜暴威 きっかけは2005年12月に起きた「ジェイコム株大量誤発注事件(※1)」でした。あの事件が起きて、BNFさんやcisさんといった投資家の方たちが何億と儲けていたのを見て、証券口座をひらきました。

※1 2005年12月8日、東証マザーズ市場に新規上場された総合人材サービス会社ジェイコムの株式をみずほ証券の男性担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力した事件。この誤発注により極端に割安となった株を買うことで、大きく儲ける人物が多数出現した。

当時は会社勤めをしていたんですが、なかなか給料も上がりにくい会社で、大きく稼ぐにはこれしかないと思ったんですね。

それで、証券口座を開いてから100万円を入金して、2006年1月に初めて株を買ったんです。そうしたら、まさにその週に「ライブドア・ショック(※2)」が起こってしまいまして……。

※2 2006年1月16日、証券取引法違反容疑で、東京地検特捜部がライブドア本社などに強制捜査を行ったことを受け、翌1月17日から始まった「株式市場の暴落」のこと。

当時、僕は新興市場の上場したての株ばかりを買っていたんです。それがまさに「ライブドア・ショック」の煽りをもろに受けてしまい、当初の100万円が1回も100万円を超えることもなく、半年後にはほぼゼロになりました。

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