Gather-Tech.info #46: その全社横断組織、本当に必要ですか?
#46です。
先週はMicrosoftのBuild 2017が開催されていました。
発表された内容については日本語だと以下を読んでおくと概要をざっとキャッチアップできると思います。
- //build 2017 Day 1 Keynote : ブチザッキ
- //build 2017 Day 2 Keynote : ブチザッキ
- Build 2017: Cognitive Services Update : 青い空の向こうへ
- 「Build 2017」初日基調講演まとめ : ITmedia NEWS
- 「Build 2017」2日目基調講演まとめ : ITmedia NEWS
キーノートも含めセッションビデオは以下で公開されているの気になる内容についてはセッションビデオで確認できます。
また、Unite 2017 Tokyoも開催されていました。
セッション資料は公式ページのタイムテーブルページにリンクが張られています。
以下のページでカテゴリ毎にセッションを分けてくれているので参考にしつつ気になる資料をキャッチアップするのが良さそうです。
今週のイチオシ
社内横断の技術組織を終わらせました : nottegra’s blog
社内横断の技術組織を作ったが3か月でその組織を解散したという話。どういう理由で始めたのか、どのような施策を行ったのか、どのような結果になったのか書かれている。
ある程度規模も大きく、事業セグメントが分かれている組織で技術横断組織を作る場合に気をつけなければいけないことが生々しく書かれています。こういう知見を公開するというのは非常にありがたいですね。
ちょっと最初からいろいろやろうとし過ぎたのでは?という気もしますが、こういう活動するにはまずは信頼を構築してからでないとやっぱ厳しいと思います。また、事業セグメントが多い会社の場合は横断組織作るよりもやっぱ社内コミュニティを活性化させた方がよさそうだとも感じました。
こういう活動するには本当に全社横断の組織を作ってまでやる必要があるのか?自分の会社の文化にマッチするのか?をきちんと考えてから取り組まないといけませんね。
ニュース
Qiitaコミュニティガイドラインについて : Qiita Blog
Qiitaがコミュニティガイドラインを公開した。Qiitaの目指す世界、利用にあたってのマナーなどが書かれている。
これにともない、技術とは関係ないような記事が限定共有化するなどの対応を行っているとのこと。
Insomnia Is Now Open Source : Insomnia REST Client
Electron製のRESTクライアントInsomniaがOpenSourceになったとのこと。
アーティクル
Google の Tensor Processing Unit (TPU) で機械学習が 30 倍速くなるメカニズム : Google Cloud Platform Japan 公式ブログ
Googleニューラルネットワークの計算処理高速化のためのプロセッサTPUについて。TPUが生まれた経緯、ニューラルネットワークに必要な計算の詳細、TPUの仕組みが書かれている。
iOSCon 2017 in LondonでProtocol Buffersについて発表しました : Mercari Engineering Blog
Protocol Buffersを使ったWeb APIのSwiftでの利用について。型安全であること、Protocol BuffersでシリアライズしたData型の値をそのまま保存できるといった利点がある。
Firebase Hosting VS Github Pages : Qiita
アプリのランディングページで利用するという観点でのGitHub PagesとFirebase Hostingの比較。公開方法、ロールバック方法、コストなどの観点から比較している。すでにGitHubで管理している、Markdownで書きたいと言った場合はGitHub Pagesを使った方がよい。
Pandasによる実践データ分析入門 : Gunosyデータ分析ブログ
ForSquareの行動ログデータを使ってPandasの使い方が説明されている。データ処理、データ集計、時系列処理とカテゴリ分けがしてあり分かりやすい。
A16Z AI Playbook
AIとは何か、何ができるのかをまとめているサイト。ちゃんと技術的なことが書いてあり、現在のAIの状況が俯瞰できて分かりやすい。
スライド、ビデオ
AMP Conf 2017
今年3月に開催されたAMP Conf 2017のセッション動画が公開された。
【Unite 2017 Tokyo】「黒騎士と白の魔王」にみるC#で統一したサーバー/クライアント開発と現実的なUniRx使いこなし術 : SlideShare
Unityでのゲーム開発をサーバークライアント共にC#で統一した話。コード共有が可能などの利点もあるがプロジェクト構成が複雑かするなどの問題もある。後半はUniRX、MessagePack-CSharpなどの概要、使い方が書かれている。
【Unite 2017 Tokyo】最適化をする前に覚えておきたい技術 : SlideShare
Unityのプロファイリングについて。Profilerの使い方、考え方、対処方法がメモリリークなどのケース毎に説明されている。
ツール、ライブラリ
mono0926/LicensePlist : GitHub
iOSアプリ用のLicenseファイルのplistを生成するツール。CartfileやPodsを見て生成してくれる。yamlでconfigを書くこともできる。
google/tamperchrome: GitHub
Webセキュリティーテストサポートツール。Chrome拡張で提供されている。HTTPリクエストの変更、ヘッダーの変更などができる。
K6 : Open source load testing tool for more flexible performance testing
Go製の負荷テストツール。テストスクリプトはJavaScript(ES6)で書ける。結果はInfluxDBに格納してGrafanaで可視化できる。
yandex/gixy: GitHub
Nginxのconfファイルの静的解析が行えるツール。セキュリティ問題がある設定を検知可能。
kishikawakatsumi/SpreadsheetView : GitHub
iOSのスプレッドシートViewライブラリ。セルの結合、グリッドラインやセルのスペースのカスタマイズム可能。
サービス、アプリ
The Flow Dashboard
タスクや習慣のトラッキングサービス。ソースコードは公開されているので自分でたてることも可能。Facebook Messenger、Google Homeとの連携機能も実装されている。
MapD - The world’s fastest GPU database and visual analytics platform
GPUを使うオープンソースのデータベース。これにより従来のデータベースよりもかなり高速に動作するらしい。
repl.it - React Native
React Nativeの開発がWeb上でできるサービス。チュートリアルの題材も用意されている。
SQL Notebook
表形式のデータをインタラクティブに操作できるWindowsアプリ。CSV、JSON、Excelのインポートが可能。SQL Server、PostgreSQL、MySQLにも接続可能。
Ora – Task Management done right!
カンバンボード、Todoリスト、Slackみたいなチャット、タイムトラッキングなどチーム開発に必要な機能が全部入っているサービス。