残業を減らす!Officeテクニック
「PowerPoint」は最強ワープロソフト!? 「Word」では難しい複雑なデザインもラクラク
2023年6月26日 06:55
文書作成には「Word」を使うことが多いでしょう。しかし、写真やイラスト、四角形や線などをたくさん配置する資料では「PowerPoint」が有利です。Wordで複雑なレイアウトを作成していて突然「応答なし」になった……、経験のある人も多いのではないでしょうか。
以下は、Officeアプリのストック画像とアイコン、図形を組み合わせて作成したチラシです。PowerPointの標準機能だけを利用しており、特別なアプリは使っていません。
PowerPointは、プレゼンテーション向けの横長のスライドだけでなく、A4縦の用紙イメージに切り替えてデザインすることも可能です。また、画像や図形を配置する際の目安となる「グリッド線」や「スマートガイド」など、何かと気が利いています。
今回は、縦方向のスライドを用意して、画像の加工や図版の配置に役立つテクニックをまとめて紹介します。
グリッド線とガイド線を表示する
作業しやすいように、グリッド線とガイドを表示します。また、画像や図形を配置する際に自動的に表示される「スマートガイド」も表示するように設定します。
グリッド線やガイドは画面上に表示されているだけで印刷されません。グリッド線の[間隔]は標準で[8グリッド/cm]となっています。ここでは[描画オブジェクトをグリッド線に合わせる]のチェックを外して、オブジェクトが吸着しないように設定しているため、特に変更していませんが、ミリ単位で吸着させたいなら変更してください。
「スマートガイド」は画像や図形などのオブジェクトを移動する際に表示される赤い点線です。ONにしておくと、かなり作業が捗ります。複数のオブジェクトの配置をそろえる際、[配置]-[左揃え]などと指定する手間が減ります。
背景を挿入する
背景の挿入の機能は、いつものスライドでも使いますよね。[デザイン]タブにある[背景の書式設定]から指定します。単色、グラデーション、テクスチャ、パターンから選択できますが、上に載せるオブジェクトを邪魔しないように指定しましょう。あわせて透明度も指定するといいと思います。
画像を真ん丸に切り抜く
画像を「真ん丸」に切り抜く方法は意外と悩みます。まず「1:1」にトリミングしてから[図形に合わせてトリミング]-[楕円]と操作します。機能名は[楕円]ですが、「1:1」にトリミングした画像では、縦横比の等しい真円として切り抜けます。
なお、[図形の結合]の機能を使って真ん丸に切り抜くこともできます。星形に切り抜きたいといった時にはこちらの方法が向いているかもしれません。
標準機能で画像を加工する
画像の加工もPowerPoint上でできます。利用している人も多いのではないでしょうか。[図の形式]タブから色味やシャープネス、コントラスト、透明度など、別途アプリを使わなくても、画像の印象を大きく変更することが可能です。
アイコンを活用する
資料のワンポイントとして「アイコン」が役立ちます。[挿入]-[アイコン]から挿入する際、ひとつずつ選んで挿入していませんか? チェックを付けたアイコンは、検索するキーワードを切り替えても保持されます。関連するアイコンは連続して挿入しましょう。
ここで紹介した機能を利用して、図形や画像を配置すれば、冒頭で紹介したチラシのような資料は簡単に作成できます。画像や図形が地味でも、資料のワンポイントとしてアイコンを使うと賑やかな印象になります。ぜひ試してみてください。