「X」（Twitter）のインプレゾンビを駆逐しろ！ スパッと報告＋ブロックできるアドオンが登場

インプレゾンビをスパッと報告＋ブロックできるアドオンが登場

　「X」（旧称：Twitter）は、一定条件を満たすとインプレッション（≒閲覧数）に応じた収益が得られるそうで、その影響か最近、インプレッション狙いのスパムアカウントが話題になったポストのリプライ（返信）欄に群がるようになっています。内容はさまざまですが、アラビア語のアカウントや、生成AIでリプライを生成するものが多いようです。こうした迷惑アカウントは、ブロックしてもあとからすぐ湧いてくることから「インプレゾンビ」とも呼ばれていますが、まぁ、めちゃくちゃ鬱陶しい。

　そこで、こうしたインプレゾンビをスパッと報告＋ブロックをできる拡張機能が開発されました！　名前は「zombie-buster」というようです。

　本拡張機能は「Chrome ウェブストア」に掲載されていない、いわゆる野良アドオンです。野良アドオンは導入が少し面倒なうえ、Googleによる審査プロセスを経ておらず、「窓の杜」ではあまりお勧めしていないのですが、今回はあまりにも便利でかつ気持ちよかったので例外とします。内容には問題がないことを確認していますが、あくまで自己責任で利用してください。

　「zombie-buster」は現在、「Dropbox」から無償でダウンロードできます。

　ダウンロードの際に、「Dropbox」のアカウントは不要。執筆時現在の最新版はv1.0.5です。ダウンロードしたら、適当なフォルダーに解凍（展開しておきましょう）。

「Dropbox」から最新版をダウンロード。適当なフォルダーに解凍しておく

　続いて、「zombie-buster」を「Google Chrome」にインストールしましょう。まずは拡張機能の管理画面を開きます。アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力すると早いです。

アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力して拡張機能の管理画面を開く。画面右上の［デベロッパー モード］というトグルスイッチをONに

　続いて、画面右上の［デベロッパー モード］というトグルスイッチをONにします。するといくつかボタンが表示されますので、［パッケージ化されていない拡張機能を読み込む］というボタンをクリック。先ほど展開した拡張機能のフォルダーを指定します。

［パッケージ化されていない拡張機能を読み込む］というボタンをクリック。先ほど展開した拡張機能のフォルダーを指定

　ちなみに、本拡張機能は「Microsoft Edge」でも利用可能。「Chrome」と同様の手順で拡張機能の管理画面（edge://extensions/）で「開発者モード」を有効にし、［展開して読み込み］ボタンで拡張機能の展開フォルダーを指定するだけです。

「Microsoft Edge」でも利用可能

　「zombie-buster」が有効になると、「X」のポストに［報告］というボタンが追加されます。これをクリックすると［スパム］［暴力］という2つのボタンが表示されるので、迷惑なポストであれば［スパム］、暴力を賛美するポストであれば［暴力］を選択。あとは拡張機能が自動でスパム報告とアカウントのブロックまでをやってくれます。

2ステップで報告＋ブロックが完了

　［報告］ボタンを押すだけで発動してしまうと誤爆が心配ですが、ちゃんと2ステップになっているので安心ですね。［スパム］と［暴力］という選択肢はソースコードをイジれば変更できるようなので、自信のある方は挑戦してみてもいいでしょう。

ヒャッハー！　ザックザク報告してやるぜぇ！！

　こうしたインプレゾンビ対策としては「目に触れないようにする」という選択肢（これとかこれとか）もあり、そっちの方が好きだという方もいらっしゃるでしょう。目障りなものが一掃されますからね。

　しかし、本当は有用なリプライがフィルタリングされてしまう可能性はなくもありません。また、積極的にスパム報告とブロックをすれば、インプレゾンビが凍結されたり、収益を絶つことができる可能性があります。一泡吹かせられるというわけですね。「zombie-buster」は導入こそちょっと面倒ですが、インプレゾンビをやっつけている感覚もあってなかなか楽しいです。できれば「XPro」（旧称：TweetDeck）でも使えるとありがたいですね。

　インプレバスター系の拡張機能は他にもあるようなので、じっくり試してからまた紹介したいと思います。乞うご期待。