ズミクロン35mmの謎
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ズミクロンの35mmにも、作った年代でいろいろなタイプがありますよね。
その中で、あの「8枚玉」の後に作られた「第二世代」と呼ばれるレンズがあります。
その中で、あの「8枚玉」の後に作られた「第二世代」と呼ばれるレンズがあります。
初期はドイツで製造していたようですが、その後ほとんどをカナダで製造しました。
このレンズは、8枚玉とはレンズの設計も変更されていますが、鏡筒の作りも低コストになっています。
このレンズは、8枚玉とはレンズの設計も変更されていますが、鏡筒の作りも低コストになっています。
このレンズで良くあるのは、使っているうちにレンズの絞りの指標(白点)が真ん中から横へずれてしまうというものです。じつはこのレンズ、絞りリングより前がレンズユニットになっていて前へスポッと外れてしまう構造なのですが、このレンズユニットには位置決めするものが何もなく、ユニットを止めているリングが緩むと絞りリングより前がぐるぐる回ってしまうのです。ですから止めるリングが少しでも緩むと、フィルターやネジ式のフードを付ける時にレンズユニットが動いてしまい、絞り指標がずれてしまうのです。また最近の「LEICA」と大文字で書いてあるプラスティックのレンズキャップがやたらときつく、外す時に強くねじってしまうのも緩む原因のようです。
そんな分けで、このレンズは「指標のずれを直して欲しい」という依頼を良く受けるのですが、先日あるカメラ店の店員さんに、「このレンズはもともと指標の位置が真ん中にないタイプがある」という話を聞きました。この店員さんによると、当時このレンズが発売された時に「なんで指標が真ん中にないんだろう」と思いながら販売したそうです。確かにこのレンズの元箱に書いてあるイラストを見ると、絞りの指標が左側にずれているのです。
一体当時のライツは、なぜこのように指標が真ん中からずれた仕様にしたのでしょう?最初この位置に指標あるとM型のファインダーから絞り表示が見えるからでは?と思ったのですが、当時のM5にレンズを取り付けても、指標の点自体は見えますが、肝心の絞りの数字はピントリングの影になって見えません。
ネットや本でこのレンズの画像を見てみたのですが、今のところ皆指標は上を向いているものばかりです。もしかしたら私のように知らなかったカメラ店や修理屋が、せっせと指標の位置を直してしまったのかもしれません。ちなみにライカジャパンに「なぜ指標がずれているの?」と問い合わせてみても、「分かりません」との回答でした。
なんでだろ~??
18 Comments
ズミクロンですね~♪
とても気になるレンズです
やはりこのレンズ特有の症状なのでしょうか?
ライカジャパンの回答が、楽しいです♪
とても気になるレンズです
やはりこのレンズ特有の症状なのでしょうか?
ライカジャパンの回答が、楽しいです♪
うーーーんww
組み立て時に位置を合わせる手間を惜しんだんでしょうか?
組み立て時に位置を合わせる手間を惜しんだんでしょうか?
6枚玉の最初のものは絞りリングにツノが付いていたと思いますが、このツノ位置を変えられるようにしたとか..^^)
ぷらなさん
ズミクロン35mmにはいろいろな種類がありますが、もし狙うのなら8枚玉か、これ以降のレンズがお勧めです。この時期はライツ社も厳しい時代でしたので、いろいろコストダウンの影響が見られます。ライカジャパンさん、素直な回答でした。
ズミクロン35mmにはいろいろな種類がありますが、もし狙うのなら8枚玉か、これ以降のレンズがお勧めです。この時期はライツ社も厳しい時代でしたので、いろいろコストダウンの影響が見られます。ライカジャパンさん、素直な回答でした。
sutasuta さん
いやいや、そこカメラ屋さんによると、この35mmは当時全て同じ位置にズレていたそうなので、何か理由があって故意にずらしていたと思われます。
いやいや、そこカメラ屋さんによると、この35mmは当時全て同じ位置にズレていたそうなので、何か理由があって故意にずらしていたと思われます。
セナ・ロッソさん
これはその「ツノ付き」ですが、指標を横にずらしても、ツノが若干上に来るだけで、動かしやすいという分けでも無さそうです。
これはその「ツノ付き」ですが、指標を横にずらしても、ツノが若干上に来るだけで、動かしやすいという分けでも無さそうです。
ズミクロンかぁ・・・購入を考えた時は良く見る名前でした。
でも人気があるのか手が出なかったのと50mmにこだわったのとで
検討しなかったんですよね。
でも人気があるのか手が出なかったのと50mmにこだわったのとで
検討しなかったんですよね。
突然すみません!!
