2025.01.08
# 外食

神座に横綱も…クセが強すぎる「関西発祥ラーメン」チェーンが、倒産ラッシュのラーメン業界で支持を集める「納得の理由」

帝国データバンクは1月7日、2024年に発生した「ラーメン店」経営事業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)件数が72件にのぼったと発表した。

そんな厳しい環境にあるラーメン市場の中で、ひときわ勢力を伸ばしているのが、関西を地盤に全国展開を目指すチェーン店たち。彼らの強さとは何か。

前編記事『倒産ラッシュ「3割赤字」のラーメン業界のウラで、巨大外食チェーンによる「個人店駆逐」の勢いが止まらないワケ』に続き、詳しく見ていこう。

受け継がれる神座「秘伝のスープ」

神座の「おいしいラーメン」/理想実業公式プレスリリースより引用

「どうとんぼり神座」は、店舗数が92店舗のラーメンチェーンだ。大阪の道頓堀が発祥の地で、近畿圏69店舗、関東圏23店舗を出店しており、2店舗だが、ハワイにも海外出店している。また、今年3月に100店舗達成予定であり、 来年度は25店舗以上出店を計画しているという。

洋食出身の創業者が開発した今までの既成概念にとらわれない新たな発想のラーメンと店内の雰囲気で、従来のラーメン屋のイメージを塗り替えた店としても知られる。

 

同チェーンといえば、創業以来守り続けてきた秘伝のスープ。「スープソムリエ」という社内資格制度を設けており、高い技術を持ったソムリエだけが店舗でのスープづくりに携わることができる。門外不出のスープと永年受け継がれた秘伝のタレはオーナー一族の限られた人達で秘密情報として厳格に管理されているという。

30年前、筆者も道頓堀の1号店に行き、強烈なインパクトを受けたのを記憶している。道頓堀界隈では行列ができる店で話題となり、待ち時間1時間は当たり前、皆さん相当な覚悟で並んでいた。

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