これから「みずほ銀行」に起こるヤバい現実…金融庁が送り込んだ「特殊部隊」の正体
スクラップ・アンド・ビルドもあるかも
「みずほが20年近い歳月と4000億円の費用をかけた『MINORI』が、調査結果次第でご破算になるかもしれない」(金融庁幹部)
みずほ銀行のシステム障害に歯止めがかからない。9月30日には外国為替取引で送金が遅れる不具合が発生した。
みずほは古い勘定系システムを平成期を通じて使い続け、幾度となく大規模障害を起こしてきた。その反省から新勘定系システム「MINORI」を'19年に満を持して稼働させたが、その後も障害が頻発している。
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業を煮やした金融庁は、9月22日にみずほに業務改善命令を出し、実質的にシステムを管理下に置いた。そして「MINORI」の病巣がどこにあるのかを調査するため、ある「特殊部隊」の投入を決めた。前出の幹部が続ける。
「'18年に設置した新部局『総合政策局リスク分析統括課』の検査チームです。
同課は総勢約260名で、金融犯罪、サイバーセキュリティなどを担当する数十人ずつのチームに分かれています。その中でも、元民間の優秀なエンジニアを集めてみずほの監督・検査にあたらせる。彼らは霞が関でも最高の技能集団です」
さらに金融庁は、日銀にも応援を要請。まさに金融界を挙げた総力戦を開始しようとしている。