私もカメラ修理屋さんで働きたいです!!!
修行が必要ですか!?!?
私もカメラ修理屋さんで働きたいです!!!
修行が必要ですか!?!?
特にズミクロンに限らず、馴染みののライカ・ハッセルの修理専門の方が、販売時はこれぐらいのズレに調整してる事を、以前言ってました。
僕が買ったのはズマリットですが、僕もどっちかと言うと一直線に並んでる方がイイので、その場で揃えてもらいましたけど・・・・・。
僕が買ったのはズマリットですが、僕もどっちかと言うと一直線に並んでる方がイイので、その場で揃えてもらいましたけど・・・・・。
内緒さん
なるほど!確かにピントリングが∞の時は、絞りリングの爪がピントリングの凸と重なってしまって動かし難くなりますね。左側に爪をずらせば重ならなくなります。それで指標ごとずらしてしまったのでしょう。これが正解のような気がします。それにしてもライツは最初に作ってテストした時にこれに気がつかないはずは無いと思うのですが、なんで最初から爪の位置を考えなかったのでしょうね。なんかライツ社のこの時期の状態を考えさせられます。
なるほど!確かにピントリングが∞の時は、絞りリングの爪がピントリングの凸と重なってしまって動かし難くなりますね。左側に爪をずらせば重ならなくなります。それで指標ごとずらしてしまったのでしょう。これが正解のような気がします。それにしてもライツは最初に作ってテストした時にこれに気がつかないはずは無いと思うのですが、なんで最初から爪の位置を考えなかったのでしょうね。なんかライツ社のこの時期の状態を考えさせられます。
ウスプリさん
M型ライカのレンズと言えばズミクロンという定番レンズですね。
標準レンズのズミクロンはどの時代のも良く写りますが、35mmはいろいろ個性があるようです。M3には一番最初の「8枚玉」と呼ばれているのが似合いますが、一番高価ですね。
M型ライカのレンズと言えばズミクロンという定番レンズですね。
標準レンズのズミクロンはどの時代のも良く写りますが、35mmはいろいろ個性があるようです。M3には一番最初の「8枚玉」と呼ばれているのが似合いますが、一番高価ですね。
ちゃまさん
修理屋になりたいとは、奇特な人ですね!(^^)
もちろん修行が必要です。なにせ大切なお客さんのコレクションを預かる分けですから、それなりの責任があり、壊したり傷を付けたりすることは出来ませんから。「修理屋で働きたい」ということは、自分で独立して修理屋をやるのではなく、修理会社に雇われて働きたいということでしょうか?それでも多分全くの素人は雇ってくれないのではないでしょうか。どちらにしろ、一人前になるまでは収入がもの凄く少ない状態になりますので、その間も生活できるようでないとダメだと思います。趣味でやるのは楽しいですが、生活が掛かるとなると大変です。修行中につらくてメゲた人も結構いますよ。
修理屋になりたいとは、奇特な人ですね!(^^)
もちろん修行が必要です。なにせ大切なお客さんのコレクションを預かる分けですから、それなりの責任があり、壊したり傷を付けたりすることは出来ませんから。「修理屋で働きたい」ということは、自分で独立して修理屋をやるのではなく、修理会社に雇われて働きたいということでしょうか?それでも多分全くの素人は雇ってくれないのではないでしょうか。どちらにしろ、一人前になるまでは収入がもの凄く少ない状態になりますので、その間も生活できるようでないとダメだと思います。趣味でやるのは楽しいですが、生活が掛かるとなると大変です。修行中につらくてメゲた人も結構いますよ。
Raidyさん
その修理屋さんは、このズミクロン以外の指標をズラすのは、なぜなんでしょう?ちなみにズマリットは、指標が真ん中にくるようにしないと、バヨネットになっている角型フードを取り付けた時に、フードが斜めに付いてしまいます。それに、多くのレンズが指標が真ん中でないと入れられないように作られていますし。。。
その修理屋さんは、このズミクロン以外の指標をズラすのは、なぜなんでしょう?ちなみにズマリットは、指標が真ん中にくるようにしないと、バヨネットになっている角型フードを取り付けた時に、フードが斜めに付いてしまいます。それに、多くのレンズが指標が真ん中でないと入れられないように作られていますし。。。
あ~~、そういう意味合いだったんですね!
スクリューマウントの誤差を見込んでの話のようです・・・・・・このズミクロンとは全然違う話でしたね。
済みませんでした~。
スクリューマウントの誤差を見込んでの話のようです・・・・・・このズミクロンとは全然違う話でしたね。
済みませんでした~。
ご返事ありがとうございました!!
私は、撮ることも好きですが、修理をしたりする方にすごく興味がありました。『修理屋さん』ってとても素敵な仕事だと思います☆
大事なカメラで、みんなの大切だった時間がずっと後世に残せていけたらいいなぁなんて思いました(^o^)
これからもブログ拝見させてください!!
ありがとうございました☆
私は、撮ることも好きですが、修理をしたりする方にすごく興味がありました。『修理屋さん』ってとても素敵な仕事だと思います☆
大事なカメラで、みんなの大切だった時間がずっと後世に残せていけたらいいなぁなんて思いました(^o^)
これからもブログ拝見させてください!!
ありがとうございました☆
Randyさん
ああ、スクリューマウントのレンズの話だったのですね!
Lマウントレンズは、これまたどういう分けか、新品の時からレンズの停止位置がカメラの真上より行過ぎるように設定されていますよね。たまにロシアのレンズとかで途中で止まって真上に来るものありますが。キヤノンにしろニッカにしろ、皆Lマウントはそうしているので、これまた何か意図があるのかもしれません。どなたかご存知でしょうか?
ああ、スクリューマウントのレンズの話だったのですね!
Lマウントレンズは、これまたどういう分けか、新品の時からレンズの停止位置がカメラの真上より行過ぎるように設定されていますよね。たまにロシアのレンズとかで途中で止まって真上に来るものありますが。キヤノンにしろニッカにしろ、皆Lマウントはそうしているので、これまた何か意図があるのかもしれません。どなたかご存知でしょうか?
ちゃまさん
やはり何でも仕事になると大変ですよ。面白そうだからと修理の修行を始めても、上手く行かずに挫折した人も何人か知っています。でも本気で修理屋になりたかったらご相談に乗ります。その時は私のブログの「ゲストブック」の方へ「内緒」で書き込みをして下さいね。
やはり何でも仕事になると大変ですよ。面白そうだからと修理の修行を始めても、上手く行かずに挫折した人も何人か知っています。でも本気で修理屋になりたかったらご相談に乗ります。その時は私のブログの「ゲストブック」の方へ「内緒」で書き込みをして下さいね。
初めまして。時間が経ってのコメントで申し訳有りません。角付き6枚玉には沢山のバリエーションが有りますよね。
どなたかが仰った通り、角が絞り値の16の外側に有る物は、絞りを開放にした時の角の位置と、ヘリコイドが無限位置の時のピントレバーとが重なって仕舞って使い難いと言う話が有り、絞り指標をセンターからずらしていた様ですが、ある時期のカナダ製には、角が絞り値の8と11の間に有る物が有ります。これですと指標が真上に有っても、絞りを開放にしヘリコイドを無限にしても角とピントレバーが重なることは有りません。
どなたかが仰った通り、角が絞り値の16の外側に有る物は、絞りを開放にした時の角の位置と、ヘリコイドが無限位置の時のピントレバーとが重なって仕舞って使い難いと言う話が有り、絞り指標をセンターからずらしていた様ですが、ある時期のカナダ製には、角が絞り値の8と11の間に有る物が有ります。これですと指標が真上に有っても、絞りを開放にしヘリコイドを無限にしても角とピントレバーが重なることは有りません。